2010年01月06日

残り時間の計算:新年の抱負

まずは、新年おめでとうございます。
今年もよろしかったら、時々のぞいてください。


年の初めには、今年の抱負などというものを述べることになっている。私も子供の頃は学校でいわされた記憶がある。でもまあ、適当なことをいっていたはずだ。年が改まったからといって、人生や考えまで改めないタイプである。


でも今年はちょっと違う。


それで話はいきなり、はるか昔の高校3年生の時に戻る。

自分がどんな高校生だったか、あまり覚えていない。とりあえずほとんど勉強はしていなかったことは確かである。その理由も、これまたあまり覚えていないのだけれど、テストの紙切れ1枚で、あれこれ決められてたまるかとイキがっていたような気もする。

だからテストの時は「これはなかなかいい出題だ」と認めた問題にしか解答しないなんてこともよくやっていた。というわけで成績は悲惨なものである。高校2年生の終わりには440番台だった。ちなみに当時の我が母校は1学年450人ほどである(/o\)


私の高校は一浪して一流の私立または公立大学に入れば、ヨシとされる程度のレベル。私もそのつもりでいた。浪人して受験勉強とやらをすれば、440番台のくせにその程度にはなれるとなんとなく思っていた。とにかく高校3年生の春頃までは「テストの紙切れ1枚で、あれこれ決められてたまるか」が優先で、でも大学に行かない気はなかったから、浪人してのんびりがんばる?つもりだった。


でも6月の最初に突然、気が変わった。
なぜ気が変わったかは、当時もよくわからなかった。
とにかく、ある日を境に「テストの紙切れ1枚、乗り切れないでどうする」という考え方に豹変したのである。


取り憑かれたように受験勉強を始めた。
次のテストで100番くらいになった。
担任の先生が口をきいてくれるようになった(^^ゞ

その次に9番になった。それまでwasshoと呼び捨てにされていた担任から、wassho君と呼ばれるようになった。進路指導の時は親までほめられたらしい。

最後のテストは当然1番を目指したのだが、ちょっとリキみすぎて調子が出ず、残念ながら2番で終わった。でも、もうその頃には、私は生きた伝説扱い(^^ゞ 卒業式の日、学校から在校生のために受験勉強のコツを書いて欲しいと頼まれた。学校新聞か何かにのせる予定らしかったが、無理に禁煙しても精神が乱れるとか書いたものだからボツになった。シャレのつもりだったんだけれど。


もちろん大学は現役で合格した。
浪人して、このペースで受験勉強をすれば東大は無理でも京大なら入れるかなとも思った。阪大クラスなら合格する確信があった。でも、そろそろ受験勉強にも飽きてきていた。どうせ、どの大学に行ってもまじめに勉強はしなかったと思うけれど、もう少し上を狙ってもよかったと、今になって多少は後悔している。



長い前置きであったが徐々に本題である。

受験勉強を開始する前、大学受験の日まで、あと何時間くらい勉強する時間があるのか計算した。それを受験科目数で割った。すでに高3の6月である。びっくりするほど残り時間は少なかった。だから休みの日は、朝6時から勉強した。本音をいえば、学校を休んで勉強したかったくらいである。


さて、
あれから30数年。
紛れもなく中高年である。
生きているかどうかなら、まだまだ先は長いのかもしれないけれど、いろいろ活動できる〜活躍できる〜成し遂げるという視点で考えれば、残り時間はそれほど豊富ではない気がしている。

世の中のいろいろなことを未経験である。もちろん、すべてを経験できる人間などいない。でも、大それたことから些細なことまで、どれだけ「生身で経験」できたかどうかが、人生の価値のような気がしている。経験には、つねに発見がある。つまり「新しい」がある。人の考えはそれぞれだとしても、新しさのない、今までの延長のような人生なんて私はまっぴらごめんである。


紛れもなく中高年だから、知識はそれなりにある。ネットをはじめとして情報は溢れかえっている。だから未経験のことを経験したような気になってしまう、あるいは、それを経験してもしなくても大差ないと考えてしまう。平たくいえば、何事にも億劫になりがちである。医学的にはともかく、人間的にはそうして老化が始まるのだと思う。それもまっぴらごめんである。


悲しくなるといけないから、残り時間は計算していない(^^ゞ
でも、今年から新しいことに挑戦ーーーというと大げさになるので、何でもいいから未経験の新しいことをどんどん始めてみようと思っている。できたら月に1つ。だから些細なこと中心。それでも、もう今から楽しそうな気がしている。


   今年は寅年。
   みなさんも、あれこれ「トラい」しましょう。

wassho at 13:43│Comments(0) 生活、日常 

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