2012年12月12日

政治(家)改革な話 2

いかに優秀な人材を国会にリクルートするか。
これが私の考える政治改革の第1章。実はまったく別な2つのストーリーを考えてある。ひとつは現状をベースにオーソドックスな改革。とはいっても私の考えることだから(^^ゞ もうひとつはビックリ改革。歴史を遡ればそういう仕組みがあったかもしれないが、少なくとも参政権なんて言葉ができた近代社会以降はあり得なかった制度。

 注意事項

   その1:話は横道にそれがちです。
   その2:意見にまとまりがなく論理的矛盾やすり替えも多々あります。
   その3:続くと書いて続かないことがよくあります。

では第1章パターンAその1からボチボチ。


世襲議員はもちろんだけれど後援会を禁止せよ」

選挙に勝つには俗に地盤・看板・カバンの3つが必要といわれる。看板とは知名度、カバンは資金力。地盤は選挙区での固定的な支持者。看板とカバンはいっきに手に入れることも不可能ではないが、地盤を強固にするにはそれなりの年月が必要。それで地盤の効果はなかなか強力である。

例えば有権者100名の選挙区だとする。2名が立候補したら当選するには51名の票が必要。でも投票率が50%なら26名でいい。10名ほど固定票があればどれだけ楽か。立候補者が増えるほど固定票の価値も増える。

だから、少々ボンクラな議員でも地盤がしっかりしていれば当選できる。雨でも降って投票率が下がれば、まさに恵みの雨である。世襲議員なら2代3代にわたって地盤を固めてきたのだから、きわめて強固な地盤になる。

この地盤を固める=固定的な支持者を獲得・維持・動員する業務は議員の後援会が行っている。そして、この後援会というのがなにかと諸悪ではないかという気がしている。



まず地盤と呼ばれる固定的な支持者。この人たちは後援会とのつながりや、しがらみで投票しているだけ。政治家や政策を選ぶという判断をしていない。そんな投票を国民の意見としてカウントして政治に反映することは間違っている(あくまで極論として書いています)。


次に、世の中には衰退産業であったり、競争力がなく行政からの保護を受けている産業だったり、政府や自治体からの発注が売り上げの多くを占めたりする産業がある。いいかえれば政治に頼らないとやっていけない産業。この産業の人たちを後援会は決して見捨てない。世話をすれば固定票になるから。だから議員の政治力を生かして行政に働きかける。霞ヶ関でも市役所でも陳情に来ているのはそういう業界。先端産業や成長産業の人は役所の中をブラブラしていない。

国は産業育成をより時代に即した、より収益性の高いものに切り替えていかなければならない。そんなことは小学生でもわかる。でもそれがなかなかうまくいっていないのは、こういったマイナスの推進力があるから。後援会はそれに一役買っている。議員の政治活動は後援会とセットで、言い換えれば後援会は単なる応援団ではなく政治機能も持っている。フレッシュで優秀な議員が次第に胡散臭くなっていくのも、政治に頼らないとやっていけない人に取り囲まれていくからかもしれない。


自由な政治活動の一環としての後援会と、歪んだ選挙運動としての後援会の線引きができるのかなどということは百も承知。でも歪んだ選挙運動をなくすことができれば立候補者の優劣が、より結果に反映される。議員のレベルは国民のレベル以上にはならないという風刺的な言葉があって、それはそうかもしれない。しかし歪んだ後援会が選挙の時に国民をアホにする仕組みになっているとも思う。


アレッ?
いかに優秀な人材を国会にリクルートするかという観点から少しそれちゃった。しかも前回批判した選挙制度の話に。

ーーーぼちぼちと続く

wassho at 11:27│Comments(0) 社会、政治、経済 

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