2012年07月27日

ソニー MDR-XB60EX (イヤホン) その2

ほとんどビクターのHP-FX500を買うつもりで、念のための試聴だったのに、意外な結果になって少し戸惑う。ゼンハイザーを買ったときは1万円前後のイヤホンを片っ端から聴き較べたが、今回はあまり時間もなかった。それに前回よりイヤホン売り場の商品も増えている気がする。そこでたいした理由でもないのだが、前回のゼンハイザーはドイツ製だったので今回は日本製にすることで範囲を絞り込む。

いくつか聴き較べて、値段も考慮して最終候補に残ったのが次の2つ。

オーディオテクニカ ATH-CKS90 1万円位だったと思う
オーディオテクニカ

ソニー MDR-XB60EX 6980円
ソニー


この2つは似たような音に思えた。というかビクターのHP-FX500が、基準となるゼンハイザーCX870と違いすぎたのかもしれない。しかし、この2つがビクターとゼンハイザーのどちらに近いかといえばビクターに近い。そういう意味ではゼンハイザーのほうが変わってるのかもしれない。ゼンハイザーは低音から高音までのバランスはいいと思うが、音の響きが少し控えめだと今回の聴き較べでわかった。そういえば前回はクラシックの低音が豊かに聞こえるかどうかを一番重視して他のことはあまり考えていなかったように思う。


それで結論としてはソニーのイヤホンを選んだ。
選んだ理由は音ではない。音質は(いい意味で)どっちでもよかった。

1)
どちらも低音を出すためにイヤーピース(耳に突っ込む部分)の手前に膨らみを持たせている。音を共鳴させるスペースである。オーディオテクニカは、その部分のデザインが気に入らなかった。コブとり爺さんを連想する。

2)
オーディオテクニカは黒だけだが、ソニーは黒、シルバー、ゴールドと3色あった。私のiPhoneはホワイトだからシルバーの方が似合う。また、わりと大きなイヤホンなので耳のところが黒よりシルバーの方が軽快な感じがするかなと思って。しかし買ってから気づいたのは、イヤーピースの後ろのシルバーの部分の裏側は黒だし、この部分はかなり耳の中に入って外からはあまり見えない。誤算(>_<)

できたらケーブルもシルバーは無理でも薄いグレーにして欲しかった。

3)
実をいうと一番の決め手は音でもデザインでもなくコレ
「絡みにくいコード」というのに惹かれたから。

イヤホンのコードは絡みやすい。イヤホンを耳から外してiPhoneと一緒にジャケットのポケットに入れて、その後ポケットに一度も手を入れていないのに、次にiPhoneをポケットから取り出すと見事にイヤホンのコードが絡まっている。驚くなかれ机の上に置いているだけでイヤホンのコードは必ず絡まる特性を持っている! 絡まないイヤホンのコードを発明したらノーベル賞ものだと常々思う。

それでセレーションコードと呼ばれるこのコード。水曜日に買ったばかりだから確かなことはいえないが、絡むけれど絡み方は少ないような気がする。だからほどきやすい。それと少し太めのコードだから何となく安心感もある。



ところで、このソニーのイヤホンは私が買った6980円の他に、3980円と9980円のシリーズがある(店頭価格)。この3つの比較もしたが、確かに値段が高い方がいい音がする。どういう風に「いい音」なのかと問われれば、うまく表現できないけが。ただし3000円分ずつの差があるかというと微妙。ゼンハイザーを買う前は3000円クラスのイヤホンを使っていて、1万円クラス(ゼンハイザーCX870)はさすがに音がいいと感激した。そう考えるとソニーの3980円(MDR-XB30EXという製品)のコストパフォーマンスは高いと思う。iPhoneやスマホに付属のイヤホンから初めて乗り換えるなら充分に満足できるはず。オススメ



ゼンハイザーCX870と較べるとソニーMDR-XB60EXは音がクリアである。前回エイジングのことを書いたが、まだ新品なのでその固さもあってちょっと音が派手すぎる。一番違うのはバイオリンでソニーMDR-XB60EXはカブリツキで聴いている感じがするというか、ゼンハイザーCX870とは違う楽器を聴いている気さえする。私はもともとクリアで解像度の高い音が好みなのだが、耳の中で鳴るイヤホンでは少しマイルドな音の方がいいと思っている。その方が耳の近くで鳴っているという不自然な感じがしない。

ピアノやオーケストラはバイオリン(単独)ほどは違わないが、不思議なのは音声だけの英語講座。これはちょっと音が悪くなった。具体的には、電話で人の声を聴くと音の幅が狭くなるが、ちょっとそれに似た感じ。帯域(音の高低の幅)が狭くなっているわけはないから、どうして音声だけがそういうふうに感じるのかその理由はよくわからない。

しかし水曜日に買って、その後イヤホンは鳴らし放しにしてエイジングさせているので、徐々にいい感じになってきてはいる。スピーカーのエイジングは常に鳴らしているわけにいかないので数ヶ月かかるが、イヤホンは早くて楽。スピーカーと較べれば振動板の大きさも極小なので、あと一日二日で音は落ち着くと思う。しかし本当にエイジング効果があるのかどうかは、エイジングの前後を聴き較べられないから確認できない。それに、だいたい1週間もすれば耳の方が慣れてくる(^^ゞ


ところで買い換えの第1条件であったはずのL字型ではなく真っ直ぐなプラグであること。ソニーもオーディオテクニカもL字型プラグである。実は意外とあっさりこの問題は解決した。昨日書いたように

  iPhoneの差し込み口はボディの上側にあるから、ポケットやカバンに
  入れれば、コードはプラグのL字の終わり部分からさらにL字型に折れ
  曲がって上へ伸びることになる。急角度で折れ曲がった部分にはストレス
  がかかるから断線しやすくなる。

でもイヤホンを聴き較べながら気づいたんだけれど

  だったらiPhoneを横にしてポケットやカバンに入れればいい!

何事も臨機応変にね。
とにかく今度は長持ちしてくれますように。


おしまい

wassho at 22:52│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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