2010年02月26日

偽造パスポートって?

前回に書いた監視カメラ映像が「30分ではなく、1分46秒しかない」という指摘をもらった。改めてそのページを見ると確かに短くなっている。事件発生から日にちが経ったから容量を減らすために短くしたのかな? しかしダイジェスト版ではなく最後の一部だけを切り出したような編集。手抜きですな。


YouTubeで調べるとフルバージョンがあったので記しておく。ただし3分割されている。URLをブラウザでコピー&ペーストしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=JghQ0ZcRfQs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=K8XDhnEJ-N0&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=RWxjxTaWytE&feature=related


今回の事件では、暗殺団がヨーロッパ各国の偽造パスポートを使用してドバイに入出国したことが外交問題になっている。「ドバイ 偽造パスポート」で検索するとたくさんの記事にヒットする。


どのマスコミも偽造パスポートまたは偽造旅券という言葉を使っていて、ちょっと説明が不親切。今回使用されたのは各国で発行された正規のパスポートだからである。ではなぜ偽造かというと、ニセモノのパスポートにはいくつかの種類がある。


1)偽造パスポート
正真正銘のニセモノ(言葉がおかしいけれど)。
偽札と同じで本物に似せて作ったもの。


2)変造パスポート
本物のパスポートを盗んだり金を払って手に入れ、写真を貼り替えて作る。今のパスポートは写真を貼り付けているのではなく直接印刷したりしているので、昔のように簡単に変造はできないけれど、その道のプロなら何とかする(たぶん)。


3)偽装パスポート
今回の事件で使われたのはこのタイプ。実在する他人になりすましてパスポートを取得する。あるいは偽装結婚などで偽の身分を作り本人が取得する。だからパスポートそのものは本物。


ところで当初11人だった暗殺団は、さらに15人増えて26人だと報じられている。いくらイスラエルの諜報組織モサドが強力な組織とはいえ、26人もの偽装パスポートを用意するのはたいへんである。パスポートを申請するときの書類も偽造や変造や偽装で用意しなければならないのだから。


それで、実はヨーロッパ各国もこの暗殺に一枚噛んでいるのではないかという憶測もある。つまりヨーロッパ各国が暗殺者たちの写真を使ったパスポートを制作して渡したという憶測。犯罪で偽のパスポートが使われるなんて珍しくもないのに、今回に限ってやたら抗議しているというのも勘ぐられる理由となっている。殺害されたのはハマスつまり過激派で、しかも武器担当のような存在の人物だったから対テロ作戦としてイスラエルと利害は共通するというのも根拠となっている。


う〜ん、本当だとしたら何ともミステリアス。
そのうち映画にでもなるかも知れない。

wassho at 19:50│Comments(0) 社会、政治、経済 

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