2013年12月05日

こんにちわ指導?

3つ前から6つ前のエントリーで書いた武蔵丘陵森林公園へ行った時のこと。

2度目のカエデ園も見終わって出口へ向かって歩いていると女子高生の集団とすれ違った。人数は30〜40名くらい。その日は日曜日だったが、制服姿だったから何となく課外活動っぽい感じだった。引率の教師がいたかどうかは見ていない。

彼女たちは横に2〜3人で長い列になって歩いていた。午後1時くらいで私が公園に来た時より多くの人がカエデ園を目指して歩いていた。別に彼女たちのことを意識していたわけではない。すれ違う多くの人たちの一部で、人というより風景みたいなもの。次のことがなければ、すれ違ったことさえ覚えていなかったはず。


すれ違った時、先頭の生徒が「こんにちわ」と私にいった。正確に言うと、その時は「こんにちわ」という声は聞こえたものの、それが私に向けていわれた挨拶だとは気付かなかった。だって見ず知らずの人だから。それに女子高生の集団に視線も向けていなかった。
あれっ?今「こんにちわ」という言葉が聞こえたぞと思った程度。

2〜3メートル後ろの2列目の生徒もすれ違う時に「こんにちわ」と私にいった。最初の「こんにちわ」で脳が「何だろう?」モードに入っていたせいか、今度は「こんにちわ」の「こ」で視線がその生徒に向いた。それでようやく彼女たちは私に挨拶をしているのだと事態が飲み込めた。

次々にすれ違う列ごとに「こんにちわ」と挨拶をされる。3列目からは私も「こんにちわ」と挨拶を返した。5列目くらいからは余裕も出てきて、飛びきりの笑顔で挨拶をした。おそらく何名かの女子高生は私に恋をしたに違いない(^^ゞ


でもあの「こんにちわ」は何だったんだろう。彼女たちはすれ違う人すべてに「こんにちわ」と挨拶するよう学校で指導されているのだろうか。あの公園ですれ違うのはかなりに人数になるはずであるが。それにあのときは集団だったが、一人で歩いている時もすれ違う人に挨拶するのかな。全員が「こんにちわ」といったわけじゃないが、半分近くの生徒が挨拶をしたと思う。最後のほうは挨拶を返すのが面倒だったのも正直なところ。

似たようなことは以前にもあった。どこかの海岸で部活の生徒がランニングしていたのだが、その生徒達もすれ違い際に「こんにちわ」と挨拶というより発声していた。生徒達はあまり広くない海岸を行ったり来たり往復してランニングしているから何度もすれ違ったが、その度に「こんにちわ」という掛け声が飛んできた。


挨拶することは悪いことじゃないとしても、見ず知らずというかまったく縁のない人とすれ違う時に挨拶するのは奇異な感じも受ける。昔、得意先だったある会社ではすれ違う人全員から挨拶を受けた。もちろんほとんどは私にとって見ず知らずの社員である。それはそういう社員教育だったのだが、面識はなくとも私は会社に来た社外の人=客人だから別におかしくも感じなかった。公園で遭遇した挨拶とは状況が違う。

でもまあ、ちょっと人数が多くて最後は面倒になってしまったが、彼女たちと「こんにちわ」「こんにちわ」と声を掛け合うのは楽しかったのも事実。コミュニケーションの基礎訓練、発声練習としてこれはこれでアリかなとも思える。引っ込み思案な生徒がいたら、それも治るかも知れない。私だって1人目に「こんにちわ」と挨拶を返す時はちょっと勇気がいった。その場では少し不思議な感じがしたけれど、若い生徒諸君の練習相手になるのもたまにはいいかな。

wassho at 22:11│Comments(0) 社会、政治、経済 

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