2012年10月13日

鵜原理想郷

千葉というか房総半島にはしばらく出かけていない。房総半島内陸部にはバイクで走って楽しい道もたくさんあるが、基本的に私にとっては千葉=海なので、今年の「暑さ対策:夏に海禁止令」でご無沙汰になってしまった。それと外気温より10度近く上昇するアクアラインのトンネルを、夏に通ったら気絶してしまう。

鵜原(うばら)理想郷というのは勝浦の西隣にある。理想郷とは何とも大げさな名前であるが、このあたりを別荘地として開発するときに名付けたらしい。地名でも公園の名前でもなく、鵜原の海岸線に突きだしている半島をそう呼ぶようである。ネットで検索すると「与謝野晶子がこの地を訪れーーー」といった記述が多くある。

ところで「与謝野晶子が愛したドコソコ、アレコレ」って、そこら中にあるような気がするのは私だけかな? それとどこも彼女がご当地のことを歌に詠んだことを自慢するが、歌人だからどこかに出かけたら歌に詠むでしょうとツッコミたくなるのも私だけ?


アクアラインで東京湾を横切って木更津東のインターで降りたら、その後は久留里街道(国道410号線)〜清澄養老ライン(国道465号線)〜大多喜街道(国道297号線)で房総半島の中程を横断していく。地図で赤く色を付けたのがそのルートで、これが予想外におもしろい道だった。適度なコーナーとアップダウンが連続していて、ノンビリ走っていても飽きない。なおどれも国道だが465号線はところどころ林道レベルの細さになるのがご愛敬。
tizu



勝浦に出て西へ少し走れば鵜原。鵜原理想郷は去年、大東崎灯台や勝浦の八幡岬へ行ったツーリングの下調べをしているときに知った。房総半島有数の景勝地ということだったが、広いエリアでかなり歩き回らなければならないということで、その時は季節的に断念。


鵜原理想郷への道は少々わかりにくい。道案内看板もたくさんあるし、ナビも鵜原理想郷の駐車場に案内してくれるのだが、そこから理想郷の中にどう入っていったらいいのかがよくわからない。駐車場(といってもクルマが5〜6台停められるくらいの空き地)に着いたが、理想郷への入り口が見えないから「ここは入口から離れた第2第3駐車場かもしれない」と思い、ぐるぐるバイクで回っているうちに半島をまたいだ鵜原の海水浴場に出てしまった。ちょうど通りかかった釣り人に尋ねると、こちらからも行けるし、その方が近道とのこと。
ちずうばら

航空写真で「通常の入り口」と書いたのが駐車場のあるところ。結局、半島全体が理想郷でメインの入り口があるわけではなく、適当な道で半島に登るということらしい。半島の先端が景勝地なわけだから、私が使った入り口のほうが山道を歩く距離が少なくなって好都合かも。

バイクを駐めたのは航空写真で砂浜が切れているあたり。無料の駐車スペースが3〜4台分あった。海水浴場の有料駐車場もあって、この季節は係員もいないからクルマでも駐める場所に苦労することはないだろう。



千葉の海って、こんなに青かったっけと思う鵜原海岸。
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サーフィンの講習会かな?
でも鏡のように平坦な海面だった。
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海岸線を半島の先へ歩いて行く。
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漁業権のことは以前にも書いたけれど、漁師が養殖しているわけでもないのに独占できるのはおかしいと思っている。
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漁港というか船着き場。漁船5〜6隻くらいの規模。
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その船着き場にある小さなトンネルを抜けていく。先ほどの釣り人に教えてもらわなければ、たぶんUターンしていただろう。
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こんな道を上っていく。
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それほどきつくはないし、距離も思ったほどではなかったが、この日は気温25度くらいと暖かかったので、それなりに汗をかいた。

それとそこら中にクモが巣を張っているので、用心のために中腰で歩く必要あり。クモは明るい場所にしか巣を張らず発見は容易だが、万一のために帽子を持って行くことをお奨めする。
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どうも鵜原理想郷には観光客のための道案内という概念がないらしい。駐車場からの入り口もそうだし、この半島の中にも何もない。あったのはこんな看板程度。半島の先端はいくつかの岬に枝分かれしているが、どの道がどこに通じているのかまったくわからない。行き止まりになっている道も多数。親切心という観点からは理想郷にはほど遠い。
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ブツクサ言っているうちに海が見えてきた。
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それぞれの岬にある休憩所。
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久しぶりに見る太平洋の水平線。
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しばらく眺めて、違う岬に行くことにする。
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少し高台に登るとモニュメントのようなものが見えたので、そこを目指す。
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途中にあった何かの碑。たぶん句碑。
とりあえず与謝野晶子ではなかった。
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小さな漁港が見えた。
ほとんど平地はなさそうなにの人間って逞しい。
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岬先端に到着。先ほどと同じ作りのあずまや。
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お地蔵さん。
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近づいてみると鐘だった。
こういうシンプルな作りのものも鐘楼(しょうろう)と呼ぶのかな?
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ここは「手弱女平(たおやめだいら)」という名前の岬。手弱女とは優しい女性、しとやかな女性という意味。なぜここが手弱女なのかを解説したようなものはなし。まあ道案内もない場所だから期待する方が無理か。
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勝浦方面を望む。
海から突きだしている白い塔は勝浦海中公園。海の中から魚を眺められる。魚が塔の周りに集まらなければ「入場料返せ!」になるから、餌付けでもしているんだろうか?
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夏前に買ったNEX-5Nというデジカメには、35ミリ換算で27ミリ〜82.5ミリのズームレンズと、24ミリの広角レンズがセットでついてる。ついでに、その24ミリの広角レンズに付けると18ミリまで広角になるというワイドコンバーターも一緒に買った。(NEX-5Nのあれこれは、興味があったら7月のブログで読んでちょうだい)

最初からウスウス予感していたように、レンズ交換なんて面倒なことは私の性に合わない。レンズテスト以外の時で広角レンズやワイドコンバーターを使ったのは白糸の滝だけだったかな。まあ、それもレンズテストみたいなもの。もっぱらズームレンズばかり使っている。バイクツーリングの時はいつも広角レンズとワイドコンバーターも持って出かけてはいるのだが。

それで、せっかく買ったのにもったいないと思い、鵜原理想郷は雄大な景色の場所でもあるので、今回はレンズ交換するゾと心に決めていた。それでも3種類の交換は面倒なので、広角レンズ+ワイドコンバーター=18ミリ相当の超広角のみ。


(ここからが18ミリレンズでの写真)
確かに広く撮れるーーー。しかし目で見ている範囲と近いのだが、何となく景色が遠くに感じるのが不満。それと構図をよく考えないと単にだだっ広い風景になって間が抜けてしまう。でも景色なんだから構図を考えるといっても、どうすればよいものやら。
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海のように元々だだっ広い風景なところは向いているといえる。でも広く写る分、手前の崖などいらないものも入ってしまう。カメラを上に向ければ崖は入らないが、空ばっかりの写真になってしまうし。超広角レンズで広く写った方が便利と単純に考えていたが、意外と撮るのが難しい。
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超広角=広い範囲が写る=景色用と考えないで、意外と近くのものを遠くの風景と一緒に撮るというのが向いているのかもしれない。
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景色でも、これくらいメリハリがある景色なら、
何も考えずに撮ってもそれなりに様になる。
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手弱女平を離れて入ってきた場所に戻ることにする。
カメラは18ミリ相当のまま。


ピンクの門を下った場所には家がある。理想郷の中に住んでいる人がいるらしい。ほかにも数件の家があった。鵜原理想郷は別荘地を開発するときに付けられた名前だが、どの家も別荘のようには見えなかった。
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不思議なのがこれ。私有地につき立ち入り禁止で門が閉じられているが、この向こう側は崖。立ち入りたくても立ち入れない(^^ゞ 誰かがシャレでおいていったのかなあ?
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こういう撮り方も18ミリだと迫力が増すような気がする。
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クモの巣に気をつけながら来た道を戻る。すると例のトンネルから登ってすぐのところに、別の岬に続いている道があることを発見。まったく道案内がないのでわかりにくい観光地である。


この岬が一番いい景色だったかな。
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圧巻は鵜原海岸と対岸を見渡す風景。18ミリレンズ大活躍!
たぶん与謝野晶子の時代には人工物などほとんどなく、いかにも大自然の中のオアシスのような風景だったのかと思う。この岬に立って初めて理想郷と名付けた人の気持ちがわかったような気がした。
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ーーー続く

wassho at 23:50│Comments(1)   *ツーリング 

この記事へのコメント

1. Posted by 大野興風   2012年12月03日 09:39
5 貴殿のブログをたまたま拝見いたしました
盛り沢山な綺麗な写真と素晴らしいコメントを
拝見しましてうれしく思いました
ありがとうございます
ところで小生は勝浦の鵜原の隣町に住んで
10年が経過しました
与謝野晶子の短歌を「白沙(はくさ)の会」のブログに
数日前からをアップさせていただいておりますので
よろしければご覧ください

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