2014年07月30日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 その5 VENTZ

去年の8月に夏用のバイク用品のエントリーを4つ書いた。
もう買うものはなかろうと思っていたらーーー


ventz


ジャケットの袖口に装着して空気を服の中に導くアイデア商品。
sode

air



VENTZという商品でイギリス製。会社名もVENTZで今のところこの商品のために作られた会社らしい。振り仮名はベンツまたヴェンツ。

VENTZのホームページでは温度を25%下げると書いてある。体感温度が7度か8度下がると宣伝している日本のホームページもある。
GRAPH


アイデアはわかるとして、夏に着ているのはメッシュの革ジャンだから効果があるのかなと思いつつ、それでも猛暑が楽になる誘惑には勝てず、ほとんど反射的にクリック(^^ゞ 購入したのはアマゾン。消費税と送料込みで3090円。もちろん両手首分。色は革ジャンのステッチに合わせて赤にした。ちなみに写真で黒く写っている部分はラバー製で、色のついているところがプラスティックである。


先日の足柄城跡〜丹沢湖ツーリングでさっそく装着。
以下はメッシュジャケットに装着した場合の感想として読まれたし。

  40キロくらいで風が袖から入っているのを感じ始める。
  50キロでは明確に感じられる。
  80キロ以上では脇の下に風が届いているのがわかる。
  脇を超えて背中や腹・胸にまでは風の流れを感じない。

結論として一般道では「ないよりは気分的にまし」、高速道路では「多少は涼しい」といったところ。25%も温度が下がったり体感的に7度も涼しいということはない。せいぜい2度。でもまあ37度と35度の違いは大きいといえば大きい。先日の高速道路では空気の温度が体温より高い状況だったから、もう少し気温が低ければまた違った感想になるかもしれない。


難点もある。
BMW F800Rはスポーツタイプのバイクほどではないが、ややハンドルの位置が低い。つまりハンドルを握ると手首に角度がつく。だからVENTZを上の写真のように手の甲側に装着すると痛くはないが違和感がある。手のひら側に装着しようとするとジャケットの袖ジッパーがセンターにあるから、少し手首の側面に回り込んで装着することになる。結局、その位置でも違和感がある。でも手の甲側よりはマシ。

それとハンドルを握る時に手首に角度がつけば、VENTZの空気取り入れ口が地面とは平行ではなく断面積が少なくなるから、空気の取り入れ量も減少しているはず。上のイラストのようにハンドルをまっすぐ握れるタイプのバイクならもっと効果が高いだろう。

もっともバイクでは手首に角度をつけないのが正しいライディングポジションだともいわれる。ハンドル位置が低ければ腕を突っ張らずに肘を落として前腕を地面と平行にする→それに合わせて身体もより前傾姿勢にするのがセオリー。その方が腕や肩は楽でコーナーも曲がりやすいのは確かだとしても、身体全体的にはやっぱり無理があるのか、できるだけ心掛けてはいるものの気がつけばつい腕が突っ張ったポジションになってしまっている。VENTZを機会にライディングポジションの矯正に努めるのもありかな。


このVENTZのアイデアは悪くない。今までバイクウエアには空気を抜くベンチレーションはあっても空気を取り入れる発想はなかった。それで望みたいのはウエアとの一体化。必要な時に空気を取り入れられるようリトラクタブル式にして、前腕部と肩につけて欲しい。

       リトラクタブル式ヘッドライト↓
Porsche924



ところで一番欲しいのは去年に秘密兵器番外編2で書いたこれなんだけれど。私の希望は未だバイクウエアメーカーには届いていないらしい。ショボーン(´・ω・`)

wassho at 07:10│Comments(0)   *バイク関連 

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