2012年05月08日

イルサ(マキネッタ)

以前に紹介したカフェ・ナポレターナは先日のバイクツーリングで活躍したが、実は自宅で今はあまり使っていない。朝はペーパードリップ、夜はこのマキネッタで珈琲を淹れるのが最近のパターン。

マキネッタというのは直火式の家庭用エスプレッソメーカーのこと。イルサというのは写真のマキネッタのブランド名&イタリアの会社名。
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分解すると3つに別れる。
右からお湯を沸かすボイラー、珈琲粉を入れるバスケットと呼ばれるもの、抽出されたエスプレッソが貯まるサーバー。
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この写真のバスケットに詰まっているのは抽出した後の珈琲粉。
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これでどうやってエスプレッソを作るかの解説は
こちらと、
続きのこちらのページで。


解説を手抜きしたお詫びに、
ネットで探してもあまり見つからないサーバーの底の写真。
白いのはゴムのパッキン。高圧になるからサーバーとボイラーを密着させる必要がある。パッキンを外せば小さな穴の空いた板も外れる。このパッキンが外しにくいのが悩みの種。
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サーバーの内側。
中央のパイプの先端からコーヒーが出てくる。
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要はボイラーをコンロで熱して(だから直火式)、ボイラーの中の空気が熱膨張して、その圧力でお湯をバスケットからサーバーへ押し上げる仕組み。

サイフォンならサーバー(サイフォン式ではロートという)の中に珈琲粉があって、そこでしばらく煮出して、最後は火を止めて圧力を下げてボイラー(フラスコという)に珈琲を戻すが、マキネッタでは途中のバスケットにある珈琲粉を下から上に通過するだけ。ただしマキネッタはバスケットから下に伸びているパイプが細いので2気圧程度の高圧でバスケットをお湯と水蒸気が通過する。

しかしマキネッタにしろサイフォンにせよ、
よくこんな複雑な仕組みを珈琲を淹れるために考えたね。

なおマキネッタ=macchinetta=イタリア語的に発音すればマッキネッタというのは、macchina=英語ならマシーンに、イタリア語で小さいを意味するettaエッタがついた単語つまり小型の器具という意味だから、イタリアでもこの道具をマキネッタと呼んでいるのかはちょっと不明。日本人向けの「オシャレなネーミング」だという説をどこかで読んだ記憶もある。そのうちイタリア人に尋ねてみよう。


お店で飲むエスプレッソは、ポンプで高圧(10気圧前後)の水蒸気を作り出して珈琲粉の間を通過させるエスプレッソマシーンで淹れたもので、発想は同じでも実際の仕組みはマキネッタとはまったく違う。基本的にエスプレッソマシーンのほうがおいしいけれど、マキネッタでもそれなりのエスプレッソはできる。家庭用のマシーンも2〜3万円くらいから売っているが今のところ興味なし。

なぜなら私は、しっかりしたイタリア料理やフランス料理の後にデザートコーヒーとして砂糖を入れたエスプレッソを飲むことはあっても、普段エスプレッソは飲まないから。

じゃマキネッタを使って何を飲んでいるかというと、カフェラテでもなくカプチーノでもなく「イタリアンなアメリカン」なのであるーーー続く

wassho at 09:30│Comments(0) 生活、日常 

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