2011年09月13日

屏風ヶ浦(びょうぶがうら)

今回のツーリングのメインイベントが屏風ヶ浦。
こんな断崖絶壁が
21屏風ヶ浦1


延々10キロほど続いている。(クリックして写真を大きくしてみて)
場所は昨日の地図のEからF地点にかけての海岸。
写真はE地点の銚子マリーナから撮った。
22屏風ヶ浦2



ずいぶん前にその存在を知ってから、一度この眼で見たいと思っていた。
念願かなって満足。でも規模の割に、そして東京から手軽に行ける距離にあるのに、知名度的にはマイナーな景勝地だと思う。世間の人は断崖絶壁なんて興味ないのかなあ? スゲーッとはしゃぐのは私が小学5年生から進歩していないからか。

ところで地図のF地点とE地点の間の半分くらい、海岸沿いに色のついたルートになっているところは、この屏風ヶ浦の上を走っている(銚子ドーバーラインという元有料道路)。それで、どこかにこのブログにあるように断崖の下に降りられる場所があるはずなんだけれど、今回は見つけられなかった。ところどころ小さな降り口のようなところはあったが駐車場もなかったし。まあ降りるのはいいとして、登ってくるのは大変そうだが。堆積した地層つまり岩ではなく土なのに、なぜここは草木が生えていないのかが不思議で、間近で見れば何かわかるかと思っていたのに残念。




銚子マリーナの公園で。
光線の加減で色が濃くなって夏らしい写真に。
写真を撮りながら、ふとボビー・コールドウエルを思い出した(古っ!)
23銚子マリーナ

マリーナだからヨットもたくさんあったが、写真を撮り忘れる。



F地点、屏風ヶ浦の西端は刑部岬(ぎょうぶみさき)というところ。
そこに飯岡灯台がある。
灯台というよりは照明設備と呼びたくなる小さなもの。
24飯岡灯台


それで気が咎めたのか立派な展望台が併設。
25展望台


夏色の太平洋。
26太平洋


このあたりには風力発電の風車がたくさんある。
関係ないけど、写真的には電線が邪魔。
なぜか撮っているときは、いつも電線に気づかない。
27風量発電


隣の飯岡漁港とそれに続く九十九里浜。
28漁港と九十九里浜

ちなみに九十九里浜とは、北はこの刑部岬から南は太東崎(そこにも灯台がある)までを指す。だから犬吠埼や屏風ヶ浦のあたりは九十九里浜には含まれない。また九十九里浜は江戸八百八町とか嘘八百とかのように数が多いことを象徴的に表現している、つまり長い海岸線の意味と思われがちだが実際に99里ある。昔の99里は64.7キロ。多少地形も変わった現在の九十九里浜は66キロ。99里を測量したのはなんと鎌倉時代!



2時頃、飯岡灯台近くのロッジのレストランでランチ。
29レストラン

アジの漬け丼(1000円)と焼き岩牡蠣(イワガキ)(900円)とノンアルコールビールを頼む。アジの漬け丼は本来900円なのだが、震災の復興丼ということで100円の寄付をお願いされる。あまり報道されていなかったと思うが、お店の人によれば、このあたりで20名ほど津波の犠牲者が出たそうである。
30岩牡蠣

アジの漬け丼は甘めの味付けだった。岩牡蠣は久しぶりに食べたが、独特の濃厚なミルクのようなエキスが口の中に広がる。ただ1つ900円の価値があるかどうかはちょっと疑問。3つならよかったのに。




その後は30号線で九十九里浜沿いを南下していく。30号線は「九十九里ビーチライン」という名称になっているが、海岸から数百メーターの陸地側にあるので海岸はほとんど見えない。それでも何となく海の近くを走っているという感覚はある。海水浴シーズンは終わっているので渋滞はなし。たまに遅いクルマにブロックされるが、のんびりツーリングを楽しむ。


G地点でバイクを停めて砂浜に出てみる。
野手浜という場所。
31野手浜

♪♪誰もいない海、二人の愛を確かめたくて〜♪
ハイ、南沙織を思い出して、この唄を口すさんだ人は
間違いなくオッサン、オバハンです(^^ゞ


防波堤があったので
32防波堤


特に意味もなく一番先っぽまで行ってきた。
33防波堤先っぽ

防波堤と書いたけれど、こういう海に垂直に突き出しているのも防波堤と呼ぶのかな? 波をブロックするなら海岸線と平行じゃないと意味がない気もするけど。どこの海岸にもあるこの構造物の本当の役目はよく考えると知らなかった。まさか釣り用じゃないよね。ちなみに防波堤は漁港などを守るために海の中に作られた壁で、海岸の上に建っているのは防潮堤と呼ばれる。これはこの前の津波のニュースの時に、解説しているのをテレビで見た。


またしばらく走ってH地点の蓮沼海岸。
どこでも同じ景色だが、まあせっかく来たし。


こっちは少し人がいた。
砂の色も少し明るくてきれい。
34蓮沼


海は広いな大きいな〜。
いつものお約束の私のシルエットが映った写真。
逆光で撮ると写真が白っぽくなるし、太陽を背にすると自分が写る(^^ゞ
35蓮沼2


ところで海で写真を撮ると砂浜・海・空が3要素になる。不思議なのは目で見ている海の比率より、写真に写っている海の比率がかなり小さいこと。上の写真でも、実際に目で見えている海はこの2倍以上の面積比率がある。ナンデ?

レンズのこととかいろいろあるかとは思うが、メーカーは見たままが写るようなカメラを開発して欲しい。それと今やパソコンもほとんどが横長画面だから、写真ももう少し横長の比率のほうがいいと思う。そのほうが人間の視野角度にも近くなるし。




本当は勝浦まで南下して、山道を楽しみながら房総半島を横断してアクアラインで東京に戻るプランだった。でも寝坊したので、本日のお楽しみはここまで。H地点からもうすこし30号線を走った後は、片貝というところで右折して東京方面へ向かう。4時頃だったと思う。I地点で東金道路に乗り、京葉道路、首都高と高速道路を乗り継いで行く。

ところで夕方に西へ向かうということは、夕日を正面に受けるということ。この日は大きく真っ赤な見事な夕日?で、眩しくて走りにくかった。私のヘルメットは透明のシールド(風よけ)の他に、サングラスのようなものが内蔵されている。でも、それを降ろしても路面が見えているような見えていないような変な感じ。つまり夕日にはあまり役に立たなかった。一瞬とはいえ視界ゼロにも数回なってやばかった。夕日対策を今後考える必要があるかも。


J地点の湾岸幕張パーキングエリアでソフトクリームを食べながら小休憩。そこから先、都内の首都高はかなり渋滞。なんとかすり抜けて6時半頃に帰宅。無事故無違反を交通安全の神様に感謝。走行距離はピッタリ280キロだった。

「走り」的には平凡でも、屏風ヶ浦を見たし、海で夏の気分も味わえたので満足。次は今回足を伸ばせなかった後半ルートを走りに行こうと思う。


おしまい

wassho at 08:51│Comments(0)   *ツーリング 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔