2013年08月06日

水上片品線 奥利根ゆけむり街道

ずいぶんと日にちもたっているしタイトルも違うが、
7月28日に出かけたツーリングのパート4である。


矢木沢ダムに通じている道路を下り県道63号線に戻る。道路の始点と終点をどうやってどちらに決めるのか知らないが、この63号線の行政的別称は、その地名をとって水上片品線。そして観光的には奥利根ゆけむり街道である。もっとも有名な水上(みなかみ)の温泉街はこの道路とは離れたところにあるし、この道路沿いにはそれほど大きな温泉はない。


63号線に戻ってしばらく走ると奈良俣(ならまた)ダムが見えてくる。まさにそびえ立つような大きなダムだった。堤(ダムの壁)の高さは158メートルと日本で4番目に高い。ちなみに矢木沢ダムは131メートルで21位。もっとも貯水量は矢木沢ダムが16位なのにたいして、奈良俣ダムはランキングベスト50位に入っておらず何位かは不明。

今回は矢木沢ダムでお腹いっぱいになっていたから、奈良俣ダムの見学や撮影はなし。すると頭が通り過ぎるモードに入ってしまって、看板や案内もあまり目にとまらず。実はこの近くにあって目的地にしていた「胴元の滝」の入り口も見落としてしまった(/o\)



このあたりは利根川の源流エリアのひとつであり、63号線はかなりの距離を渓流沿いに走っている。標高も高く気温も涼しいが、見た目にも夏向きなルートなのである。ゆけむりは見えないが、水しぶきならいたるところにある。


こんな風景がバイクを駐めて徒歩3秒で目に飛び込んでくる。
ここは橋があったので、その上から撮影。
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橋の下流方向。
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まさに清流。水の音が聞こえてきそうでしょ。
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写っている範囲が少し違うが、同じ場所をシャッタースピードを上げてとってみた。上の写真はオートモードでシャッタースピードは1/20秒をカメラが選択。下の写真はシャッタースピード優先モードで1/800秒に設定した。
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糸を引いたような写真は嫌いだと以前にも書いた。1/800秒はクッキリしていて私好み。しかし見較べれば「水の流れ」を感じるのは1/20秒かな。もっといろいろなシャッタースピードを試せばいいのだが、なかなかそこまでカメラ熱心にもなれない。ちなみにこれ以降の写真も設定を変更するのが面倒だったから、すべて1/800秒で撮っている。



数分走ったところで。
景色がいいといって、イチイチ止まってきたらきりがないのだけれど。
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ここは段差があって、小さな滝っぽい感じ。
残念ながら木の枝がジャマをして滝だけを写すことはできなかった。
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滝から落ちた流れ。
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右側の岩肌は、なかなかおもしろい形。
この流れが利根川となって、関東平野を横切って最後に千葉県の銚子・犬吠埼で海に注いでいる。太平洋まで何日かかるんだろう? イッテラッシャ〜イ。
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数分走ったところで。
景色がいいといって、イチイチ止まってきたらきりがないのだけれど(^^ゞ
DSC01567

道路の風景は変わらないのに毎回バイクが写っているのはバイクへの熱烈な愛情ーーーではなくて、何か途中に挟んでおかないとデジカメのファイルを整理する時に、どこからどこまでが同じ場所で撮ったものかわかりづらいから。我がBMW F800Rはシオリとしても役に立つ。


ここはさらに滝っぽかった。
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先ほどの場所からバイクで数分しか離れていないのに、
岩の感じはずいぶん違う。
DSC01568



63号線はごらんの通り1.5車線くらいの道幅。ところどころ路面状況が悪い箇所も多い。それよりも問題なのはカーブミラーがとても少ないこと。ちょっと道路整備的に手抜きな印象を受ける。

その後、道路はどんどん登っていき、坤六峠(こんろくとうげ)というところで標高は1600メートルを超える。気温は19度まで下がった。さすが11月中頃から5月頃まで冬季閉鎖される道路である。紅葉の名所でもあるらしいが、バイクだと寒いかもしれない。

今回は水上から片品へ向けて走ったが、逆向きでガードレールギリギリを走ったほうが景色のいいポイントや小さな滝を見つけやすいかもしれない。それと道路から離れたところに本格的な滝がいくつかあるみたいなので、もう少し下調べをしてくればよかったと反省している。もっとも滝まで歩く気になるのは徒歩20分の距離が限界。それで滝見物を含めて往復1時間になる。


国道401号線に突き当たって県道63号線は終わる。そこを左折すれば尾瀬方面。大清水というハイキングコースの入り口まで道が続いているというか、そこでクルマやバイクは行き止まりになっている。この季節はマイカー規制があることは何となく知っていて、注意書きの看板もあったが、途中にあるゲートみたいなのは閉められていなかったので、とりあえず向かってみる。

走っているのはハイキング客をピストン輸送している中型バスのみ。大清水の直前に駐車場があったが有料だし、大清水のハイキングコース前は、ピストン輸送のバスばかりで、コソッと隅っこに駐める場所も見あたらず。オマケに途切れた道の先はかなり大粒のジャリ広場だったので、結局Uターンすることにした。10分くらい歩いて「尾瀬でハイキングしてきた」と自慢しようと思っていたのに残念。


国道401号を南下すると、中禅寺湖方面から延びている国道120号と合流し、そこから沼田までは国道120号となる。去年訪れた吹割の滝の横を通過し、最後にちょっとしたクネクネ峠を過ぎれば、沼田市郊外エリアになって村から街へと景色が変わる。

沼田インターから関越道に乗り、後は東京目指してひたすら走る。この日、関東北部は気温が低かったようで、たんばらラベンダーパークの20度や坤六峠の19度は標高があるから別格として、夕方の沼田あたりでも25度程度だった。30度近辺まで気温が上がったのは帰りの埼玉県の半ばを過ぎたあたりから。それでも、もう日は落ちていたので汗びっしょりという感じにはならず。全行程の5/6を25度以下で走れたのは真夏のツーリングとしては望外の涼しさ。

走行は470キロと過去最長。私の場合、現地でブラブラしている時間が長めだから、これくらいの距離が日帰りの限度かも知れない。帰宅も午後9時頃でさすがに疲れた。もうちょっと近ければいいのだけれど、涼しいからあのあたりにまた行きそうな気がする。


ーーーおしまい。

wassho at 03:10│Comments(0)   *ツーリング | 滝巡り

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