2010年11月12日

APECの警備の疑問

APEC(アジア太平洋経済協力会議)が始まったということで、やたら警官が多い。いつも利用している地下鉄の銀座駅では2名あるいは3名で一組になった警官がそこら中にいる。いうまでもなく、これはAPECを狙ったというか妨害というか嫌がらせのためのテロの警戒。でもこんな警備は無駄遣いだと思う。


APECは横浜で開催されている。その会場つまりAPECを直接狙うテロに対しては充分な警戒が必要である。しかし会場以外の警備なんて範囲が広すぎて警備しきれるものではない。会場以外での嫌がらせテロなんて、どこで実行してもAPEC反対と犯行声明を出せばいいのだから、北海道でも九州でも開催国である日本国内なら目的は達成できる。わざわざ警備の厳しい東京の繁華街で実行するバカはいない。

それに、たとえば銀座駅には警官がいっぱい出て警備しているとはいえ、しょせんは駅という開放的な空間での警備であり、警備の死角はいっぱいある。1分タイマーの時限爆弾ならいくらでも犯行が可能だ。地下鉄から地上に出れば時計台のある和光のビルで有名な銀座4丁目の交差点。ここにも警官はそこらかしこにいるけれど、駅の中よりはさらに犯行は容易。


会場以外の警備は無駄なんていうと極論のように思われるかもしれないが、犯行を防げないような警備なんて無意味なのである。こんなのは警察の自己満足、あるいは予算獲得と消化のためのセレモニーでしかない。警備のためーーーというと反対しづらい空気があるから、もちろん頭のいい官僚は、それを最大限する利用する。しっかりがんばってね、仕分け人の皆さん。


ついでにいろいろ


1)まあ、どうしてもやりたいんなら、私服警官でやれば?


2)ところで警官の制服がモデルチェンジしてから15年ほどたつけれど、未だに警官かガードマンか区別できないときがある。


3)電車の中にもAPECになってからガードマンが巡回している。東京メトロの地下鉄の場合、彼らは「警戒中」と大きく書かれたオレンジ色のべストを装着している。まあ、それはいいとして、昨日私はおもしろい光景を見てしまった。

電車に乗っていると隣の車両からオレンジ色のベストを着たガードマンが巡回してきた。何となくアレッ?と違和感があった。そしてそれは白いヘルメットを被っていたからということに気がついた。

ふつうガードマンはヘルメットなんかつけていない。彼らが私の前を取りすぎて後ろ姿を目で追った。すると彼らの腰にはドライバーとかスパナとか工具をいっぱい差したベルトが巻き付けられているではないか。つまり彼らはガードマンではなく修理とかメンテナンスをする職員である。

人手が足りなくて駆り出されているのかな? ご苦労様です。まあ、悪い奴を見つけたらスパナが手元にあったほうが安心だけどね。

wassho at 12:13│Comments(0) 社会、政治、経済 

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