2014年10月04日

両神山麓花の郷 ダリア園(秩父:小鹿野町)

久々のお花見ツーリング。

今回は秩父の小鹿野町にダリアを見に行ってきた。去年、神代植物園へ秋バラを見に行った時にたまたま見かけたダリアだが、あれ以来お気に入りの花になっている。ネットで調べたところ、関東では小鹿野(おがの)のダリア園が一番規模が大きいようだ。敷地は1ヘクタール(坪でいうなら約3000坪)で300品種5000株のダリアが咲いているとある。

秩父は埼玉の一番西側に位置する。北を群馬県、西に長野県、南は山梨県と東京都に接している県境のエリアである。何か突出したものがあるわけでもなく、ごく普通の地方都市であるが、なぜか秩父は知名度が高い気がする。もっとも場所までわかっている人は少なく、私も秩父と聞くとなんとなく群馬県を思い浮かべてしまう。山のイメージがかぶるのかな。

東京から高速道路を使って秩父へ行くルートは2通り。最寄りのインターは関越道の花園か圏央道の狭山日高。どちらのインターからも秩父中心部まで40キロほどの距離がある。つまりちょっと遠い。でもツーリングということを考えると楽しい距離である。今回は圏央道から秩父へアクセスした。

地図は下側のルートが往きの時計回り。中央自動車道を八王子ジャンクションで圏央道(けんおうどう)に乗り換え青梅(おうめ)インターで降りる。一番ポピュラーなのは帰りに通った国道299号だが、同じ道路を往復してもつまらないから往路は県道44号線:岩藏街道〜28号線:小曽木街道〜53号線:成木街道をつないで走った。
地図



出発は午前9時頃。気温は25度で暑くもなく寒くもなく。ただし天候は曇りで雲が厚い。明日は台風の影響で雨の予報。早めに天候が崩れないかが気掛かり。中央道はところどころ渋滞していたが圏央道に入ると快適そのもの。東名からつながったのはいいけれど採算採れているのか心配になってくる。 

青梅インターから先の県道ルートは選んで正解だった。道幅もそこそこあって緩やかなカーブが続くツーリング向きの道路。道路脇に沢が流れているところも多くていい景色。進むにつれてだんだんと山里っぽくなり、ところどころにある製材所の前を通り過ぎる時は木のいい香りがする。ただし53号線では途中でヘアピンが連続する箇所と超クネクネ箇所がある。ヘアピンのところの名前はわからないがクネクネは山伏峠。山伏峠を過ぎると正丸峠こっちの標識があらわれる。正丸峠は県道53号と国道299号を結んでいる旧道で、かつては走り屋達の聖地のひとつだったらしい。

正丸峠の分岐を過ぎてしばらくすると国道299号に合流する。2〜3キロ走ると道の駅があったので休憩。ここまでで自宅からちょうど100キロだった。

「果樹公園あしがくぼ」
後で調べたらこのあたりは多くの農園があって、イチゴ狩り、ブドウ狩り、キノコ狩りその他を季節に応じて楽しめるらしい。
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山伏峠や正丸峠があるからかバイクが多かった。写真の左側に,ここに写っている3倍くらいのバイクが駐まっている。そっちを撮っておくべきだったな。
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道の駅を出ると秩父の市街地に入る。あちこちに「何番札所」の標識が目につく。巡礼・お遍路さんというと四国が思い浮かぶが、西国三十三所(近畿地方)、坂東三十三箇所(関東地方)、秩父三十四箇所をあわせて日本百観音というらしい。ちなみに四国は八十八箇所ある。地名を見てわかるように秩父の巡礼はエリアがコンパクトなことが特徴。秩父市内を走っている時に1人だけ白装束の巡礼スタイルのおばあさんを見かけた。宗教的なことはともかく、老人になったら暇つぶし&出歩くことによる健康という意味で巡礼はいい趣味かもしれない。


秩父駅前の通りは木造の古い商家風のお店もあってところどころいい感じ。秩父までたどり着くと何となく安心するが、ダリア園はここからまだ25キロも先にある。駅前を抜けてしばらくすると趣のある橋があった。後で調べたら秩父橋で、国道299号が通っている現在の3代目の橋の隣に2代目の橋も遊歩道として残っている。趣のあるのは2代目の橋。通り過ぎてしまったが写真に撮ればよかったと後悔。

やがて小鹿野町(秩父は秩父市と5つの町がある)に入ると、曲がり角ごとに「ダリア園こっち」の立て看板があるので道はわかりやすい。しかし延々と山の中を走っていく。秩父には土地はいくらでもあるのに、何でこんな山奥にダリア園を造ったんだろう。


12時45分ようやくダリア園到着。


無料の駐車場があるが、ダリア園のかなり手前から路上駐車しているクルマ多数。
ちなみにダリア園は県道279号線沿いにある。
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駐車場に誘導する係員。
ここまでがんばって誘導するほど混雑していなかったけれど(^^ゞ
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何となく駐車禁止の白線ぽいが、ここに駐めてくれと入り口でいわれたので。
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ダリア園は道路を挟んで上下に分かれている。
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この写真を見て「狭っ!」と思わなかった?
私も最初はこれで本当に関東最大のダリア園?とガッカリした。でもダリアは細長い畝ごとに植えられている。それをつづら折り式に見て歩くから(端から端までを何十往復もすることになるから)、実はとても広いというか全部見るにはかなりの時間がかかるのである。

入り口の様子。
きわめてのどかな雰囲気。
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入場料は400円。この入り口は下側の園地にある。上の園地に入る時に検札はないし、私は上を先に見て下に降りてきたが、下の園地に入る時に入場券を見せてくれともいわれなかった。まあのどかなのである。

なお入場料は正確には協力金という名目。そうすれば寄付金扱いなので消費税は非課税で売り上げはすべて運営者のものとなる。そういうところはチャッカリしている。ちなみにこのダリア園は小鹿野町の町営のようである。


ーーー続く

wassho at 23:37│Comments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

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