2013年07月16日
花貫渓谷
海岸は朝靄で残念だったけれど、見たいと思ってみられる光景じゃないから、これはこれで貴重な体験だったような気もする。
さて海岸を離れて花貫(はなぬき)渓谷へ向かう。海沿いを走る国道6号線には、あちこちに花貫渓谷コッチの標識があってナビいらず。
国道461号線に入ってしばらく走って花貫ダムに到着。
「茨城観光百選第二位」の誇らしげな石碑。
当然1位はどこかが気になる。
しかし茨城観光百選に選ばれたエリアがどこかの情報はいくらでもあるが、その順位を記したものは見つからなかった。1位になったところなら宣伝しているはずと「茨城観光百選 1位」と検索してみるもヒットせず。なにゆえ?
ごく普通のダム湖の風景。
カラ梅雨気味で水不足が心配されているが、ここの水量はたっぷりあった。
ダムを背景にBMW F800R。
実はこの花貫ダムは全国で唯一の海が見えるダム。たいていのダムはもっと山奥にあるからね。左右の山の稜線が下がって切れている場所に、うっすらと海が見えるらしい。この日は曇りでまったく見えなかったが、見えたとしても特にうれしくもない気がする。
花貫ダムから、こんな感じの道路をしばらく進むと
名馬里ヶ淵(なめりがふち)。
「淵」とは川が深くなった所という意味。
反対に浅くなった所が「瀬」。
ここはノーマークだったが、名馬里ヶ淵の立て札が味わい深かったので訪れてみることにした。駐車場からしていい雰囲気。バイクであちこち訪れているうちに、何となく鼻がきくようになってきた気がする。
ここを下っていく。
とてもきれいな淵。
それに滝もあるというオマケ付きでラッキー。
水遊びしたら気持ちいいに違いない。
正面から。
デジタルズームでドアップ。
涼しさを感じてもらえるかな?
下流方向。
段差で滝になっているから、その滝壺部分が掘れて深くなったのが淵ということなんだろう。そして深くなれば広くもなる。渓谷の川は伸びた木の枝で覆われていて全体的に薄暗い。でも淵が広くなれば枝も届かなくなって、薄暗い空間の中で、ぽっかりと淵だけに日が差して水に反射する。だから淵というのは何となく神秘的な雰囲気のところが多いのだと思う。
また国道461号を走っていくと花貫渓谷コッチの標識があって、やや細い道に分岐している。こんな感じでハイカーもチラホラ見かけた。
バイクを駐めたのは不動滝と乙女滝という2つの滝の入り口。この手前に無料の大きな駐車場もある。
こんなところを通って、
川に降りていく。
バイクを駐めた所から2分もあれば不動滝に到着する。
しかし、ここで問題発生。
名馬里ヶ淵では川に転がっている石を足場に利用して淵に近づけた。ここでは少し水深が深くて、ピョンピョンと滝のほうに渡っていけないのである。水深が深いといってもせいぜい15センチなのだが、そこを歩けば確実にブーツの中はビショビショになってしまう。
どこかいいルートはないかと石の配置を睨んでいたら、写真マニアっぽい夫婦がやってきた。そして彼らは躊躇なくバシャバシャと川を渡っていく。ワイルドだなあと思って眺めていると、二人とも長靴着用。なるほど、本格的に写真を撮る人は滝では長靴を履いてくるんだと納得。
どんどん滝に近づいていく彼らにたいして、
ビビって足を踏み出せない私。
あっ、あんなに滝のそばで写真を撮っている。
クヤシイ〜!
仕方ないので、かなり後ろからデジタルズームで拡大して撮影。しかもやや斜めのポジション。何倍にしたかは忘れたが、かなり荒い写真になった。ブログに貼り付けてある小さなサイズだと目立たないが。
滝は諦めて、川の石を撮ってみる。
川原に降りていく道の途中から撮った不動滝。
やっぱり正面から見たかったなあ。
乙女滝は不動滝の少し上流にある。
両者は歩いて2〜3分の距離。
これは不動滝の滝口(滝が落ち始める所。落ちた所が滝壺)。
ほとんど何も見えなかったが。
川沿いを歩いて行く。
ちなみにこの川は花貫川で、下っていけば花貫ダムにつながる。しかし、この場所と花貫ダムとは2〜3キロくらいしか離れていない。こんな小さなせせらぎが、あのダム湖を満タンにしていると思うとちょっと不思議。
乙女滝が見えてきた。
なかなかいい感じ。どちらかというとガッチリしていて、あまり「乙女」な印象ではないが。
この滝はすぐそばまで近づくことができた。
滝壺の周りの岩肌も明るい感じ。
アップで。
もっとシャッタースピードを上げて飛沫(しぶき)がハッキリ写るように撮ればよかったと後から反省。ところで滝や川の写真と言えば逆にシャッタースピードを遅くして、糸が引いているような写真のほうがカメラ好きには好まれるようである。でも私はあれが大嫌い。わざとらしいし、テクニックの安っぽい誇示に思えるし、だいいち目にはあんな風に見えない。
この滝はとても気に入ったので、もう一枚。
貼り付ける順番が後になってしまったが、
高速道路以外のツーリング現地だけに拡大した地図。
不動滝と乙女滝の入り口がある461号線から分岐した道は、461号線と平行に走っており、しばらく進むとまた461号線に合流する。そこに至るまで清流の花貫川沿いを走ってなかなかいい景色。もし歩いていたら(ハイキングコースになっている)ブログ5日分くらいの写真になりそうなくらい。
461号線に戻って次の目的地である袋田の滝を目指す。461号線はかなり楽しいクネクネ道だった。山道だからコーナーは基本的にブラインド(先が見えない)だけれど、ある程度進入したら先が見えてくるコーナーが多い。つまりほどよい回転半径。腕があるライダーならかなり飛ばせるだろう。もっとも私は直線番長なのでコーナーはほどほどのスピードで。
途中で349号線と交差するあたりで「この先、道幅が狭い」の標識がたくさんでている。しばらく進むと本当にクルマならすれ違いができない林道レベルの道幅になった。基本的に山の中を走るのだが、ところどころの集落では民家の軒先を走るまさに田舎の生活道路のような雰囲気。バイクなら問題ないがクルマなら違うルートを選んだほうがベター。地図では349号線と交差してから北向きに変わるまでの区間が林道レベル。
ーーー続く。
さて海岸を離れて花貫(はなぬき)渓谷へ向かう。海沿いを走る国道6号線には、あちこちに花貫渓谷コッチの標識があってナビいらず。
国道461号線に入ってしばらく走って花貫ダムに到着。
「茨城観光百選第二位」の誇らしげな石碑。
当然1位はどこかが気になる。
しかし茨城観光百選に選ばれたエリアがどこかの情報はいくらでもあるが、その順位を記したものは見つからなかった。1位になったところなら宣伝しているはずと「茨城観光百選 1位」と検索してみるもヒットせず。なにゆえ?
ごく普通のダム湖の風景。
カラ梅雨気味で水不足が心配されているが、ここの水量はたっぷりあった。
ダムを背景にBMW F800R。
実はこの花貫ダムは全国で唯一の海が見えるダム。たいていのダムはもっと山奥にあるからね。左右の山の稜線が下がって切れている場所に、うっすらと海が見えるらしい。この日は曇りでまったく見えなかったが、見えたとしても特にうれしくもない気がする。
花貫ダムから、こんな感じの道路をしばらく進むと
名馬里ヶ淵(なめりがふち)。
「淵」とは川が深くなった所という意味。
反対に浅くなった所が「瀬」。
ここはノーマークだったが、名馬里ヶ淵の立て札が味わい深かったので訪れてみることにした。駐車場からしていい雰囲気。バイクであちこち訪れているうちに、何となく鼻がきくようになってきた気がする。
ここを下っていく。
とてもきれいな淵。
それに滝もあるというオマケ付きでラッキー。
水遊びしたら気持ちいいに違いない。
正面から。
デジタルズームでドアップ。
涼しさを感じてもらえるかな?
下流方向。
段差で滝になっているから、その滝壺部分が掘れて深くなったのが淵ということなんだろう。そして深くなれば広くもなる。渓谷の川は伸びた木の枝で覆われていて全体的に薄暗い。でも淵が広くなれば枝も届かなくなって、薄暗い空間の中で、ぽっかりと淵だけに日が差して水に反射する。だから淵というのは何となく神秘的な雰囲気のところが多いのだと思う。
また国道461号を走っていくと花貫渓谷コッチの標識があって、やや細い道に分岐している。こんな感じでハイカーもチラホラ見かけた。
バイクを駐めたのは不動滝と乙女滝という2つの滝の入り口。この手前に無料の大きな駐車場もある。
こんなところを通って、
川に降りていく。
バイクを駐めた所から2分もあれば不動滝に到着する。
しかし、ここで問題発生。
名馬里ヶ淵では川に転がっている石を足場に利用して淵に近づけた。ここでは少し水深が深くて、ピョンピョンと滝のほうに渡っていけないのである。水深が深いといってもせいぜい15センチなのだが、そこを歩けば確実にブーツの中はビショビショになってしまう。
どこかいいルートはないかと石の配置を睨んでいたら、写真マニアっぽい夫婦がやってきた。そして彼らは躊躇なくバシャバシャと川を渡っていく。ワイルドだなあと思って眺めていると、二人とも長靴着用。なるほど、本格的に写真を撮る人は滝では長靴を履いてくるんだと納得。
どんどん滝に近づいていく彼らにたいして、
ビビって足を踏み出せない私。
あっ、あんなに滝のそばで写真を撮っている。
クヤシイ〜!
仕方ないので、かなり後ろからデジタルズームで拡大して撮影。しかもやや斜めのポジション。何倍にしたかは忘れたが、かなり荒い写真になった。ブログに貼り付けてある小さなサイズだと目立たないが。
滝は諦めて、川の石を撮ってみる。
川原に降りていく道の途中から撮った不動滝。
やっぱり正面から見たかったなあ。
乙女滝は不動滝の少し上流にある。
両者は歩いて2〜3分の距離。
これは不動滝の滝口(滝が落ち始める所。落ちた所が滝壺)。
ほとんど何も見えなかったが。
川沿いを歩いて行く。
ちなみにこの川は花貫川で、下っていけば花貫ダムにつながる。しかし、この場所と花貫ダムとは2〜3キロくらいしか離れていない。こんな小さなせせらぎが、あのダム湖を満タンにしていると思うとちょっと不思議。
乙女滝が見えてきた。
なかなかいい感じ。どちらかというとガッチリしていて、あまり「乙女」な印象ではないが。
この滝はすぐそばまで近づくことができた。
滝壺の周りの岩肌も明るい感じ。
アップで。
もっとシャッタースピードを上げて飛沫(しぶき)がハッキリ写るように撮ればよかったと後から反省。ところで滝や川の写真と言えば逆にシャッタースピードを遅くして、糸が引いているような写真のほうがカメラ好きには好まれるようである。でも私はあれが大嫌い。わざとらしいし、テクニックの安っぽい誇示に思えるし、だいいち目にはあんな風に見えない。
この滝はとても気に入ったので、もう一枚。
貼り付ける順番が後になってしまったが、
高速道路以外のツーリング現地だけに拡大した地図。
不動滝と乙女滝の入り口がある461号線から分岐した道は、461号線と平行に走っており、しばらく進むとまた461号線に合流する。そこに至るまで清流の花貫川沿いを走ってなかなかいい景色。もし歩いていたら(ハイキングコースになっている)ブログ5日分くらいの写真になりそうなくらい。
461号線に戻って次の目的地である袋田の滝を目指す。461号線はかなり楽しいクネクネ道だった。山道だからコーナーは基本的にブラインド(先が見えない)だけれど、ある程度進入したら先が見えてくるコーナーが多い。つまりほどよい回転半径。腕があるライダーならかなり飛ばせるだろう。もっとも私は直線番長なのでコーナーはほどほどのスピードで。
途中で349号線と交差するあたりで「この先、道幅が狭い」の標識がたくさんでている。しばらく進むと本当にクルマならすれ違いができない林道レベルの道幅になった。基本的に山の中を走るのだが、ところどころの集落では民家の軒先を走るまさに田舎の生活道路のような雰囲気。バイクなら問題ないがクルマなら違うルートを選んだほうがベター。地図では349号線と交差してから北向きに変わるまでの区間が林道レベル。
ーーー続く。
































