2011年05月14日

シェケナベイビー

サービス砂漠・腹立ち日記は1回休み。


内田裕也が女性に復縁を迫って、強要未遂と住居侵入の容疑で逮捕されたのはご承知の通り。「暴力団とつきあっていることと、覚醒剤をやっていることを会社にばらすぞ」という手紙を、わざわざ女性の自宅の郵便受けに入れに行ったらしいから、アウトローを気取っていても行動は気の弱い中学生レベルである。

この女性にも、奥さんである樹木希林にもよく暴力をふるっていたらしいから、基本的にクソ野郎である。並みのクソ野郎と違うのは、本人がそれを生き様にしているところか。


実は昔から内田裕也が嫌いである。正確に言うなら彼個人は別に好きでも嫌いでもない。事件を起こしてはいけないが、こういうメチャクチャなオッサン(もうジイサンだが)がいるのもおもしろいとは思っている。何が気にくわないかというと、内田裕也が日本のロックの首領(ドン)と呼ばれていることである。

芸歴?は長いから、日本のロックシーンの初期に多少の軌跡を残したことは認める。評価できるとしたら、ただそれだけである。その程度の活躍をした人ならたくさんいる。世に残るヒット曲もなく、たまにジョニーBグッドなどの懐メロ・ロックンロールを歌っているのを聴いたことがあるが、ヴォーカリストとしては中学生の文化祭レベル。


たぶん彼がドンと呼ばれるようになったのは、ちょっとハチャメチャで強面(こわおもて)なキャラのせいだろう。ドンとか殿とか兄貴とか、少し持ち上げた存在にしておいたほうが、まわり全体がしっくりいく人間というのはいるものだ。私もそのタイプだからよくわかる(^^ゞ 

しかし彼の場合は、俺が日本のロックを背負ってきたというような態度をとるところが鼻につく。それにロックをやっているんだから何をやってもいいんだと考えているフシもあって、うらやましい、イヤそれもおかしい。まあ芸は身を助くである。多少の音楽的才能があったから71歳になるまで長生きできた。なければチンピラとして若死にしていただろう。


ついでに書くと和田アキ子も嫌いである。でかい声が出るだけで、なぜあんなにリズム感ゼロの歌唱力なのに、歌が上手いとか、ましてやリズム&ブルースの女王とか崇められているんだろう。数年前には何を勘違いしたか、ニューヨークのソウルミュージックの殿堂アポロシアターでコンサートまでしたらしいから、周りに止める人間はいないようである。もっとも客のほとんどはタダ券でかき集められたアメリカ在住の日本人だったようだから、日本の恥を本場で晒さなくてよかった。


音楽の3要素はメロディー、ハーモニー、リズム。ロックやポップスなどの現代音楽では、この3者の役割はほぼ均等、ものによってはリズムがやや勝っているような気もする。音が出て止まるから音楽には必ずリズムはあるけれど、クラシックなんかは現代の感覚でいうとそんなに「リズミカル」な印象は受けない。日本の雅楽に至ってはパオーっと笛がうなっているだけでリズムという概念はないようにも思える。※3要素のハーモニーは「唄でハモる」のハーモニーではなく和音だと考えたほうがわかりやすい。


歌でもダンスでも、日本人あるいは黄色人種と白人・黒人を較べるとリズム感は圧倒的に劣る。ダンスのリズム感は映像では伝わりにくいしかしナマで見較べると、同じダンスを踊っていても盆踊りとダンスくらいの違いがある。そういや日本舞踊もリズムという概念からは遠い。

DNAにリズム感がないから、リズム感のない音楽や踊りが生まれたのか? あるいは音楽や踊りは気候風土がリズム感のないものを生み出しただけで、本当は日本人にもリズム感があって、ただ歴史的にそれが刺激されてこなかったからDNAの中で眠っているだけなのか? 

日本マクドナルドの創業者である藤田田(ふじたでん)氏は、創業当時「アメリカ人のようにハンバーガーを食べれば、やがて日本人もアメリカ人のように金髪で青い眼になる」といっていた。さすがにそれはないと思うけれど、いつか日本人も白人・黒人並みのリズム感を持つ日が来るのかな。考えてみれば日本人が西洋音楽を聴き出して、まだ100年ちょっとしか立っていない。


ちなみに私はリズム感まったくありません(^^ゞ

wassho at 23:50│Comments(0) 社会、政治、経済 

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