2014年02月02日

なんとなくおかしなお辞儀

お辞儀ネタのパート2。
今のところパート3まで続く予定。


日本人はお辞儀をする民族である。西洋人は国王とかよほど身分の高い人に対して以外は基本的にお辞儀をしない。中国人も滅多にしない。する場合はかなりかしこまった表現となる。韓国人はしたようにも思うが、あまり記憶が定かではない。もっともたまに中国人や韓国人とも会うが、それは基本的にビジネスの場において。だから英語で挨拶して握手をする西洋スタイルで、彼らの日常的な風習について実はそれほど知っているわけじゃない。東南アジアではタイが合掌しながら頭を下げる独特のスタイル。その周りの国はどうなんだろう。アフリカ人がお辞儀しているのは想像しづらい(^^ゞ

というわけでお辞儀は、国際的に見ればかなり特殊な風習。西洋人が日本人の物まねとして、ペコペコ頭を下げるジェスチャーをするのも何度か見たことがある。普段は自分もお辞儀をしているわけだからあまり意識しないが、たまに?と思うお辞儀もある。


その1
スポーツ選手がグランドやコートに入る時や出る時に、グランドやコートに頭を下げるお辞儀。マラソンではゴールした後に、今まで走ってきたトラックに振り向いてお辞儀しているのもよく見かける。


中学生で所属していた水泳部では、練習が終わった後にプールに向かって

     アシタッター!

と大声で叫びながら一礼するのが習わしだった。
もちろん本来は「ありがとうございました」という挨拶。しかしアシタッターと発音するのが我が水泳部の伝統である。プールで足が立っておぼれなくてヨカッタという響きがあるような気がして、何となく気に入っていた。あれから40年以上経っているが、いまでもアシタッターといっているかな?

つまり私もその頃は、毎日アシタッターといってお辞儀をしていたのだが、別にプールに感謝するというような気持ちがあったわけではなく、単なる日常のルーチンで、また練習の最後に皆で大声を出すのが楽しかっただけ。

だからテレビで見るスポーツ選手のお辞儀も、本人にしてみれば身体が勝手に動いている場合がほとんどだと思う。でも「いちいち頭さげなくても」と思わなくもない。


お辞儀の動作にはいろいろな意味がある。
それがややこしい原因でもある。

   挨拶
   謝罪の表現
   感謝の表現
   敬意の表現、さらに強まって服従の表現
   哀悼の表現

スポーツの場合は感謝のお辞儀であって、それは充分にわかっている。しかし頭を下げる行為=謝っていると認知するパターンが脳に出来上がっていて、スポーツのお辞儀の解釈の際に一瞬ノイズとなって邪魔しているような気もする。それが違和感を生んでいるのかもしれない。

それとモノにも精神性を感じて感謝の対象とするメンタリティーが私にはあまりない。愛機とか愛車という感情は私にもあるが、道路やプールにそんな気持ちは起こらないのである。日本人濃度低いかな? 


その2
今はほとんどのスーパーで、バックヤード(売り場じゃない部分)から店内に入る時にお辞儀をし、店内からバックヤードに戻る時にもお辞儀をするのがお約束になっている。これなどは前回に書いたアホお辞儀のライトバージョン。


スポーツでもスーパーでもお辞儀をしなかったら礼儀に欠けているとか批判があるのかもしれない。揚げ足取りが増えた社会は、何となく息苦しいね。しかし、こんな事を書いている私も逆揚げ足取りかも(^^ゞ

wassho at 18:14│Comments(0) 社会、政治、経済 

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