2013年01月03日

初めての箱根駅伝

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せっかく帰省していないのだから箱根駅伝を見逃す手はない。毎年テレビで結構熱心に観戦しているが、基本的に毎年帰省しているから今までこの目で見たことはなかった。

問題はどこで見るか。箱根まで行くパワーはちょっとなし。いろいろ考えた結果、結局自宅から一番近くて電車でも行きやすい蒲田で見ることに。ただし蒲田周辺は往路だとスタート地点から15キロほどで、レースはまだ団子状態だから一瞬で観戦が終わってしまう。それに午前8時に大手町をスタートして蒲田を通過するのは8時半頃。かなり早起きして出かけなければならない。

    眠たいから復路にしよ(^^ゞ

というわけで本日に観戦。
自宅から蒲田まで電車に乗っている時間は30分ほど。


復路の蒲田通過予想時刻は12時半頃。
蒲田駅には11時半過ぎに着いた。
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蒲田いうと未だに大学生の頃見た映画の蒲田行進曲を思い出すくらいで、今までまったく縁のない場所。もちろん駅に降りたのも初めて。蒲田駅はJR東海道本線と東急池上線・多摩川線が乗り入れているそこそこ大きな駅。写真は駅前のモニュメント。
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土地勘のない蒲田だけれど、箱根駅伝の観戦客がたくさんいて、その流れに付いていけばいいやと思っていたら、それっぽい人たちがいない。でもiPhoneでグーグルマップを見られるから間違った方向へ行ってしまうこともない。便利な時代である。

途中の商店街にあった「築地吉野家」という見慣れない看板。あとで調べたら、吉野家がやっている牛丼250円の新業態。ちなみに普通の吉野家の牛丼は380円。安くしないと競争に負けるが、際限のない安売り競争には巻き込まれたくないという窮余の一策か。売っている牛丼の中身は同じらしいから、ちょっと無理のあるマーケティングに思える。
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道路沿いにあった蒲田八幡神社。
初詣参りもせずバチ当たりに素通りする。
ちなみに神社で一番多いのが稲荷神社で、二番目が八幡神社といわれている。
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駅伝コースである国道15号線到着。
11時45分。
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警官、ガードマン、係員など多数。
道路も三角コーンが置かれて準備万端。この時点では一車線に制限されているものの車の通行は可能。


各大学のノボリ。
青学
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中央学院
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これは日体大で組み立て中
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早稲田と東洋大がコラボ?
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この付近は、これ以外の大学のノボリはなかった。
出場は19大学と関東学連選抜の20チーム。


カメラマンのベストは日テレのマークだが、機材には読売テレビのロゴが入っていた。観察が細かいのは職業病かな。
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応援の小旗は道で配っている。
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人でごった返しているかと思いきや、それほどでもなかった。
少し移動しただけで歩道ガードレール沿いの見物場所を確保。
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この標識の真下に陣取る。
11時55分。
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歩道ガードレール沿いからの写真。
だから警官が反対側のこんな位置に突っ立っていても何の役にも立たない。
そんなことを思っていたら
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あっ睨まれた!
心の中を読まれたのか?
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もちろん冗談。警官とはかなり距離が離れている。
デジタルズームの試し撮りをしたら、たまたまこっちを向いただけ。


選手はこちらの方向からやってくる。
向きは南西。写真としては逆光気味になる。
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気温6度。
でも日差しが強くて、じっと立っていても暑いくらい。
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iPhoneのラジオ・アプリで、箱根駅伝を中継している文化放送を聞いて現在の状況をチェックする。ラジオがなくても放送が聴けるなんて便利な時代である。



12時34分。
大会の広報車がやってきて「あと10分で先頭選手が通過する」と告げる。
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クルマは大会をスポンサーしているトヨタのクラウン。
先日のクリスマスに発表されたばかりのニューモデル。CMでも流れているが、なぜかクラウンなのにピンク。クラウンなどはユーザー層が高年齢化しているので、もっと若い年齢層を取り込まなければいけないといわれている。私はそういう風には考えないが、仮に取り込まなければいけないとしても、その作戦がピンクか? トヨタもいよいよ破れかぶれになってきたかな。数年後には恥ずかしい思い出になっていることだろう(^^ゞ


遠くの方が少し騒がしくなってきたと思ったらパトカーが見えた。
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そして中継車。
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いよいよ白バイ。
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普段は嫌いなこいつらも、本日は頼もしくて好感が持てる。
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先頭の日本体育大学通過。
12時39分19秒。(タイムはカメラに記録された撮影時刻)
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日体大は昨年19位と惨敗し、今年も前評判はよくなかったのに往路5区で東洋大を追い抜いてまさかの逆転往路優勝。本日の復路もぶっちぎりの強さ。この大学には何の関わりもないのだが、以前住んでいたのが日体大の近くだったので何となくひいきにしている。

駅伝もマラソンも、本格的なレースを目の前で見たことはなかった。
それで初めて走っている選手を見た感想はーーー以外と遅かった。
以前よくジョギングしていたとき、公園のコースで大学の陸上部の練習と思われる連中がどきどきいた。そのスピードの速いこと速いこと。1周2キロのコースで2回抜かれて落ち込んだものである。その時の感覚と較べると本日見た駅伝はビックリするようなスピードではなかった。公園の彼らは短距離的な練習だったのかな?


1位走者に続いて大会車両が通過。
矢印みたいなフロントグリルが新型クラウンの特徴。しばらく前から高級車はエグいデザインがトレンド。クラウンもそれに乗っかってきた。でもまとまりは今ひとつ。全体的には従来のデザイン風のまま、ここだけをとってつけたような印象が否めない。
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続いてやってきたのは後輪を2輪に改造したオートバイ中継車。バイクに乗っていてもバイクには詳しくないので、フロントだけ見ても元のバイクが何かはわからず。
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第2位、東洋大学通過。
12時43分10秒。
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新山の神と呼ばれた柏原が卒業したら、もっと弱くなるのかと思っていたら優勝争いするレベルをキープしていた。


第3位、駒沢大学通過。
12時45分36秒。この選手がこの10区の区間記録を獲得した。駒澤大学も以前の自宅の近くだったので、日体大と同じくひいきのチームである。
DSC06215 のコピー


第4位5位は早稲田と帝京大学のデットヒート。
12時47分03秒。
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NEX-5N(デジカメ)にはいろいろな撮影モードがある。
ここまではスポーツモードで撮った。カメラに表示される説明には「高速なシャッタースピードで動くものを止めて撮ります。明るい場所でお使いください。シャッターボタンを押し続けると連続撮影します」とある。

閉じているシャッターが開いて光がセンサー、昔ならフィルムに当たって写真が写る。その開いている時間がシャッタースピード。動いているものはシャッターが開いて閉じるまでの間に移動してしまうから、瞬間的に作動させる=シャッタースピードを上げる必要がある。

シャッタースピードは自分で設定もできるが、それをオートマチックにやってくれるのがスポーツモード。確かに止まっているように撮れる。この白バイの写真なんか、よく倒れないなと思うくらいである。

しかし普通に連続シャッターの設定にするとカシャ、カシャ、カシャと小気味よく連続シャッターになるのに、スポーツモードの連続シャッターはカッシャンーーーカッシャンーーーカッシャンといった感じでとても遅い。タイミングが遅いので思ったところでシャッターが切れない。ブログでは写真をトリミング(切り抜き)してごまかしているが、実際の写真は選手が隅っこのほうにいるものが多くある。

そこで、ここから先はスポーツモードはやめて、普通のおまかせモードにして撮影。連続シャッターの使い勝手は較べものにならないくらいよくなった。ただし選手はかなりぶれて写っている。自宅に戻って調べてみるとスポーツモードのシャッタースピードは2000分の1秒。おまかせモードでは250分の1秒だった。だから2000分の1秒に自分で設定して撮ればよかったのである。

こうやってカメラのことを覚えるのは楽しいような面倒なようなーーー。

なお動いている被写体に対してシャッタースピードが適正かどうか=ぶれないというのと、ピントが合っているかどうかは別の問題。本格的な一眼レフタイプと較べてNEXなどのミラーレスと呼ばれるタイプのカメラは動いているものにピントを合わせるのが苦手。ブログページの小さな写真では目立たないが、クリックして大きくすると、実はほとんどがピンぼけになっている(^^ゞ ピントをできるだけあわせる方法はいくつかあるが、そこまで撮影に一生懸命になると駅伝観戦を楽しめないのでピンぼけは最初から妥協。






第6位は明治大学。
12時48分06秒。
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工事現場の足場を組んだような中継車通過。
いちおう12時49分08秒。
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第7位、順天堂大学。
12時49分16秒。
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第8位、青山学院。
12時50分12秒。
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第9位はゼッケンが手で隠れているが法政大学。
12時50分37秒。
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第10位、神奈川大学。
12時51分56秒。
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白バイとバイク中継車とラジオの中継車が通過。
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その後ろに第11位、中央学院大学。
12時52分32秒。
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10位までが来年のシード権獲得。
10位と11位では天国と地獄の開き。だから懸命な追い込み。


第12位と13位は中央大学と学連選抜の攻防。
12時53分26秒。
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このあと14位で山梨大学が通過したのだが、中央大学と学連選抜が過ぎ去っていく姿を見送っていたらシャッターチャンスを逃がした(/o\)


第15位、城西大学。
12時53分52秒。
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第16位〜18位は東京農業大学、大東文化大学、國學院大學の攻防。
12時54分57秒。
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第19位、日本大学。
12時55分30秒。
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第20位、上武大学。
12時59分01秒。
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先頭の日体大から最後尾の上武大学まで約20分。
20チームだから単純に割って1分の計算。
感覚的にはあっというま。ガンバレーとか大学名をいって応援しているうちに気がついたら終わってしまったという印象。先頭集団だけで帰る人もいなかったように思う。ゼッケンに個人名を書いておいてくれたら、名前を呼んで応援できたのにと、それがちょっと残念。関係者は一考をお願いしたい。


最後はまた白バイと、なぜかミニパト。
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通行止めの撤収もすぐさま。
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一斉に帰るから歩道も混雑。
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ほかのスポーツと違って駅伝やマラソンの観戦は、わずかな一部分を見るだけ。だからレースを楽しむならテレビのほうが向いている。でもやっぱり生で、この目で見る実感はテレビでは味わえない。事前に思っていた以上におもしろかった。

ところでテレビを見ていると中継車に向かってピースサインしていたり、歩道をランナーと一緒に走っている連中がいる。バカだなあといつも思っていたが、あの気持ちがわかった。その場にいることは理屈抜きに楽しくてはしゃぎたくなるのである。次はあれにもチャレンジしたい(^^ゞ


レースはほとんど差がなくデットヒートしていた数校をのぞけば、ほぼ私が蒲田で見た順番でゴールした。日本体育大学は昨年の惨敗を跳ね返して30年ぶりの総合優勝。2位が東洋大学で駒澤大学が3位と続いた。駒澤大学は往路の9位から大幅にジャンプアップで復路優勝も獲得している。私のひいき両チームが総合優勝と復路優勝を果たして、これまた「こいつぁ春から縁起がいいわえ」である。

wassho at 22:52│Comments(0) イベント、旅行 

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