2010年03月08日

日本の企業はたるんでる?

トヨタの社長がアメリカや中国に謝罪旅行をしてきたのはご存じの通り。アメリカの世論の本当のところは、日本のマスコミを通じた情報だけではよくわからない感じがする。見られるはずもないけれど、トヨタがアメリカ世論をどう分析しているかはとても興味がある。


同時期に日本ではプリウスのリコールもあった。リコールの原因となったプリウスのブレーキはハイブリッドカー特有のシステムで、説明するのが面倒なくらい複雑である。だから説明しない(^^ゞ マスコミの中には、問題の本質を理解しないで報道しているところもあったような気がする。まあトヨタっていうのはこんな会社でもあるから、日頃の鬱憤を晴らすためにトヨタ叩きに走ったマスコミもあったに違いない。


話は変わるが、富士通の前社長が「私は辞任していない」と取り消しを求めているとか、会社側は辞任の理由を病気によるものから、前社長があやしい会社と付き合いがあったからと変更し、それについて東証が「(上場企業なのに)虚偽の発表があった」と調査に入ったとかーーー。日本を代表する企業としては、ちょっと常識では考えられない展開になっている。


話は戻って、トヨタのリコールは一部で報道されているように「エンジンの電子制御に問題がある」のでないとすれば、フロアマットの寸法とかエンジンペダルの取り付けとか些細なことが原因である。クルマは何万点もの部品でできている。設計ミスは避けられないものではあるが、それを放ったらかしにしておくからリコールで、しかも議会に呼びつけられるという失態となる。


トヨタの一連の報道で感じたのは「たるんでるなあ」という印象である。JALは長年たるみきった経営の末に倒産した。日本経済は何かと厳しい環境にあるけれど、外部との競争に負けているというより、たるんで内部から崩れている面も多分にあると思ったしだい。富士通の事件はトヨタのリコールと性格が全然違っても、同じく内部崩壊である。


ところで政府はトヨタの件で、特に動きは見せていない。JALが倒産して(会社が無くなって)も、日本経済にとっては切り傷程度だが、トヨタに万一のことがあれば片脚を失う一大事である。GMやフォードの社長を日本の国会に呼べば米国政府はもっと機敏に動くような気がする。日本政府も「たるんでるなあ」である。


もっとも私がこんなことを書かなくても、子供の頃「コラッ、たるんでるぞ!」とよく叱られていた経験からいうと、たるんでいるときは、本人が一番よく自覚しているはず(^^ゞ

ブログの更新が遅いのも、ハイたるんでいるからですm(_ _)m

wassho at 20:50│Comments(0) 社会、政治、経済 

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