2012年06月17日

ブラック・アイ

coffee豆以前に紹介したカフェ・アメリカーノというエスプレッソのお湯割り。そこで書いた「ひょっとしてこれが究極?」というコーヒーの飲み方がブラック・アイ。ブラック・アイとは普通のコーヒーつまりドリップコーヒーに、エスプレッソを2ショット加えたもの。カフェ・アメリカーノと同じ文法で書くならエスプレッソのコーヒー割り。でも発想としてはコーヒーのエスプレッソ乗せな飲み方。



エスプレッソの1ショット(1杯)は50cc。
普通サイズのコーヒーカップに入った普通のコーヒーは1杯150ccで、マグカップなら250cc。2ショット分100ccを足さなければいけないからマグカップにエスプレッソ100ccとドリップコーヒー150ccで飲むことになる。比率2:3。


ひょっとして究極?と書いたくらいだからとてもおいしいコーヒー。カフェ・アメリカーノだと(薄まって)エスプレッソの単調さが強調されるけれど、ブラック・アイはエスプレッソのパンチと、ドリップコーヒーの奥行きがブレンドされたような味になる。エスプレッソと違って砂糖を入れなくてもOK。私はドリップと同じようにクリームだけで飲んでいる。

以前書いたようにエスプレッソは同じ分量でドリップの倍の豆を使う。お湯割りのアメリカーノでドリップと同じに薄めても、エスプレッソの味が勝っていてドリップよりハードに感じる。ブラック・アイはコーヒーにエスプレッソを加えたものだからかなり濃い目。私はドリップコーヒーの豆を2/3くらいに減らして淹れて調節している。ただし、あまり減らすとアメリカーノと変わらなくなってしまう。


この飲み方は「フェアゲーム」という映画で知った。主人公の女性の夫が、このコーヒーを注文する。それがちょっと不自然で、例えば空港のコーヒースタンドのようなところで「ブラックアイ」と注文する。店員がナニそれ?みたいな顔をすると、すかさず「コーヒーにエスプレッソを2ショット落としてくれ」と説明する。ちなみにそのシーンでブラックアイを飲もうがコーラを飲もうがストーリーにはまったく関係ない。そんなわざとらしいシーンが3回くらいあった。ブラックアイはスターバックスの隠しメニューにもあるらしいので、スタバが金を払ってシナリオに盛り込んだのかな?(映画に出てくるコーヒーショップがスタバだったかどうかは忘れた) ちなみにこの映画、あまりおもしろくなかった(^^ゞ


ネットでブラックアイを検索してもあまりヒットしない。「ブラックアイ コーヒー」と2つの単語で検索しないとプロレス関連の項目ばかりになる。あまり有名じゃないみたい。


それで英語で検索。こことか、こことか、その他の情報を勘案すると

  コーヒーにエスプレッソ1ショット→レッドアイ
  コーヒーにエスプレッソ2ショット→ブラックアイ
  コーヒーにエスプレッソ3ショット→デッドアイ(死んだ目)
  カフェイン抜きコーヒーにエスプレッソ→レイジーアイ(怠けた目)
  スタバの本拠地シアトルでは、ショット・イン・ザ・ダークと呼ばれてる
  ダンキンドーナッツではターボと呼ばれていてアイスコーヒーもある

などなど。
レッドアイは徹夜に耐えるために飲む、眠くて充血した目で飲むーーーというのが由来みたい。デッドアイは超濃いコーヒーを飲めば死んだような目でもシャキッとするという意味かな? ショット・イン・ザ・ダークも暗くなって飲む=目覚ましという意味だろう。つまり濃いコーヒーということを表現している。ブラックアイだけ由来が違っていて、クリームを入れたコーヒーにエスプレッソを注ぐと、注いだところが黒くなって目のように見えるかららしい。


よかったら、ものは試しに一度飲んでみて。
日本のスタバでも隠しメニューにあるかどうかは知らない。しかし最近はドトールでもどこでもエスプレッソはあるから、作ってもらえなければ普通のコーヒーとエスプレッソの両方を注文してテーブルで混ぜればいい。最初はレッドアイくらいが無難かも知れない。

wassho at 13:38│Comments(0) 生活、日常 | 映画、ドラマ、文学

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