2015年03月28日

菜の花ツーリング

ようやく暖かくなってきたので春を感じるツーリングということで。

菜の花は1月から4月くらいまでと咲く時期が場所によってまちまち。今回選んだのは千葉県の内陸部を走るローカル鉄道「小湊鐵道」と「いすみ鉄道」の沿線。広大な菜の花畑はないけれど、バイクの走りもそこそこ楽しめるルート。ちなみに千葉県は県の花が菜の花で、あちこちに名所がある。


朝起きたら思っていたより雲が厚くてクジケル。それでグズグズしていたらアクアラインの入り口手前3キロから渋滞のニュースを聞いてさらにクジケル。それやこれやでますますグズグズして出発したのは午前10時半頃。気温17度で最高気温は20度の予想。冬用のジャケットではなく革ジャンで、その下もセーターではなくスエットシャツにした。念のため極薄ダウンも持って出かける。

アクアラインは渋滞していたもののニュースほどではなし。ニュースを聞いてから2時間程度は過ぎていたので、渋滞を引き起こした観光客はもう千葉へ渡ってしまったのだろう。アクアラインを渡った後は圏央道に入って木更津東インターで降りる。そして東京湾に面した木更津から成田へ向かう房総横断道路とも呼ばれる国道409号を走る。道路脇のところどころに菜の花が咲いていて、いかにも春のツーリングという雰囲気になってくる。

ところで409号の始点は川崎でアクアラインも国道409号ということになっている。しかしアクアラインができるまで川崎と木更津の間は分断されていたわけで、海を隔てた別々の地域の道路を1本の国道とするのはなんとなく違和感あり。
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最初に到着したのが小湊鐵道(こみなと鉄道)の上総牛久(かずさ・うしく)駅。牛久というのは駅があるところの地名。上総は千葉が昔は北部の下総(しもうさ)、中部の上総、南部の安房(あわ)に分かれてた頃の国名。ついでに東京は武蔵で神奈川は相模の国。

別に上総と名前の最初に付けずに牛久駅でもいいはず。でも小湊鐵道は18駅中9駅つまり半分、いすみ鉄道は14駅中3駅に上総という名前を用いている(なお1駅は両鉄道が乗り入れる共同の駅)。この地域はよほど上総という言葉に思い入れがあるみたいだ。



のどかなローカル線の駅。
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駅の中の様子。切符は窓口で買う。
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多くて1時間に3本、土日ならほとんど1時間に1本。
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トイレを借りにホームに入れてもらった。
駅の回りにも菜の花ちらちら。
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12時16分の列車が入ってきた。KTKは小湊鐵道株式会社のことかな。キハ206というのはこの車両の名前で調べてみたら1964年製造だった。
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この車両はディーゼル車両である。
駅の写真に架線が写っていないのに気がついてたかな。



最後にBMW F800Rと駅舎のツーショットで記念撮影。
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次に訪れたのは上総牛久駅から2つ先の上総鶴舞駅。
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こちらは無人駅だった。
1日の乗車人数は15人程度らしい。ちなみに上総牛久駅は700名ほど。
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駅の中にいるのは写真を撮りに来た人ばかり。
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菜の花を眺めながらローカル列車に揺られてみるのもいいかもしれない。
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ところでこの写真と、その前の写真の両方を見てもらうとイメージがつかめると思うが、この駅は緩やかなカーブの途中に設けられている。それがちょっといい雰囲気を出している。


本当は線路に降りちゃいけないんだけれど、1時間に1本しか来ないし。
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小湊鐵道は単線で、駅のところだけが複線になっている。
しかし草の生え方からして、その線路は使われていないようだ。
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線路の反対側からの駅舎。
この上総鶴舞駅は関東の駅百選というのに選ばれている。でも単に古いだけで、そんなに味わいのある駅には思えなかった。
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上の写真の看板(正式には駅名標という)は「かずさつるまい」で、こちらは「かづさつるまい」。でも隣の駅は「かずさかわま」と書いてある。たぶん「かづさ」のほうが古い仮名遣い。で、なんでふたつある? 間違えたのか話題作りか? 小湊鐵道のホームページには駅名のフリガナが載っていなかった。
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レトロな光景。
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明治のビタ牛乳って何となく聞き覚えはあるが、具体的には覚えていない。まあ子供の頃は牛乳のブランドを意識することもなかったし。調べてみると発売は1954年(昭和29年)と私が生まれる前からあった商品。いつまで売られていたかはわからなかった。ビタはビタミンの略だが、そういえば森永ホモ牛乳という今じゃちょっと使えないネーミングの牛乳もあった(^^ゞ このホモはホモジナイズ(均質化)の略。クリームとミルクが分離しないように加工された牛乳のことで、今普通に売られている牛乳はすべてホモ牛乳である。

なお、あっちのホモはホモセクシャルの略。ホモは「同じ」という意味だからホモジナイズと語源的には共通。セクシャルとつなげて同性愛者となる。なぜか男性にだけ使うことになっている。


菜の花は満開。
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サクラには1週間早いといったところ。
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またBMW F800Rと駅舎のツーショット。
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その次に立ち寄ったのは3つ先の里見駅。
駅の古い漢字がこんなだったとは知らなかった。
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里見駅は駅舎の隣に売店小屋があって賑やかな感じ。
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でも1日の乗車人数は15名程度だから、クルマで訪れる観光客向けの商売。小湊鐵道は東京湾側にある始発の五井駅から上総牛久駅までの乗客でほとんどの運賃収入を稼ぐ構造のようである。



1日15名でも、ここは有人駅だった。
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中に入るには入場券が必要と大きく書かれていたので、
改札口からや駅の外から撮った写真のみ。
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菜の花とミツバチ。
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菜の花と桜のツーショットを撮りたかったのに、花が咲いている高さが違うから構図が取れないし、オマケにピンぼけになっているし(/o\)
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この駅に咲いていたのは河津桜。もうピークは過ぎてかなり葉がでていた。駅舎の前にあるのはソメイヨシノだから来週くらいはキレイかも。
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小湊鐵道の最後は里見駅の2つ先にある月崎駅。
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ここはなんと1日の乗車人数5名。当然無人駅で駅舎も殺風景。でも考えようによっては、利用客にはプライベート・ビーチならぬプライベート・ステーションみたいなものか。
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下りの線路(太平洋方向)
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上りの線路(東京湾方向)
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線路脇には菜の花がたくさん咲いているところがあって家族連れが遊んでいた。
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不思議な建物を発見。
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こんな風にして壁に草が生えるようにしてある。
飾り? 断熱効果?
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中に入ってみると線路工事の人の休憩所のようだった。
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菜の花と青空。晴れてきてよかった。
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線路と菜の花。
でもこれは他の植物を植えた花壇に、菜の花が勝手に生えたんだろうな。
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ブルーの小さな花はオオイヌフグリ。紫のもっと小さな花はヒメオドリコソウ(姫踊り子草)。去年に大宮花の丘農林公苑で知ったホトケノザに似ているが、どちらもシソ科オドリコソウ属なので近い品種。どれも雑草だがなかなか可愛い。
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菜の花をバックに咲いているサクラを見たかった。
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この駅はサクラの木も多かった。
プライベート・ステーションにサクラ付きとは贅沢。
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列車が来ないことを確認して。
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やっぱり撮りたいローアングル(^^ゞ
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線路にカメラを置いてみた。
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ーーー続く

wassho at 21:53│Comments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

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