2014年03月05日

ウクライナあれこれ

ウクライナで反政府デモによって政権が倒れ、何かと混乱しているところへウクライナ南部のクリミア半島をロシアが制圧した?という報道が連日流れているのはご存じの通り。

いろんな観点があると思うが、私が感じるのはプーチンのすごさ。
決断力、実行力、スピードともに(今のところ)他国の首脳陣を圧倒している。なんたって国籍不明を装った軍隊を秘密裏に送り込むなんて、映画でもなかなか思いつかない。アメリカをはじめとする西側諸国はロシアに対抗して軍事力を展開するでもなく、国際法に違反しているだとか経済制裁をするゾとかを叫ぶにとどまっている(今のところ)。オバマ大統領は当選当時の勢いはとっくにないが、最近見かける映像では苦悩するひ弱な学級委員長みたいである。残念ながらとても世界のリーダーには見えない。


今回のプーチンの行動が今後ロシアにどのような影響があるかについては、国際政治に通じているわけじゃないから「いろいろ大変かもね」程度にしかわからない。そういえば東京都知事になった舛添要一を、テレビで見かけた頃の肩書きは国際政治学者だったけ。

しかし、ひとつ確信したことがある。日本とロシアの関係でいえば、北方領土が重要課題。長年やっているけれど、近々、新しい局面に動き出しそうだなどといわれている。


    かなうわけないね、プーチンに(^^ゞ


もちろん、それは島が絶対に返還されないという意味ではない。ひょっとしたら戻ってくるかもしれない。しかし北方領土返還という全体の取引の中で表も裏も含めて勝者になる、いいとこ取りするのはプーチンに違いない。


ちなみにプーチン大統領ともっとも親しくしている日本の政治家は森喜朗元総理らしい。ソチのオリンピックで「見事に転んだ! 浅田真央は大事なところで必ず転ぶ」「負けるとわかっている団体戦に浅田真央を出場させて恥をかかせる必要はなかった」とのたまって次期東京オリンピック大会委員長を務める森元総理である。首相在任中は「日本は天皇を中心とした神の国」「(選挙の時)無党派層は寝ていてくれればいい」と連発し、またかつては「大阪人は金儲けばかりに走り公共心もない“たんつぼ”だ」と失言番長の森元総理である。

その中身と風体から永田町ではゴリラの身体にサメの脳みそと呼ばれているとか。ずいぶん前に森元総理の外交に同行した官僚が書いた本を読んだことがある。そこには「森総理は現地に着くまで政府専用機の中で、新聞を読んで記事に線を引きながら熱心に勉強しておられた」と書いてあった。官僚に大事な難しい資料は渡してもらえなかったのかな。

森元総理にはプーチンの接待当番でもしてくれればいいのだが、やっぱり北方領土交渉に一枚噛んで、でしゃばってくるんだろうな。ただでさえ難しい交渉なのに先行きが思いやられる。もっともプーチンはこういうことも見越して彼と懇意にしていたりして。


ところでウクライナには知り合いもいないし行ったこともない。元はソ連の一部で、ソ連崩壊後に独立したことを知識として知っている程度。中学校の時にウクライナはソ連の穀倉地帯と習ったかな。というわけで縁もゆかりもないところなのだが、昔から何となく親しみを持っている名前でもあるのだ。

その理由はーーー続く。

wassho at 08:54│Comments(0) 社会、政治、経済 

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