2009年10月27日

フランス映画〜Paris

映画が好きかと尋ねられれば「もちろん」と答えるけれど、最後に映画館に行ったのは、いつだったか思い出せないくらい昔。もっぱらレンタルDVDである。借りるのは、ひとことでいえば「痛快アクション系」。刑事、ギャング、スパイ、戦争、サスペンス、内容によってはSFーーーあたり。恋愛ものや心温まる感動のストーリーというようなものはあまり見ない。恐がりだからホラー映画なんてもってのほか(^^ゞ


なおかつ邦画はあまり見ないから、借りるのはどうしてもハリウッド映画が中心になる。でも2年くらい前からハリウッド以外の、結果的にフランス映画が多くなるが、DVDもたまに借りるようにしている。痛快アクション系は少ないが、その辺は妥協。


映画に何を期待しているかは人によって様々だろう。私の場合は非日常的なストーリーを楽しんで気分転換といったところ。その点においてハリウッド映画は優秀である。でもまあ反面、ストーリーがお約束的だったり、内容が薄かったり、非現実的すぎる作品に当たることも少なくない。もっと単純にいえば、ハリウッド調にちょっと飽きたという気持ちもある。


具体的に表現するのは難しいが、何本か見ればヨーロッパ映画らしさというのはわかってくる。ハリウッドと較べて大人っぽいというか内容が濃いというか、登場人物がより人間くさいように感じる。例えそれが、ギャングが登場するクライムストーリーであってもである。ハリウッド映画ばかり観てきた身には新鮮。


先日借りたParisという映画はちょっと変わったフランス映画である。何人かの登場人物の、別にドラマティックでもない、どちらかといえばショボイ日常が並行して淡々と描かれている。ワクワクもドキドキもしない。なくはないけれど、特に強いメッセージがあるわけでもない。最初から見なくても、途中で見終わっても映画としての価値が損なわれないという珍しい?映画である。

でも舞台はパリだから当たり前であるが、強く「パリという街」を感じさせる。街の匂い、古いアパートの「家の中の匂い」すら漂ってくる。パリに行ったことがある人、パリが好きな人にはお奨め。きっとまた行きたくなる。

私と同じようにハリウッドの痛快アクション系ばかり見ている人なら、知らず知らずのうちにアメリカ発のグローバルスタンダードに毒されてきた自分に気づくはず。 

wassho at 18:39│Comments(0) 映画、ドラマ、文学 

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