2012年08月22日

名水百選:洒水の滝の湧き水を飲み較べ

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先日バイクでツーリングしてきた神奈川県山北町にある洒水の滝。ここは日本の滝百選と名水百選の両方に選ばれていることは既に書いた。現地で飲んだときは特別おいしいとも思わなかったのだが、とりあえず2リッターのペットボトルに汲んで自宅に持って帰ってきた。


H2Oの純水には味がないが、飲料水にはミネラルほか微生物などいろんなものが溶け込んでいるので味がする。さらに水道水なら消毒に使うカルキの味がする。ちなみにミネラルウォーターはいいイメージで、カルキは悪いイメージだが、カルキもミネラルの一種である。そのミネラルはわかったようでわからない存在。鉄とかマグネシウムとかカルシウムなどの鉱物の成分という理解でとりあえずいいのではないかと思う。カルシウムと聞くと骨とか貝殻などを思い浮かべるが、カルシウム自体は金属元素である。


ちょっと話がそれたが、そういうわけで水には味がある。しかし、その味は当たり前だがごく薄い。一口含んだだけで「わー!おいしい」と叫ぶほど味を感じられるわけではない。そういう人が多いのはテレビの悪い影響かな。洒水の滝にも「おいしい、おいしい」と連発している人がいた。グルメ番組のレポーターは、出された料理が味付けするのを忘れていようが、たとえ腐っていようが「わー!おいしい」と目をパチクリさせるのがお仕事。



というわけで比較実験。
「六甲のおいしい水」と飲み較べてみた。
結論を言うと「洒水の水」は「六甲のおいしい水」と較べて

   よく言うなら、口当たりがまろやか
   悪くいうなら、クターっとしていて腰がない
   舌に感じる味という点では両者に差はない
   よく言われる水の甘みも差はない(というか、どちらにも感じられない)

というのが私の評価。これは冷やしても常温でも同じ。まろやか・クターっというのは常温の方が強く感じられた。

水には軟水・硬水という区別がある。一般にまろやかなのは「より軟水」ということであり、軟水・硬水はミネラル含有量の少ない・多いで決まる。ということは「洒水の水」はミネラルが少ないということなのかな。そこまで判断できるほどの知識はなし。


コーヒーで較べてみた。
これは「六甲のおいしい水」との比較ではなく、普段の「水道水をブリタの浄水ポットで濾過して、そのポットには炭も沈ませてある」水との比較。

まずは、最近はこっちの方が多くなったカフェ・アメリカーノで。
やはり少しまろやかになる。でもそれほど大きな差はない。エスプレッソベースのコーヒーで、もともと苦みが勝っている味だからと思う。


次は普通のドリップで。
こちらははっきりとまろやか。(説明すると長くなるので)コーヒーに詳しい人にしかわからない表現で恐縮だが、挽いた豆の微粉や薄皮をほとんど取り除いてドリップした味に似ている。

しかしである。
そのまろやかなコーヒーがおいしいかというと、それは別問題。どこか物足りない味になる。(だから私は微粉除去の道具を持っているが滅多に使わない)ひょっとしたらお茶ならおいしいかもしれない。しかし残念ながら「洒水の水」を使い切ってしまったので実験ならず。


総合結論
「洒水の水」はコーヒーを淹れるにはまろやかすぎて私の好みではないけれど、夏にゴクゴク飲むには、まろやかで柔らかい口当たりだから飲みやすい。ただし味的に特においしいわけではない。あくまでまろやかさがアドバンテージ。


市販のミネラルウォーターは加熱したりハイテクフィルターで濾過したりして、ほぼ無菌の状態になっている。だから賞味期限が2年ある(なぜか小さなペットボトルは1年で、その理由がよくわからない)。しかし湧き水はそういうわけにはいかない(その場で飲む分には問題ないが、保存しているうちに菌が増殖する)。ネットで調べると常温で3ヶ月は大丈夫とか、冷蔵庫で3日が限度とか意見あるいは体験談は様々。湧き水によって含まれている菌や有機物の量が違うから一概には言えないのだろう。

もっともバイクにつけてあるバッグには2リッターのペットボトルで3本くらいが限度だから、保存期間が問題になるほどの量にはならない。滝を見るのは楽しいのだが、いい滝は駐車場から1時間山を登るなんてのがざらにあるのが難点。手頃な滝を見終わったら、名水ツアーに切り替えようかな。

wassho at 07:32│Comments(0)   *ツーリング 

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