2010年06月18日

ネットユーザーって誰よ?

日本戦以外のワールドカップも、かぶりつきじゃなくてもテレビで放送されていれば何となく見ている。気のせいかブブゼラの音量が小さくなったような。音声処理し始めたのかな?


さてとりあえず、クリックしてこの記事を読んで
※記事はいずれネットでは読めなくなるので、下の「続きを読む」のところにもコピーしておきます。


さて、この韓国の解説者が反日的発言をしたかどうかは、別にどうでもいい。ついでにいうとこの記事を書いた記者の文章力が低すぎて、情景がまったく伝わってこない。


問題は、日本のネットユーザーが不満を漏らしたとか、韓国のネットユーザーでは賛否両論が渦巻いているとかの下りである。


時々、こういった「ネットユーザーがああいっている、こういっている」という記事を見ることがある。そのネットユーザーっていったい誰のことよ?というのがつねづね感じている疑問である。


  一昔前ならいざ知らず、インターネットが充分に普及した現在において、
  ネットユーザーという特別な人種がいるわけではない。

  膨大なネットに書き込まれた情報の、どこを取り出して「ネットユーザー
  の意見」として集約するのか? 
  そもそもそんなこと=意見の集約なんてことが可能なのか?


可能だとは思わない。自分の意見をダイレクトに主張するよりも、アリストテレスはこういったとかチャーチルはああいったという一文を加えて、客観性を装うテクニックは昔からある。これはそのネット応用版であろう。こういう記事に出くわした場合、そんな意見があるんだと、あまり素直に信じない方がいい。そんな意見があったとしても、それにどれだけの代表性があるかはまったく不明だからである。


不思議なことに、この手の記事でネットユーザーが登場するのは、日韓、日中、中韓で何か揉め事が起こったときである。フランスやロシアのネットユーザーが何かいっているという記事は記憶にない。また揉め事以外でネットユーザーは滅多に登場しない。

匿名性のあるネットでは偏狭な愛国心、というか単なる差別や排斥心理が増長しやすい。まあそういう醜い意見はネットにあふれかえっている。(どこで意見を集約したんだという突っ込みは入れないでね)そんな背景の延長線上にこんな記事の書き方が反映されているのかもしれない。



ところで反日という言葉はよく使われても、反中とか反韓という言葉は聞いたことがない。我々には余裕があるのか、単に鈍感なのか。とりあえず次の土曜日は、にわか愛国心丸出しで、また日本代表を応援しよう。

ヤフーニュースより引用

韓国のサッカー解説者、日本戦の中継で反日感情あらわで物議
6月16日11時22分配信 サーチナ


 14日、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本は初戦相手のカメルーンを1−0で破り、初戦を白星で飾った。韓国ではアジア勢の勝利として喜びをみせるが、韓国ネット上では試合を中継した解説委員の発言がカメルーン寄りであったとして、物議を醸(かも)している。

 韓国メディアによると、車範根(チャ・ブングン)SBS解説委員は、日本−カメルーン戦の解説者として試合を解説。前半28分、MF本田がゴールを決めると、車解説委員は「隣の国、日本だが、アジアチームが良い試合を見せてくれるのは嬉しいこと」と日本の先制ゴールを称賛した。

 しかし、カメルーンの反撃が日本の守備陣により封じ込まれ、もたつきを見せると「入れなきゃいけないのに」、「入れることができたゴールだった」など、カメルーン寄りの発言を連発。韓国メディアは「これを聞いた日本のネットユーザーは、車解説員の解説に不満を漏(も)らした」とし、車解説委員の解説は反日感情を含んでいたと報じた。

 この車範根SBS解説委員による解説は、韓国ネットユーザーの間で賛否両論が渦巻いている。「車範根委員も韓国人だからしょうがない」「解説は公平だった」とする意見のほか、「日本の解説委員はこんな発言しないと思う」「中継を見ていたが解説が気になった。中立的な姿勢が必要ではないか」と、韓国人の中でも意見が分かれているようだ。(編集担当:新川悠)


wassho at 11:29│Comments(0) 社会、政治、経済 

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