2015年01月30日

パソコンとオーディをつないでみた 4

というわけできわめて簡便な方法ながら、生まれて初めてのPCオーディオ体験。

自宅にあったケーブルの長さが1メートルほどしかなかったので、ノートタイプのパソコンをアンプのところまで持っていって接続。CDからiTuneに取り込んだMP3・256kbpsの音楽データを再生する。同時にCDプレーヤーにはパソコンに取り込んだものと同じCDを入れて再生。そしてアンプの切り替えスイッチを使って交互に聴き較べるという段取り。すべてクラシックだがいろいろと曲のタイプを変えて試してみた。

※iTune:マックに標準でインストールされている音楽管理ソフトみたいなもので
     もちろん再生もできる。アイチューンと読む

1)
音そのものというか楽器の「音色」みたいなものに差は感じなかった。

2)
PC再生でノイズがあるとか音が歪むというようなことはない。


しかしポジティブな評価ができるのはここまで。ネガティブ評価を一言でいうならPC再生は音に元気がない。ほかに個別的な要素を上げれば、

3)
音の広がりがない。CDプレーヤだと左右のスピーカーの外側にも音が広がるイメージだが、PC再生ではスピーカーの内側だけ。左右ほどではないが天井方向への広がりにも差がある。

4)
音が大きくなると(音量ボリュームではなく曲がフォルテになると)、今まで個別に聞こえていた各楽器の音が混ざるというか聴き分けにくくなるというか、とにかく明瞭度が悪くなる。

5)
逆に音が小さくなると(上と同じでピアニシモになると)、CDプレーヤでは聞こえる小さな音が聞こえない。まったく聞こえないわけではないが、音が小さすぎて何かが鳴っている程度で音楽には聞こえないこともある。


聴き較べればCDプレーヤとPC再生の差ははっきりわかる。同じ音なんだけれど鳴り方が違うというのが一番的確な表現だと思う。ただし人間の耳はすぐ慣れてくるので、しばらくPC再生の音を聴いていると、そんなに不満がなくなってくるのも事実。でもCDプレーヤに切り替えると、パッと音楽が立体的に聞こえ音もシャッキとして「やっぱりこっちだよな」と思う。音質によって音楽の感動や楽しさが変わる訳じゃないというのが持論だが、音がいいほうが満足感はある。


ちなみにオーディオセットよりも圧倒的にiPhoneで音楽を聴いている時間が長い。そこでイヤホンで聴くiPhoneとの比較もしてみた。使っているイヤホンはそこそこクラス。しかしイヤホンとスピーカーじゃ聞こえ方がまったく違うので、較べることが間違っているという結論になっただけ。


前回までのエントリーで書いたように、今回の実験でPC再生がCDプレーヤーに劣るのは

    CDをパソコンに取り込む時にファイルサイズを小さくしている→再生している
    音楽データの音質が低い

    パソコン内蔵DACの性能が低い

の2つが原因である。

どちらが影響しているのかは今回の実験条件では特定できない。しかし以前にファイルサイズや形式を変えて聴き較べてまったく違いがわからなかった経験から、内蔵DACのウエイトが大きいと推測している。

単体のDACを貸してくれる人がいれば実験を続けられるが、そんな当てもないので、とりあえずの結論は「CDプレーヤーがご臨終した時に改めて考えよう」となった。でもBGM的にネットラジオを鳴らす分には、今回のようにイヤホンジャックとパソコンをつなぐ程度で充分だと思うので、デスクからアンプまで届く長さのオーディオケーブルは買うつもりである。
onpu502


おしまい

wassho at 08:36│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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