2014年03月20日

観音崎灯台 その3

灯台から降りて下から眺めるの図。
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昔の設備がいろいろと展示されている。

日時計を置いていたという台。
日時計って実用的に使われていたんだ。でも灯台が活躍するのは夜だから、日時計はあまり役立たない気もするが。
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灯ろう(とうろう)。
灯台の電球部分を「灯ろう」と呼ぶとは知らなかった。灯ろうというと何となく日本庭園にあるイメージ。ここに展示されている灯ろうは平成2年11月まで八丈島の神湊灯台で使われていたものらしい。その神湊灯台はなぜかネットで検索してもほとんど情報がない。
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霧信号吹鳴器。
吹鳴は「すいめい」と読む。霧の時に警笛を一定間隔で鳴らして、船舶は警笛の聞こえてくる方向から自分の位置を確かめるという仕組み。霧笛(むてき)ともいう。これが設置されているところを霧信号所と呼び、だいたい灯台に併設されていたらしいが、霧信号は2010年までに廃止されたとのこと。
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霧笛というと低く重い音を連想する。でも、これを見ても音の想像をするのは難しい。どんな音だったんだろう。1回くらい聞いてみたかったな。残念。
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灯台は見るのも好きだし、灯台の上にのぼって眺める海も好き。しかしレーダーやGPSとかがある時代に、光で場所を教えるという原始的な仕組みがまだ役立っているのかな。そのあたりはちょっと疑問。


最後に思い切りあおって撮って観音崎灯台とさよなら。
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登ってきた道を下る。
やたら太い鎖は手すりというより落石を食い止める役割のようだ。写真の奥にある柵も落石対策。
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遊歩道に戻って岬の先のほうに進む。
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デジカメで撮ると見た目より海は青く写りがちだが、この日は本当に青々とした海の色だった。天気もよくて海もきれいで幸せな気分になる。
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砂浜の面積はわずか。このあたりは下に降りることはできない。
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これも前から気になっている謎の構造物。旧海軍が建てた潮位測量施設とも、潜水艦の音を捉えて探知するための施設だったとも言われている。
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その謎の構造物がある陸地側は広場のようになっている。しかし防衛省の敷地になっていて立ち入り禁止。遊歩道からは見えないが、この敷地には海上自衛隊の観音崎警備所というものがある。たぶん警備業務はしていないだろうが、ここは外国の軍艦が来た時に礼砲を打つ場所として有名。というか日本で海上に礼砲を打てるのはここしかないらしい。
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広場の先に見えるのは潜水艦と釣り船が衝突した「なだしお事件」の慰霊碑。
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話は変わるが、もう病気で亡くなられた昔よく仕事をしたUさんという人がいた。彼は大の釣り好きで、潜水艦に衝突されて沈没した釣り船の第一富士丸はよく利用していたと言っていた。ふとそんな話を思い出し、なだしお事件とはぜんぜん関係ないが、Uさんを偲んで遠くから慰霊碑に手を合わせておいた。



遊歩道をさらに進むと素彫りのトンネルがある。相変わらず迫力満点。このトンネルを渡ると公園の外に出てしまうので、ここで引き返す。
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波が岩に打ち寄せる写真を撮ろうとしたら、
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船が視界に入ったので岩とのツーショット。
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それと波打ち際に降りてローアングルも撮らないと気が済まない(^^ゞ
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散歩して灯台に登って観音崎にいたのは二時間くらい。猛烈にリフレッシュできた気がする。海は偉大なり。この日は欲張らずに、そのまま引き返す。また往きと同じく高速道路ばかりじゃ芸がないので三浦半島の東海岸沿いを北上。
地図

横須賀の中心街を通った時のこと。このあたりは何度も通っているが、信号待ちでふと横を見ると商店街の看板に英語が多いのに気付く。ここが「どぶ板通り」だったんだと知る。「どぶ板通り」の暗い響きから、もっと寂れたところにあるものと思っていた。まわりを見渡すと外人も多かった。観音崎のある横須賀は基地の街でもある事を実感。横須賀の駅から米海軍基地までは1キロちょっとくらいの距離。

その後はしばらく16号線をノンビリ走って、幸浦(さちうら)という縁起のいい名前のインターチェンジから首都高湾岸線に乗り、ベイブリッジを渡ってヴウォーンと帰る。帰りはバイクの温度計が20度になることもあった。

走行130キロ。まだ日も高い午後4時頃に帰宅。
バイクの乗り方を忘れてなくてよかった。


おしまい

wassho at 00:05│Comments(0)   *ツーリング 

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