2013年04月10日
謝る大学
大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で関西の大学生がいろいろ迷惑行為をしていたことが報道されている。
神戸大学の学生はゴムボートで滑り降りるアトラクションで、ボートをわざと傾けて転覆させ、クレームをつけてアトラクションの無料券をせしめたらしい。同志社の学生は別のボート・アトラクションでボートから岸に飛び降りたり、またボートに戻ったりして運行を停止させたとのこと。
チラッとニュースを見ただけでは「コトの程度」がよく分からないが、ある限度を超えていたら業務妨害、強要などの罪に問われる可能性はある。その妨害による損害請求もあるかもしれない。まあオイタはほどほどにね。
この件でいかにも日本的であり、おかしく思うのが学生の通う大学が謝っていること。神戸大学はこの件が発覚後、学生と一緒に大学職員がUSJに謝罪に赴いたというからビックリする。副学長までが謝罪声明を出している。
神戸大学のホームページにある「お知らせ」より
本学学生の集客施設における迷惑行為について
2013年4月9日
神戸大学文学部学生が今年3月までに、大阪市の集客施設で迷惑行為、危険行
為を繰り返し、集客施設や、居合わせた観客の皆様にご迷惑をかけ、さらに
SNSに虚偽内容を含む書き込みをしていたことが通報により判明しました。
神戸大学は本人から事情を聴いて事実関係を確認するとともに、本人を伴って
この集客施設を訪問し、謝罪させております。本人は自分の行為について深く
反省していますが、今後、教授会において本人への処分を決定します。また、
今回の事案に鑑み、本学の学生たちが社会人としての自覚を持って行動し、
SNSにも真摯な対応をするよう指導して参ります。
(神戸大学、神戸大学文学部)
同志社大学のホームページにある「最新のニュース」より
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)における本学学生の迷惑行為
について(お詫び)
'13年4月9日 更新
去る3月12日、USJにおいてアトラクションの運行中に、本学学生が乗り物か
ら飛び降り、運行を停止させるという迷惑行為をしました。
本学学生の軽率な行為により、USJの関係各位ならびに来園されていた皆さま
に、多大なご迷惑をおかけしましたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申しあ
げる次第です。 本学としましては、今後、学生として良識にもとづいた責任あ
る行動をとるよう指導してまいる所存です。
同志社大学
日本はやたら所属を気にするとか、両校ともブランド校だからこういった不祥事の場合は叩かれやすいとかいろいろあるけれど、ニュースを見ての1番の感想は、やっぱりこの国は「とりあえず謝っとけ」な文化なこと。
大学の課外授業や遠足でUSJに来ていたわけではないから、大学が謝る理由も必要もない。もっとも、そんなことは謝る側も分かっているはずで、角を立てない予防措置として謝るのが日本の文化あるいは作法。謝ることに特に深い意味はなく、いってみればコミュニケーションを円滑にするための技法。ソーリーはハローという意味でも使われるのが日本語。なんたってものを買うときに「すみません」と店員に声を掛け、よその家を訪問したら謝るだけじゃ気が済まず「ゴメンください」とまでいう国なのである(^^ゞ
すぐ謝ることの善し悪しはいろいろある。それは別の機会に。
ところで上に書いた神戸大学のコメントを注意深く読むと、大学としての謝罪の言葉はなく事実関係を述べているに過ぎない。職員が本人の謝罪に同行したことは過保護な気がするし「謝罪させ」という表現に何の権利があってと思うが、全体としてはスマートな書き方だと思う。文章にリズム感があり知的な印象。
それに較べて同志社。とりあえず謝っているだけの文章。できの悪い例文集を継ぎ接ぎして作ったのか、文章にリアリティのない紋切り型で謝られている感じがしない。次第です〜とか所存です〜という表現もクソ丁寧に書いておけばいいだろうという魂胆。結論を言えばとっても頭の悪そうな文章。
以前にも書いたが私は同志社大学卒業である。
後輩がUSJでアホな騒ぎを起こしたことより、この間抜けな対応のほうにガッカリした。OBとして大学に文句を言ったら謝ってくれるかな(^^ゞ
神戸大学の学生はゴムボートで滑り降りるアトラクションで、ボートをわざと傾けて転覆させ、クレームをつけてアトラクションの無料券をせしめたらしい。同志社の学生は別のボート・アトラクションでボートから岸に飛び降りたり、またボートに戻ったりして運行を停止させたとのこと。
チラッとニュースを見ただけでは「コトの程度」がよく分からないが、ある限度を超えていたら業務妨害、強要などの罪に問われる可能性はある。その妨害による損害請求もあるかもしれない。まあオイタはほどほどにね。
この件でいかにも日本的であり、おかしく思うのが学生の通う大学が謝っていること。神戸大学はこの件が発覚後、学生と一緒に大学職員がUSJに謝罪に赴いたというからビックリする。副学長までが謝罪声明を出している。
神戸大学のホームページにある「お知らせ」より
本学学生の集客施設における迷惑行為について
2013年4月9日
神戸大学文学部学生が今年3月までに、大阪市の集客施設で迷惑行為、危険行
為を繰り返し、集客施設や、居合わせた観客の皆様にご迷惑をかけ、さらに
SNSに虚偽内容を含む書き込みをしていたことが通報により判明しました。
神戸大学は本人から事情を聴いて事実関係を確認するとともに、本人を伴って
この集客施設を訪問し、謝罪させております。本人は自分の行為について深く
反省していますが、今後、教授会において本人への処分を決定します。また、
今回の事案に鑑み、本学の学生たちが社会人としての自覚を持って行動し、
SNSにも真摯な対応をするよう指導して参ります。
(神戸大学、神戸大学文学部)
同志社大学のホームページにある「最新のニュース」より
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)における本学学生の迷惑行為
について(お詫び)
'13年4月9日 更新
去る3月12日、USJにおいてアトラクションの運行中に、本学学生が乗り物か
ら飛び降り、運行を停止させるという迷惑行為をしました。
本学学生の軽率な行為により、USJの関係各位ならびに来園されていた皆さま
に、多大なご迷惑をおかけしましたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申しあ
げる次第です。 本学としましては、今後、学生として良識にもとづいた責任あ
る行動をとるよう指導してまいる所存です。
同志社大学
日本はやたら所属を気にするとか、両校ともブランド校だからこういった不祥事の場合は叩かれやすいとかいろいろあるけれど、ニュースを見ての1番の感想は、やっぱりこの国は「とりあえず謝っとけ」な文化なこと。
大学の課外授業や遠足でUSJに来ていたわけではないから、大学が謝る理由も必要もない。もっとも、そんなことは謝る側も分かっているはずで、角を立てない予防措置として謝るのが日本の文化あるいは作法。謝ることに特に深い意味はなく、いってみればコミュニケーションを円滑にするための技法。ソーリーはハローという意味でも使われるのが日本語。なんたってものを買うときに「すみません」と店員に声を掛け、よその家を訪問したら謝るだけじゃ気が済まず「ゴメンください」とまでいう国なのである(^^ゞ
すぐ謝ることの善し悪しはいろいろある。それは別の機会に。
ところで上に書いた神戸大学のコメントを注意深く読むと、大学としての謝罪の言葉はなく事実関係を述べているに過ぎない。職員が本人の謝罪に同行したことは過保護な気がするし「謝罪させ」という表現に何の権利があってと思うが、全体としてはスマートな書き方だと思う。文章にリズム感があり知的な印象。
それに較べて同志社。とりあえず謝っているだけの文章。できの悪い例文集を継ぎ接ぎして作ったのか、文章にリアリティのない紋切り型で謝られている感じがしない。次第です〜とか所存です〜という表現もクソ丁寧に書いておけばいいだろうという魂胆。結論を言えばとっても頭の悪そうな文章。
以前にも書いたが私は同志社大学卒業である。
後輩がUSJでアホな騒ぎを起こしたことより、この間抜けな対応のほうにガッカリした。OBとして大学に文句を言ったら謝ってくれるかな(^^ゞ
wassho at 22:34│Comments(0)│
│社会、政治、経済