2011年08月03日

お米の話

セシウム牛が騒がれているが、次は米らしい。
米の放射線量を各自治体が計測するとかのニュースが流れていた。牛は放射能に汚染されたワラを食べてアウトになったのだから、それはまあ当然だろう。ただ微量に放射能汚染された食品を食べ続けて、人体にどのような影響があるかというような臨床データなんてあるとは思えないので、これから決められるであろう安全基準値なんてのも単なる気休めのような気がするが。


主食の米が汚染ということになれば一大事ーーーというようなニュアンスだったけれど、私の場合「そういえばここ数日は米を食べてないな」ということも多いので、米というのはどの程度主食なのかを調べてみた。


米の消費量が大幅に減少していることは以前にも書いた
この50年で半減している。具体的には年間1人あたり約120キロから60キロに。麦はどうかというと現在年間1人あたり約32キロである。この32キロのうち75%の24キロがパンや麺類の「主食」だといわれている。残りはお菓子やケーキ。


話はそれるが、主食というのは米を一番よく食べるから「日本の主食は米」という言い方もするし、おかずが副食で、ご飯が主食という言い方もする。だからパンとおかずを食べる場合にはパンが主食ということになる。だったらラーメンライスはどうなるのかな?

ただ主食・副食という分け方はたぶんアジア的な考え。ヨーロッパではパンを食べるが、どちらかというと主食というよりは、表現としてヘンだがメインの副食の付け合わせ的な位置づけのような気がする。パンかジャガイモかといった感じ。まあヨーロッパといっても国によって違うけれど。


話を戻すと、米vs麦の比率は2:1である。米は2倍のスコアとはいえ、そんなに偉そうに主食ヅラできるポジションでもない。

ところで米の消費が減って麦と2:1になったと書くと、麦が大幅に増えたと思いがちになるが、実はそうでもない。米を120キロ食べてた頃の麦の消費は26キロである。だから32キロに対して23%しか増えていない。

だから米・麦の合計でいうと

   50年前 120+26 =146キロ
    現在  60+32 = 92キロ

その差の約50キロは、つまり豊かになっておかずが増えたということである。これをもっておかずが増えて、それが生活習慣病等の原因となっているとする主張も多い。ただそういう主張はコメ推進派の学者がいっている気もする。(なぜかおかずが増えることが食生活の西洋化といわれることも多い) 米ばっかり食っているよりは栄養のバランスがとれたメリットも大きいはず。

原発事故が起きた時の学者の説明が安心してください一辺倒だったように、学者のコメントというのは、ある意見を主張する側が客観性を装うために都合のいいコメント、あるいは学者という肩書きをを利用するものである。そのために研究費などを通じて日頃から抱き込んでおいたりもする。学者だって自分の意見が採り上げられるとうれしいから、求めた側へのリップサービスも多少は入る。まっ、私のブログよりは信用できるけどね(^^ゞ


秋に新米の季節になったら、放射能検査済みとか、残留放射能XXXベクレル未満とか書いてあるのかな? もっともその方が安心かもしれない。

wassho at 19:49│Comments(0) 社会、政治、経済 

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