2011年02月25日

歴史は誰が作る?(30世紀への伝言)

リビアはほぼ内戦寸前の状態のようである。
エジプトやチュニジアは、パーレビ国王やマルコス大統領と較べてあっさりケリがついたと3つ前のエントリーに書いたが、カダフィ大佐はそう簡単には引き下がらないかもしれない。彼はクーデターを起こして現在のリビアを作り上げた人物。いっぽうチュニジアのベン・アリー大統領やエジプトのムバラク大統領は前任者から引き継いで、その地位に就いている。企業でも創業社長は頑固で思い入れも強いものである。


リビアのニュースを見ていると何百人も亡くなって大変だなあ〜という思いをいだく。他人事ながら、これからどうするのという気になってくる。しかしまあ自由と正義を求めるというか、国を作るというのはこういう事なのかもしれない。小沢一郎との親分子分関係でつまらぬ嫌がらせをしたり、あるいは他党の揚げ足取りばかりしている日本の政治を見ていると、リビアのほうが健全かもという気さえしてくる。


いずれこの騒動も決着がつく。時がたてばそれは歴史となり、学んだり楽しんだりするものになる。日本の戦国時代にしろ明治維新にしろ、その時代に生きて戦いに巻き込まれていたら悲惨この上なかったと思うけれど、今は血湧き肉躍る物語として人気がある。


さて、歴史はよく勝者が作り上げたものだといわれる。勝者敗者それぞれが、それぞれの視点、つまりは自分の都合のいい解釈で記録を作っていても、勝者にとって都合の悪い敗者の記録は残らないからである。多分そうなんだろうと思う。そして、わずかに残った敗者側の記録をもとに、通説となっている歴史を見直すというのは歴史の醍醐味でもある。


もっとも近代、現代になってくると印刷など技術の発展とか、後にマスコミの誕生とかあって、記録される量が昔とは比較にならないから、勝者が敗者の記録を抹殺することは不可能になってくる。そういう意味では勝者が歴史を作らなくなって久しい。



ところで話はガラッと変わるが、このブログでは「〜続く」と書いているのに続きがないことはしょっちゅうある。たぶん9割ほどは続きがないm(_ _)m 忘れる、面倒になる、そのテーマに関心がなくなるーーー理由はいろいろだけれど、まあそういうブログだと思っておつきあいください。


  すっかりご無沙汰ですが、
  今回は2年ほど前!のエントリーの続編
  とりあえず、ここを読んでみて





それで話を戻すと、
歴史というのは勝者だろうが敗者であろうが、基本的に社会の上層部の出来事の記録である。庶民やその生活の姿は欠落しているといっていい。そりゃ大昔の庶民は字も書けなかったろうし、紙も買えなかった。例えば平安時代の庶民なんて人間のうちに入っていなかったから、貴族が庶民に関心を持って記録することもなかった(たぶん)。

やがて庶民が日記をつけたり手紙を書いたりするようになっても、それらは個人の所有物で、死んでしまえばなくなりがちだし、仮に残っていても個人単位で分散しているから、歴史を研究する人たちがアクセスするのは不可能に近い。歴史の関心として庶民が取り上げられるかどうかは別としても、記録そのものがなければ歴史は書けない。


ブログが普及するついこのあいだまで、つまり21世紀初頭までこの状態は同じ。もちろんマスコミが誕生してから、庶民の姿の記録は、マスコミが存在しなかった頃と較べて飛躍的に増えている。しかし勝者が歴史を作るとは少し異なるが、やはりそれはマスコミの視点による記録である。


ブログというのは庶民が見聞きしたり体験したことを自分自身で書いた、あるいは意見や考えを述べた膨大な量の記録である。しかもネットにつながっていればどこからでもアクセスしたり検索もできる。文章といってもデジタルデータだから、やがてコンピュータ処理で要約したり分類したりも簡単にできるようになるだろう。

つまり歴史を綴るという作業に「歴史上」初めて庶民の生の声が反映される時代がやって来る(と思っている)。万葉集にいくつか遺された庶民の和歌を手がかりに、当時の庶民の生活を偲ぶのとは大違いである。




   30世紀への伝言

   このブログを「発掘」された30世紀の歴史学者の皆様。
   初めましてwasshoと申します。

   いや〜それにしてもたいへんですな。
   私の時代の歴者学者なら、それぞれの時代でわずかに残っている公的な記を
   調べて、後は想像をふくらませて適当なことをいっていればよかったのに、
   ブログなんてものができたばっかりに調べることが多くなって。
   ご苦労お察しいたします。

   ところで、せっかくのご縁なのでお願いがあるのですが、私はよく人から
   「ちょっと変わっている」といわれます。本人はそんなことはないと思って
   いるのですが、よく考えたら自分と人を冷静に比較したこともありま
   せん。

   大量のブログ記録を調査されると思いますので、その分析の結果、
   私がちょっと変わっているのかいないのか判明したら、
   このブログのコメント欄に書き込んでいただけますでしょうか(^^ゞ

wassho at 19:00│Comments(0) ノンジャンル 

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