2012年09月18日

竜化の滝 (を見られなかった)

旅日記三部作の最終回。

日塩もみじラインが終わると国道400号線に合流する。
数分走ると塩原の温泉街。バイクで走っていても硫黄の匂いが感じられる。
本当は400号線の一本北側が温泉街のメインストリートで、温泉街を流れる箒川(ほうきがわ)の眺めもいいらしい。でも時間も遅くなってきたのでそのまま400号線を直進。
竜化の滝400号線

そして到着したのが本日の最終目的地である竜化の滝。
日光、鬼怒川、塩原、このあたりには滝がたくさんある。たとえば霧降高原道路には日光三名瀑のひとつである霧降の滝、日塩もみじラインにも有名どころがいくつか。しかし今回は500キロ近い行程なので、あちこちの滝を見て回る時間的余裕がない。

それで、あれこれ検討して選んだのが400号線沿いにある竜化の滝(りゅうかのたき)。塩原エリアでは筆頭格の滝。それと竜化の滝に行く遊歩道沿いに抛雪の滝、風挙の滝があり、ほぼ同じ場所に布滝と4つまとめて見学できるというのも好都合だった。
1


駐車場は無料。
こんな看板があった。
2

そういえば霧降高原道路を上り初めてすぐに、道路を歩いているサルを2匹見かけた。日光といえばサル被害のニュースをたまに見る。しかし前回と今回の日光周辺ツーリングでもサルを見かけたのはそのときが最初。夏はあまりでないのかな?


400号線にある遊歩道の入り口。
ここを登っていくらしい。
3


しかし! しかし! しかし!
4

ガーンである。
自宅に戻ってから塩原市のホームページを見ると、こんな記述があった。

   現在『竜化の滝遊歩道』は通行止めになっております。
   台風の影響により増水し遊歩道中の人道橋が破壊されているため、
   通行止め解除は未定です。 更新日 平成24年6月21日

3ヶ月も前から放ったらかし。
役所仕事も甚だしい(怒)
誰か塩原市役所にデモ隊差し向けて。

風挙の滝なんて竜化の滝のおまけ程度の滝なんだけれど、何も見ないで帰るのももったいないので見に行くことにした。


400号線と平行しているこんな遊歩道を上って下るを繰り返す。
上り下りする意味がわからない。これも役所仕事か。
51

52

挙げ句の果てに400号線に降りる。
だったら、ここに駐車場と入り口を作らんかい!
53


布滝(ぬのたき)は400号線と平行に流れている箒川の川底が浅くなって滝のようになっているところ。位置関係でいうと400号線を挟んで遊歩道と箒川が並んでいる。
61

あまり滝には見えない。
62

滝壺は木立に遮られてよく見えず。
63

布滝の観瀑台は箒川の向こう岸にあって、少し下流から回ってこなければいけない。徒歩30分くらいかかりそうだし、そこまでの価値もなさそうだったのでパス。


ようやく400号線と平行ではなく山の中へ入っていく。
これが抛雪の滝(ほうせつのたき)。
滝口しか見えなかった。おまけにもならない。
70


こんな感じの遊歩道。
DSC04029

竜化の橋という名前がむなしい(>_<)
DSC04030


小川沿いを登っていく。
デジカメは実際より明るく撮れることが多い。木が多くて日が差し込まないので、本当はもっと暗かった。
DSC04033

DSC04041


暗い場所で写真を撮るには、明るい場所より

  絞りを開く
  シャッタースピードを遅くする
  ISO(フィルムの感度みたいなもの)の設定を上げる

のいずれか、あるいは組み合わせで対処することくらいは私でも知っている。でもお任せモードで撮っているので、どういう設定なのかはわからない(本当は設定を表示できるが、そんなマニアじゃないので確認していない)。

たぶんシャッタースピードも遅くなっているのだろう。シャッタースピードを遅くするというのは、シャッターが開いている時間を長くして、より多くの光を画像センサー(フィルムに相当するもの)に当てるということである。当然動いているものを撮るのは難しくなる。

だから水の流れがブレて見える。
DSC04035

(明るくても)こういう撮り方をした方が、水の勢いを表現できるという考え方もあって、滝の写真ではもっとシャッタースピードを遅くして、まるで糸が引いたような写真も多い。でも私は実際にこの目で見たとおりに撮りたいから、こういう写真は不本意。

少し上りがきつくなってくる。
足下も不安定。
DSC04042

DSC04043


風挙の滝(ふうきょのたき)到着。
なかなかいい形。落差7メートルくらい。
DSC04047


ちょっと右横から回り込んで。
DSC04053

ちょっと左下側から見上げて。
DSC04055




ウラメシヤ〜
DSC04045

遊歩道の入り口で「竜化の滝には行けません」という立て看板を見たとき、少々道が悪いくらいなら気にせず行ってやろうと考えていたのだが、ロープで厳重に通せんぼしてあるので諦めることにした。無念 旅日記の最初に書いた「想定外のハプニング」とはこのことである。


遊歩道を戻る。
DSC04063

幾何学模様。
DSC04068

遊歩道を意味なく上ったり下ったりさせられるのはイヤだったので、遊歩道の途中の切れ目から400号線に出て、そこを歩いて駐車場まで戻った。なだらかな上りになるが、遊歩道の上下に較べれば1/10位の労力。ただし歩道はないし車の通行量はソコソコあるから、真似するなら自己責任で。写真は400号線から見上げた遊歩道。
DSC04069



駐車場に戻ってカメラをカバンにしまおうとしたら、カメラのレンズキャップがないことに気付いた。滝見物のどこかで落としてきたらしい。普通のデジカメはほとんど自動的に開閉するレンズカバーがついているが、レンズ交換式のデジカメは昔ながらのキャップ式。まあNEX-5Nを買ったときから、そのうちなくすだろうとは思っていた。だから、これが最初に書いた「想定内のトラブル」。

もっとも注意していなかったわけではない。私にとって特等席であるパンツの左ポケット(通常ここには鍵が入っている)をレンズキャップのために割り当てていた。今回は押し込み方が足らなかったのかな。土の地面に落としたらレンズキャップは音もしないだろうから気付くのは難しい。まあ、以後気をつけましょう。


走行470キロ。初めての450キロ越え。そして初めての1日3回給油。航続距離的には2回で充分なのだが、給油のタイミングで3回になってしまった。帰りに塩原の山を下るときに3分ほど、東北自動車道に乗ってすぐに10分ほど雨に降られるも大事には至らず。午後8時過ぎに帰宅で12時間のバイク遊び。

今回も日光の涼しさを体感したツーリングだった。日光には七二滝あるらしいから、来年の夏は泊まりで東照宮見物&滝巡りでもしようかなと考えている。


おしまい

wassho at 07:31│Comments(0)   *ツーリング | 滝巡り

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔