2012年05月10日

イタリアンなアメリカン

ふだんエスプレッソをなぜ飲まないのか?
答えは単純でエスプレッソは苦いから。

だから砂糖を入れないと飲めない。それでデザートなコーヒーとしては似合うが、デザートが必要な料理をしょっちゅう食べてるわけでもない。ちなみに私はコーヒーにクリームは入れるが砂糖は入れない。甘いエスプレッソを普通のコーヒーのように1日に何杯も飲もうとは思わないというか飲めない。

イタリア人は結構多めに砂糖を入れる。イタリアのものはたいてい口に合うけれど、エスプレッソはどうも苦手。よくあんな甘いものを何杯も飲むなというのが正直な気持ち。それとイタリア人はBAR(バール)というカフェ兼軽食堂兼売店のようなところで、西部劇(最近見ないけど)のカウボーイがショットグラスのウイスキーをクイっとあおるようにエスプレッソを飲み干す。そしてすぐ店を出て行く。コーヒーを飲んでちょっと休憩するという文化はないみたい。余生をイタリアで暮らすのは難しかも知れない(^^ゞ


ところでエスプレッソという言葉は知られていても、エスプレッソを飲んだことのある人の割合はどれくらいなんだろう? 苦い苦いと書いて伝わっているか心配になってきた。

気にせず書き進めよう(^^ゞ
エスプレッソがなぜ苦いのか? それは濃く抽出するからだ。普通のコーヒーカップに注がれるコーヒーの量は150cc、マグカップなら250ccくらいである。それに対してエスプレッソを飲むデミタスカップは50ccほどしかない。しかし使うコーヒー豆はエスプレッソのほうが多い。

ウチで使っているコーヒースプーンで計るとマグカップ2カップ分500ccをドリップで淹れるのに最適なコーヒー豆は2.5杯。エスプレッソ6カップ分(前回書き忘れたが私が買ったマキネッタは6カップ用サイズ)300ccだと3杯必要。

2.5杯÷500cc=0.005
3杯÷300cc=0.01

0.01÷0.005=2

つまりエスプレッソ1ccあたりのコーヒー豆の使用量はドリップ式の2倍。
コーヒースプーン1杯で何グラムのコーヒー豆をすくっているのか計るのが面倒なので、ややこしい計算式になってゴメン。

しかし私も初めて計算したがど2倍か〜、そりゃ苦いわな。他にはエスプレッソの豆が深煎りなことと、高い温度で抽出するのも苦みの方向に効いている。

コーヒーの味は苦みと酸味のバランスで成り立っている。いい豆だと甘みをその背景に感じる。それで深煎りだと苦みが強く出る。浅煎りだと酸味が強く出るとは感じないが、苦みが少ない分相対的に酸味が勝ってくる。抽出の温度も高いほど苦みが強く出る。なぜそうなるのか化学的なことは知らないが。

ついでに
高級なお茶は少し冷ましたお湯で淹れることは割と知られているが、コーヒーは「熱々の珈琲」なんて表現がよく使われるせいか、沸騰したてのお湯で入れている人が圧倒的に多い。(ドリップ式で)90度から80度くらいで淹れるとコーヒーにはいろんな味が混ざっていることがわかるはず。ただし安物の豆や古くなった豆だと味がドヨ〜ンとしているので、熱めのお湯で苦みを立たせたほうが味がシャープになっておいしい場合もある。

話が前後するが、直火式のマキネッタは100度以上のお湯がコーヒー粉が詰まったバスケットの中を通過する(圧力が掛かると水は100度以上で沸騰する)。ポンプでお湯を加圧するエスプレッソマシーンなら90度から95度くらいみたい。90度ならドリップ式と同じ程度だが、やはり豆の量が多いのが苦みに効いている。


とにかくエスプレッソは、砂糖を入れない私が普段飲みするには苦すぎるのである。それにマグカップ1杯分つまり5杯のエスプレッソを一度に飲めば確実に胸焼けする。

いつものことだが前置きが長くなったので
イタリアンなアメリカンの正体は次回に。

wassho at 10:51│Comments(0) 生活、日常 

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