2011年02月18日

島国にはない連帯感?

チュニジアで起きた政変がエジプトに飛び火してムバラク大統領が退陣。その後もリビアやバーレーンでも反政府デモが起きている。サウジアラビアも危機感を募らせているらしい。

遠い国の話であまりピンと来ないけれど、政変が起きるというのは一大事である。たんなる首相退陣とか政権交代ではなく、数百名が死亡し憲法も停止するクーデターなのだから。

でも事の大きさの割には、なぜか突然起きた出来事というような印象を受けてしまう。フェイスブックなどのインターネットツールを民衆が利用したことが話題になり、それが大きな役目を果たしたことは理解できても、それらは触媒であって前政権に対する打倒マグマが相当溜まっていなければ、政変にまでは至らないはず。そんな話聞いていたっけ=報道されてたっけ? 我が外務省は事前に状況を充分に予測できていたかな?

それと古い話になるが、かつてのパーレビ国王(イラン)やマルコス大統領(フィリピン)の時と較べると、今回はあっさり勝負がついたというか体制側に執着心がなかったというか。誰かそのあたりの状況を分析して、クーデター今昔物語を書いてください。


さてチュニジアの出来事が中東や北アフリカ諸国に影響を与えているとして、このあたりのメカニズムが島国に住む日本人の私としては、理解はできても今ひとつ実感がわかない。やっぱり陸続きだと連帯感あるのかなあというのが、この一連の出来事での感想。例えば韓国や中国で何か政治的な出来事が起きたとして、それが日本に飛び火することは想像しづらい。逆もまた同じのはず。

ただ、今起きている出来事がよき出来事なのかそうでないのかは別として「ナニ!チュニジアの兄弟たちが立ち上がった! じゃオラたちがんばるベェ!」というようなつながりは何となくうらやましい。

日本はどこか国際社会で孤立した存在のようなところがある。
平たくいえば、友達がいないっぽい。
それは島国だから? 
イギリス人ってどんな感覚なんだろう? 
騒々しいデモの映像を見ながらそんなことを考えてみた。

wassho at 18:02│Comments(0) 社会、政治、経済 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔