2014年01月08日

大浮世絵展 番外編

江戸東京博物館の大浮世絵展はいろんなタイプの浮世絵を見られるから、教科書以外で浮世絵なんか見たことがないという人にも勧められる。ただし3つ前のエントリーで書いたように運営方法には文句もある。

<その1>
この大浮世絵展は三都市で開催される。

 東京  : 1月2日〜3月2日
 名古屋 : 3月11日〜5月6日
 山口  : 5月16日〜7月13日

それぞれだいたい2ヶ月間の開催期間。繰り返すが、それぞれだいたい2ヶ月間の開催期間。なのにである。東京ではその2ヶ月間を1週間毎に8分割にも区切って展示作品をあれこれ入れ替える運営。
だから3つ前のエントリーで書いたように、写楽の「市川鰕蔵の竹村定之進」はこの日に見られたのに、

    ビードロ(喜多川歌麿)
    月に雁(歌川広重)
    見返り美人(菱川師宣)

は展示されていなかったのである。それぞれ微妙に展示期間が異なり、この記念切手で有名な4つの浮世絵を全部一緒に見られる日はない。

展示会のホームページによれば「430点の作品をご覧いただく」とある。しかし私が訪れた1月3日に展示されていたのは145作品である。総作品数の3割強の作品しか私は見られなかったことになる。誇大広告も甚だしい!

もっと長い期間開催している展示会なら、作品のいくつかを入れ替えることはたまにある。それでもせいぜい前期と後期に別けて1割程度の作品が入れ替わるるくらい。2ヶ月を8分割するなんてやり過ぎである。浮世絵を貸し出す側の都合があることはわかる。しかしそれをきっちり調整するのが展示会を主催する者の仕事である。

なお名古屋と山口では入れ替えがない。名古屋の出展作品数は341点。東京の1月3日の2.4倍である。料金はどちらも1300円。カネ半分返せぇ!


※1週間毎に展示作品がすべて入れ替わるという意味ではない。詳しく知りた
 い人はここからどうぞ。
※入れ替えがないのに、名古屋の出展数が430点でないのは名古屋で出展され
 ない作品があるから。
※ひょっとしたら名古屋と山口でも会期が分割されるのかもしれないが、とり
 あえず東京会場向けの出展リスト(上でリンクしたものと同じ)では両地域の
 会期分割のことは書いていない。


<その2>
一番最初のエントリーに書いたように私が江戸東京博物館についた時、チケット売り場では10人ほどしか並んでいなかった。しかし館内に入ると、どこからやってきたの?と思うほどの人出。展示会場もかなり混んでいた。まあお正月だからね。

普通の展示会では作品に近づかないよう、作品から1メートルくらいのところにロープなどが張ってある。でもこの大浮世絵展ではそういう規制はなし。するとどうなるか。ほとんどの人は思いっきり作品に近づいて見ようとする。舌を出せば浮世絵を舐められるんじゃないというくらいカブリツキの人もいる。するとどうなるか。私のように列に並ばない者にとってはとても見にくい。ほとんどの浮世絵はサイズも小さい(B4サイズくらい)からなおさらである。決して強引な割り込みはしないものの、列が途切れたところを狙って作品に接近するのに普段よりかなり手間がかかった。

そういえば初めて浮世絵の展示会を見た山種美術館でも同じような展示方法だった。浮世絵ではそういうやり方が普通なのかな? でも展示会トータルで鑑賞の効率は悪くなる、つまり余計に混雑する。それにあまりにカブリツキだと不測の事故も起きる可能性が高まる。私は作品への接近に対する規制はあったほうがいいと思うのだが。



浮世絵は素晴らしかったものの江戸東京博物館の運営はイマイチであった。でも、このあとちょっと得したことがあったから今回は大目に見てあげよう。


ーーーそれは次回に。

wassho at 07:49│Comments(0) 美術展 

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