2011年01月21日
ワイルド・ファイア

これはどうも東アジア全体の傾向のようで、先週に韓国から来たクライアントは「ソウルはマイナス16.8度だから、東京は暖かいよ!(十数年ぶりの寒波らしい)」といっていたし、昨日は上海から「大雪が積もって交通機関が乱れている」と電話があってびっくりした。ちなみに上海は鹿児島と同じくらいの緯度である。
さて写真のジーンズ。
何の変哲もないジーンズにしか見えないが、実はこれがなかなかの優れもの。普通ジーンズはデニムの生地一枚だけでできているのに対して、こいつは起毛された薄い裏地がついている。そしてデニムと裏地の間に「湿気は逃がすけれど風は通さない」というハイテク素材のフィルムが挟まっているのだ。
エドウィンのワイルド・ファイアという商品。
詳しくはここで。
この手の風を通さないジーンズというのは、主にバイクに乗る人向けに少し前からあった。ただ価格が2〜3万円したし、売っているのも主にバイク用品店だから、興味はあってもわざわざ買いにも行かず。でも評判がよかったのか、今年はエドウィンとユニクロから一般向けに普通の価格で売り出し始めた。
ユニクロはエドウィンの半額ほど。しかし、たまたま通りかかったところに普通のジーンズショップがあったので、エドウィンのを買う。お店の人の話によると例年にないヒット商品で、ほとんどが指名買いだそうである。
穿いてみた感想を言うと「わっ、暖かい!」という印象はほとんどない(^^ゞ。ただし謳い文句通りに風は通さないので、夜道で北風ピューピュー吹いているような時でも「脚が冷たい」と感じなくてすむ。
お店の人は「フィルムのゴワゴワした感じが気にならなければいいんですけれど」といっていたが、もともとジーンズだしそれはまったく気にならなかった。ただ起毛された、つまりツルツルした裏地がついているので、今までに穿いたどんなズボンとも履き心地は違う。でもまったく不快感はない。ちなみに三層構造でも生地の厚みは普通のジーンズと変わりない。
結論を言えば、この商品を買って損はない。
私は最近、こればっかり穿いているし、3日後に2本目も買った(^^ゞ
上半身は何枚も着込んでも、下半身は下着のパンツとズボンの2枚だけである。パンツは腰回りだけだから、実質的に脚の部分は真冬でもズボンの布1枚だけということになる。最近の若い連中はタイツを穿くのもフツーに平気みたいだが、私はどうも抵抗がある。私と同世代は多分そうだと思う。脚を組んだ時にタイツがのぞいたりしたら、恥ずかしくて三日は寝込んでしまう(>_<)
今、突然に思い出したのだが、子供の頃に穿いていた冬用の長ズボンには、裏地が全面についていたように思う。ツルンとした薄い生地だから防寒にどれだけ役立っていたか不明ではあるが、いつ頃からズボンの裏地ってなくなったんだろう?
以前にこのブログで書いたヒートテックや靴のインソール、それにこのジーンズと、ハイテクを利用することによって衣料の分野で「快適性」が進化していることは誠にヨロコバシイ。いっそアパレル関係者は感性・デザインと快適性を五分五分くらいの分配で商品開発を考えるべきだろう。感性・デザインだけで付加価値をつけられる企業やデザイナーなんて全体の1~2%しかいないのだから。
とりあえずはジーンズだけじゃなく、普通のスラックスやスーツにも、こういう素材のものができることを望む。関係者の皆さんヨロシク。
wassho at 18:49│Comments(0)│
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