2015年01月24日

パソコンとオーディをつないでみた

レコードに取って代わったCDだが、そろそろ先行きがあやしくなってきた。

CDが売り出されたのは1984年(昭和59年)。国内の生産額で見ると2年後にはレコードとほぼ肩を並べ、3年後にはレコードが700億円、CDが1400億円とダブルスコアで追い抜いている。ピークは1998年から2000年(平成10年)で5000億円レベル。しかしその後は急降下でCD不況などといわれ今日に至る。2013年の生産額は2000億円と全盛期の40%しかない。

CDやレコードはパッケージメディアと呼ばれる。反対語はまだ定まっていないがど、有料配信とかデジタル配信とかダウンロード販売とかいわれる。要はインターネットで音楽ファイル(データ)を購入してダウンロードするもの。こちらの市場規模も2005年340億円、2009年900億円、2013年410億円と変化が激しい。2009年頃の売り上げが大きいのは着メロ着ウタとかが流行っていたからだろう。

パッケージと配信を併せても、2013年は2400億円で全盛期の半分の市場規模。まあとにかく音楽業界はなかなか厳しい。ちなみに嵐とAKB48だけで全体の1割弱の金額になるというからビックリ。

音楽が売れなくなったのは、よくいわれるように世の中にいろいろ楽しいことが増えて、音楽を聴く楽しみの「大事さ」が相対的に低くなったからだろう。もちろんパソコンが普及してきてCDをコピーすることが簡単になったり、全国津々浦々までレンタルショップが増えたり、プアーな若者が増えたことも影響している。

ところで「CDが売れなくなった」とはたまにニュースでも聞くが、実はそれでも日本はCDがよく売れている国なのである。金額で較べると日本はアメリカの2倍売れていて、CDが売れている国として断トツで1位である。

そのカラクリはパッケージと配信の売上比率の違い。

        パッケージ   配信
   日本     80%    16%
   アメリカ   30%    60%

   ※足して100%にならないのは、他にもライブなどの音楽マーケットがあるから

現在、先進国ではパッケージと配信の売上比率は50%・50%位のところが多い。アメリカはかなりパッケージの比率が低いけれど、5年か10年くらいで日本もこうなるだろうし、そう遠くないうちに、CDも今のレコードのようなマニアックなアイテムとなるのは間違いない。

今のところ私はセッセとCDを買っている。ダウンロード販売で音楽を買ったことはない。しかしほとんどのCDはiPhoneで聞くためにパソコンにも取り込んである。だったら試しにパソコンとオーディオをつないで鳴らしてみるかと思いついたのが今回の試み。

※CDの音楽をiPhoneで聴くには、いったんパソコンにCDの内容をコピーして、さらにパソコンからiPhoneにそれをコピーする作業が必要となる。


ーーー続く

wassho at 23:30│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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