2011年12月19日
iPhone日記その2 番外編:音質実験
スマホ(スマートフォン)らしい使い方をしているかといえば、今のところまったく。
8割方は英語のラジオ講座や音楽を聴いたりと、iPhoneというよりはiPodとして機能している。というわけで連載2回目にして早くも番外編である。
念のために書いておくと、iPodというのは簡単にいえばCDの中身(の音楽)をコピーして、持ち歩きながらイヤホンなどで聴くためのデジタル機器である。今はCDからコピーしなくても、中身の音楽だけをネットで買ってインストールすることもできる。いわゆるダウンロード販売。レコードがCDに駆逐されたように、CDもダウンロード販売に取ってかわられる日は近いかも知れない。私もNHKの英語講座は、CDより300円安いダウンロード販売で購入した。
CDからコピーする場合はiTuneというソフトを使って、いったんパソコンに取り込み、それからiPodやiPhoneに転送する。このときCDの中身をそのままコピーするのではなく、ファイルサイズが小さくなるように「圧縮」という作業を行う。パソコンで圧縮というのを、無理やり例えれば
「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」
という文章を、
「月火水木金土日を4回繰り返す」
という形で記録することである。これで28文字が14文字に「圧縮」される。「月火水木金土日を4回繰り返す」と記録されたデータは、そのデータを見るときに「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」に戻される。これを復元とか解凍などという。
※無理やり単純に例えたが、実際にははるかに複雑で、だから100%の復元はできない。だから圧縮すれば、原理的には音質が劣化する。
この圧縮・復元にはいろいろな方式がある。同じく無理やり例えれば
「月火水木金土日を4回繰り返す」
「月火水木金土日を連続して4回」
「(月火水木金土日)×4」
など方式によって、いわば圧縮する記述の文法が違う。
iTuneとiPhoneやiPodはいろいろな圧縮・復元方式を扱える。標準ではAACという方式を使う。ところでバイクに付けてあるBMW純正のナビは音楽データも入れることができて、それをヘルメットの中に取り付けたワイヤレスのスピーカーで聴いている。ところが、このナビはMP3という方式しか扱えない。今までこのナビの不満をいくつか書いてきたが、まったく使えないヤツである。
それで今までiTuneの中に貯めてきた音楽はACCだったので、いくつかをあらたにMP3でコピーし直してナビに移した。その後のCDは最初からMP3で取り込んでいる。
CDからiTuneに取り込む際は圧縮・復元方式のほかにビットレートというものも選ぶことができる。これは1秒間にどれだけのデータを詰め込むかの値なのだが、簡単に説明するのは難しいのでやめておく。とりあえず、この値が大きいほど音質はよくなる。正確に言うなら元のCDの音質を損なわずに取り込める。ただしファイルサイズも大きくなる。単位はkbps。
iTuneのデフォルト(メーカー出荷時の値)の設定は方式がAAC、ビットレートが128kbpsである。今まで何もいじらずデフォルトで使用してきたが、MP3で取り込むときに設定を触る機会があったので、とりあえずビットレートを256kbpsにしてみた。
というわけでAAC・128kbpsとMP3・256kbpsの違いを聞き較べる実験。ついでにAppleロスレスというもっとも音質の劣化が少ないといわれる圧縮・復元方式も試してみた。
実験に使ったのはクラシックのCD。それを
AAC・128kbps
MP3・256kbps
Appleロスレス
で、それぞれiTuneをつかってパソコンに取り込む。
Appleロスレスはビットレートを設定できないが、取り込んだファイルを見てみると600kbps前後の値だった。
ちなみにファイルサイズは
元のCD 722.4メガ
AAC・128kbps 65.9メガ
MP3・256kbps 132.4メガ
Appleロスレス 311.6メガ
となった。
聴いた。
まったく違いがわからない(>_<)
何度も聴いた。
何度聴いても違いがわからない(>_<)(>_<)
実を言うとAACとMP3の違いはそれほどないと思っていた。ビットレートが2倍違う設定だが、CDのビットレートは1411kbpsなので、そこから較べれば大した差ではない。でもAppleロスレスがそれらと同じように聞こえたというか、同じようにしか聞こえなかったというのはちょっとショックである。耳には自信あったのに(/o\)
実験に使ったのはiPhoneで使っている以前に買ったイヤホン。3000円くらいだったから、そんなに高級品じゃない。こんなイヤホンだから違いがわからないのかもと思い、ヘッドホンで聴いてみた。
結論を言うとヘッドホンでも、3つの違いは聞き分けられなかった。しかしヘッドホンも安物だし、ずいぶん昔に買ってくたびれているから、もっとまともなヘッドホンあるいはスピーカーにつなげば聞き分けられるに違いないーーーと思うことにしよう。
そんなことよりも
イヤホンとヘッドホンの違いは、ビックリするくらい大きかった。音質というより、聞こえてくる音楽の情報量が数倍は違う感じ。たとえていうなら白黒とカラー写真くらいの違いがある。臨場感というか音の広がりも桁違い。当たり前といえば当たり前かも知れないが、今までこんな聞き較べをしたことはないので、そんなことを気にしたことがなかった。
さて困ったことになった。
私は通勤時、行きの電車の中では英語のラジオ講座を聴き、歩いていたり帰りの電車の中では音楽を聴いている。iPhoneに入れてある音楽はクラシック。曲によっては、けっこうウットリしながら道を歩いていたりする(^^ゞ
しかしヘッドホンと聞きくらべをしてしまった今となっては、イヤホンのあの貧弱な音で聴く気がしない。たまに電車の中で大きなヘッドホンを使っている連中を見かけるが、その理由がよくわかった。いままで「アホか、こいつ」と思っていたのに。
持ち運びに邪魔だし、スタイル的にも違和感があるのでヘッドホン族にはなれない気がする。イヤホンも数万円から10万円以上する高級品がある。そういうのならヘッドホン並みの音がするのかな? 音楽の情報量は増えても、耳の穴に突っ込むイヤホンなら臨場感は変わらない気もするけれど。そのうちビッグカメラででも確かめてこよう。
つまらない実験をして悩みが増えちゃった。
8割方は英語のラジオ講座や音楽を聴いたりと、iPhoneというよりはiPodとして機能している。というわけで連載2回目にして早くも番外編である。
念のために書いておくと、iPodというのは簡単にいえばCDの中身(の音楽)をコピーして、持ち歩きながらイヤホンなどで聴くためのデジタル機器である。今はCDからコピーしなくても、中身の音楽だけをネットで買ってインストールすることもできる。いわゆるダウンロード販売。レコードがCDに駆逐されたように、CDもダウンロード販売に取ってかわられる日は近いかも知れない。私もNHKの英語講座は、CDより300円安いダウンロード販売で購入した。
CDからコピーする場合はiTuneというソフトを使って、いったんパソコンに取り込み、それからiPodやiPhoneに転送する。このときCDの中身をそのままコピーするのではなく、ファイルサイズが小さくなるように「圧縮」という作業を行う。パソコンで圧縮というのを、無理やり例えれば
「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」
という文章を、
「月火水木金土日を4回繰り返す」
という形で記録することである。これで28文字が14文字に「圧縮」される。「月火水木金土日を4回繰り返す」と記録されたデータは、そのデータを見るときに「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」に戻される。これを復元とか解凍などという。
※無理やり単純に例えたが、実際にははるかに複雑で、だから100%の復元はできない。だから圧縮すれば、原理的には音質が劣化する。
この圧縮・復元にはいろいろな方式がある。同じく無理やり例えれば
「月火水木金土日を4回繰り返す」
「月火水木金土日を連続して4回」
「(月火水木金土日)×4」
など方式によって、いわば圧縮する記述の文法が違う。
iTuneとiPhoneやiPodはいろいろな圧縮・復元方式を扱える。標準ではAACという方式を使う。ところでバイクに付けてあるBMW純正のナビは音楽データも入れることができて、それをヘルメットの中に取り付けたワイヤレスのスピーカーで聴いている。ところが、このナビはMP3という方式しか扱えない。今までこのナビの不満をいくつか書いてきたが、まったく使えないヤツである。
それで今までiTuneの中に貯めてきた音楽はACCだったので、いくつかをあらたにMP3でコピーし直してナビに移した。その後のCDは最初からMP3で取り込んでいる。
CDからiTuneに取り込む際は圧縮・復元方式のほかにビットレートというものも選ぶことができる。これは1秒間にどれだけのデータを詰め込むかの値なのだが、簡単に説明するのは難しいのでやめておく。とりあえず、この値が大きいほど音質はよくなる。正確に言うなら元のCDの音質を損なわずに取り込める。ただしファイルサイズも大きくなる。単位はkbps。
iTuneのデフォルト(メーカー出荷時の値)の設定は方式がAAC、ビットレートが128kbpsである。今まで何もいじらずデフォルトで使用してきたが、MP3で取り込むときに設定を触る機会があったので、とりあえずビットレートを256kbpsにしてみた。
というわけでAAC・128kbpsとMP3・256kbpsの違いを聞き較べる実験。ついでにAppleロスレスというもっとも音質の劣化が少ないといわれる圧縮・復元方式も試してみた。
実験に使ったのはクラシックのCD。それを
AAC・128kbps
MP3・256kbps
Appleロスレス
で、それぞれiTuneをつかってパソコンに取り込む。
Appleロスレスはビットレートを設定できないが、取り込んだファイルを見てみると600kbps前後の値だった。
ちなみにファイルサイズは
元のCD 722.4メガ
AAC・128kbps 65.9メガ
MP3・256kbps 132.4メガ
Appleロスレス 311.6メガ
となった。
聴いた。
まったく違いがわからない(>_<)
何度も聴いた。
何度聴いても違いがわからない(>_<)(>_<)
実を言うとAACとMP3の違いはそれほどないと思っていた。ビットレートが2倍違う設定だが、CDのビットレートは1411kbpsなので、そこから較べれば大した差ではない。でもAppleロスレスがそれらと同じように聞こえたというか、同じようにしか聞こえなかったというのはちょっとショックである。耳には自信あったのに(/o\)
実験に使ったのはiPhoneで使っている以前に買ったイヤホン。3000円くらいだったから、そんなに高級品じゃない。こんなイヤホンだから違いがわからないのかもと思い、ヘッドホンで聴いてみた。
結論を言うとヘッドホンでも、3つの違いは聞き分けられなかった。しかしヘッドホンも安物だし、ずいぶん昔に買ってくたびれているから、もっとまともなヘッドホンあるいはスピーカーにつなげば聞き分けられるに違いないーーーと思うことにしよう。
そんなことよりも
イヤホンとヘッドホンの違いは、ビックリするくらい大きかった。音質というより、聞こえてくる音楽の情報量が数倍は違う感じ。たとえていうなら白黒とカラー写真くらいの違いがある。臨場感というか音の広がりも桁違い。当たり前といえば当たり前かも知れないが、今までこんな聞き較べをしたことはないので、そんなことを気にしたことがなかった。
さて困ったことになった。
私は通勤時、行きの電車の中では英語のラジオ講座を聴き、歩いていたり帰りの電車の中では音楽を聴いている。iPhoneに入れてある音楽はクラシック。曲によっては、けっこうウットリしながら道を歩いていたりする(^^ゞ
しかしヘッドホンと聞きくらべをしてしまった今となっては、イヤホンのあの貧弱な音で聴く気がしない。たまに電車の中で大きなヘッドホンを使っている連中を見かけるが、その理由がよくわかった。いままで「アホか、こいつ」と思っていたのに。
持ち運びに邪魔だし、スタイル的にも違和感があるのでヘッドホン族にはなれない気がする。イヤホンも数万円から10万円以上する高級品がある。そういうのならヘッドホン並みの音がするのかな? 音楽の情報量は増えても、耳の穴に突っ込むイヤホンなら臨場感は変わらない気もするけれど。そのうちビッグカメラででも確かめてこよう。
つまらない実験をして悩みが増えちゃった。
この記事へのコメント
1. Posted by BlackBerry bold 2011年12月27日 17:20
「iPhone 4」から約1年経って「iPhone 4S」
iPhoneに替えたんだけど、中々使い慣れない
iPhoneに替えたんだけど、中々使い慣れない