2015年05月06日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2015(2)
最初の公演に向かう。
会場はB7。B棟にはB5とB7があって5階・7階という意味だと思う。
長いエスカレーターを何本も乗り継いでいく。
ビルの向こうに見えるのは皇居。
B7は音楽ホールではなくイベント会場。だから、そのしつらえのあまりに殺風景さに去年はビックリしたが、今年はもう慣れた。ステージの両脇にモニターがあるのが去年との違い。パイプ椅子の客席数は822。
席は2列目のやや左より。
写真は自分の席からステージを見た様子(以降同様)、距離的には申し分ない。
【公演番号122】
曲名
ベルク:抒情組曲
シェーンベルク:浄められた夜
演奏
アンドラーシュ・ケラー (指揮)
コンチェルト・ブダペスト
ベルクもシェーンベルクもあまりよく知らない。たまたまベルクの抒情組曲(じょじょうくみきょく)とシェーンベルクの浄められた夜がカップリングされたCDを持っていたので、生で聴いてみようかと思った次第。私の印象ではどちらもきれいな曲なんだけれど、ちょっと小難しい感じもある。演奏の途中で居眠りしないか心配。なおシェーンベルクはベルクの師匠にあたる。
以下のアーティスト写真はラ・フォル・ジュルネのホームページから借用。
アンドラーシュ・ケラー
写真よりもう50%くらい太っていたかな(^^ゞ
楽しそうな感じで指揮をしていた。そういうのは後ろ姿でもなんとなくわかる。
コンチェルト・ブダペスト
写真はフルオーケストラだが、この演奏に参加していたのは20名くらいの小規模編成。
演奏はひたすらきれいな音楽を聴いたといったところ。音楽というより楽器の音色やハーモニーに酔いしれていたというほうが近いかも知れない。普段のオーディオやiPhoneで聴くのと違って、目の前で人が動いて楽器を演奏しているのを見るのは楽しいものである。また楽しいだけじゃなくて演奏の細かなところまで聴き取れる。その細かなところがCDでは再生できていない訳ではない。細かいところを演奏している姿が見えるから耳に入ってくるというか、普段なら聞き流しているような部分にも意識が向くからだと思う。
演奏が終わった後、エスカレーターは混むので階段を使って降りる。
上から眺めた広場。やや人が少ないのは今が公演時間帯だからだろう。東京国際フォーラムだけで約8000人が各ホールに吸い込まれているのだから。
次の公演まで1時間ちょっとあったので付近をブラブラ散歩する。
会場の西側からでると丸の内3丁目の交差点。
半ブロックほど北に歩くと三菱1号美術館(レンガの建物)。美術館の裏手にあるブリックスクエアはラ・フォル・ジュルネの無料コンサートの会場にもなっている。
そこから東へ1ブロック歩くとJRの線路にあたる。
写真は東京駅というか東京駅周辺の旧国鉄所有地の再開発として建てられたビル。左がグランド東京サウスタワー、右がパシフィックセンチュリープレイス丸の内。
東京国際フォーラムの北側から東京駅の南端まではすぐである。
線路の下。
この屋台はいつもここに置いてある。
ここから有楽町駅までの高架下にはいろんなお店が入っている。
これは高架下をくぐり抜ける通路。
以前はたくさんあったが、最近は閉鎖されているところが多い。
有楽町駅の京橋口。ここから線路に直交して東に進むと銀座1丁目。銀座は1丁目の北側が京橋、8丁目の南側が新橋に接している。
京橋口の隣、有楽町駅の真ん中が中央口。
左側のビルは数年前にできたマルイが中核テナントのイトシアビル。商店街の向こうに見えるのが有楽町マリオンの裏側。
東京国際フォーラムに戻る。吹奏楽のバンドが無料コンサートをしていた。吹奏楽は生で聴くと何となくワクワクしてくるような楽しさがある。息で吹いていて肉感的だからかな。
軽く食べるだけのつもりだったが、つい音楽に乾杯してしまった。
これは2回目の乾杯(^^ゞ
次の会場はAホール。ホールの1階にトイレは下という案内があったので降りていくと、地下が無料コンサートの会場になっていた。ホール棟と地上広場の下が巨大な地下ホールになっている。
なかなか楽しそうである。ステージのところまで降りていきたかったが、次の公演の時間が迫っていたので断念。無料コンサートでこんな大規模なものもあるとは知らなかった。来年は無料コンサートのこともしっかり調べることにしよう。
Aホールは5008名収容の大ホールである。去年はここでチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを聴いたが最後尾2列目の席だったので、音があまり届かず残念だった。
今年もチケットを買うのが遅かったが、左右のことは気にせず1番隅っこでもいいからできるだけ前の席をチケットを買う時にリクエスト。それで今年は29列目。ちなみにAホールは1階席が49列、2階席は26列ある。2000人規模の「普通サイズの大ホール」なら29列目というのは最後尾に相当するから、去年ほどではないにしても音量はあまり期待できない。
【公演番号113】
曲名
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 op.15
演奏
アジス・ショハキモフ (指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
アブデル・ラーマン・エル=バシャ (ピアノ)
アジス・ショハキモフは20歳代後半の若い指揮者。
かなりオーバーアクションでエネルギッシュな振り方をする。
デュッセルドルフ交響楽団はドイツで2番目に古く、メンデルスゾーンやシューマンが音楽監督を務めたとあるから名門楽団なんだろう。バレンボイム、ヤルヴィ、シャイーといった私がCDを持っている指揮者とも競演しているので実力が期待できる。
ピアニストのアブデル・ラーマン・エル=バシャの名前は覚えていなかったし、ラ・フォル・ジュルネのホームページの写真は横顔だったので気付かなかったが、会場で顔を見たら何となく見覚えがあった。持ってはいないけれどCDは見たことがある。演奏している時も含めて立ち振る舞いの姿勢のよさが印象的。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番は馴染みのある曲。どちらかというと2番の方が好きだけれど演奏は普通によかった。というか演奏の評価をできるほどクラシック音楽通じゃない。知っている曲が知っているように流れてきてリラックスして演奏を楽しめたというところ。
ただし音量はやはり物足りなかった。不思議なことにだんだんと耳が慣れてきて、それなりにしっかりと聴けるようになってはくるが。音量についていえば、ピアノはやはり大きな音のする楽器で、オーケストラの音に全然負けていなかった。
演奏が終わったのが午後3時前頃で、次の公演までに3時間半ほどある。というかわざと途中に時間が空くように公演を選んだ。それで東京国際フォーラムから歩いて行ける距離にある、前から行きたいと思っていたところへ出かけてきた。
ーーー続く
会場はB7。B棟にはB5とB7があって5階・7階という意味だと思う。
長いエスカレーターを何本も乗り継いでいく。
ビルの向こうに見えるのは皇居。
B7は音楽ホールではなくイベント会場。だから、そのしつらえのあまりに殺風景さに去年はビックリしたが、今年はもう慣れた。ステージの両脇にモニターがあるのが去年との違い。パイプ椅子の客席数は822。
席は2列目のやや左より。
写真は自分の席からステージを見た様子(以降同様)、距離的には申し分ない。
【公演番号122】
曲名
ベルク:抒情組曲
シェーンベルク:浄められた夜
演奏
アンドラーシュ・ケラー (指揮)
コンチェルト・ブダペスト
ベルクもシェーンベルクもあまりよく知らない。たまたまベルクの抒情組曲(じょじょうくみきょく)とシェーンベルクの浄められた夜がカップリングされたCDを持っていたので、生で聴いてみようかと思った次第。私の印象ではどちらもきれいな曲なんだけれど、ちょっと小難しい感じもある。演奏の途中で居眠りしないか心配。なおシェーンベルクはベルクの師匠にあたる。
以下のアーティスト写真はラ・フォル・ジュルネのホームページから借用。
アンドラーシュ・ケラー
写真よりもう50%くらい太っていたかな(^^ゞ
楽しそうな感じで指揮をしていた。そういうのは後ろ姿でもなんとなくわかる。
コンチェルト・ブダペスト
写真はフルオーケストラだが、この演奏に参加していたのは20名くらいの小規模編成。
演奏はひたすらきれいな音楽を聴いたといったところ。音楽というより楽器の音色やハーモニーに酔いしれていたというほうが近いかも知れない。普段のオーディオやiPhoneで聴くのと違って、目の前で人が動いて楽器を演奏しているのを見るのは楽しいものである。また楽しいだけじゃなくて演奏の細かなところまで聴き取れる。その細かなところがCDでは再生できていない訳ではない。細かいところを演奏している姿が見えるから耳に入ってくるというか、普段なら聞き流しているような部分にも意識が向くからだと思う。
演奏が終わった後、エスカレーターは混むので階段を使って降りる。
上から眺めた広場。やや人が少ないのは今が公演時間帯だからだろう。東京国際フォーラムだけで約8000人が各ホールに吸い込まれているのだから。
次の公演まで1時間ちょっとあったので付近をブラブラ散歩する。
会場の西側からでると丸の内3丁目の交差点。
半ブロックほど北に歩くと三菱1号美術館(レンガの建物)。美術館の裏手にあるブリックスクエアはラ・フォル・ジュルネの無料コンサートの会場にもなっている。
そこから東へ1ブロック歩くとJRの線路にあたる。
写真は東京駅というか東京駅周辺の旧国鉄所有地の再開発として建てられたビル。左がグランド東京サウスタワー、右がパシフィックセンチュリープレイス丸の内。
東京国際フォーラムの北側から東京駅の南端まではすぐである。
線路の下。
この屋台はいつもここに置いてある。
ここから有楽町駅までの高架下にはいろんなお店が入っている。
これは高架下をくぐり抜ける通路。
以前はたくさんあったが、最近は閉鎖されているところが多い。
有楽町駅の京橋口。ここから線路に直交して東に進むと銀座1丁目。銀座は1丁目の北側が京橋、8丁目の南側が新橋に接している。
京橋口の隣、有楽町駅の真ん中が中央口。
左側のビルは数年前にできたマルイが中核テナントのイトシアビル。商店街の向こうに見えるのが有楽町マリオンの裏側。
東京国際フォーラムに戻る。吹奏楽のバンドが無料コンサートをしていた。吹奏楽は生で聴くと何となくワクワクしてくるような楽しさがある。息で吹いていて肉感的だからかな。
軽く食べるだけのつもりだったが、つい音楽に乾杯してしまった。
これは2回目の乾杯(^^ゞ
次の会場はAホール。ホールの1階にトイレは下という案内があったので降りていくと、地下が無料コンサートの会場になっていた。ホール棟と地上広場の下が巨大な地下ホールになっている。
なかなか楽しそうである。ステージのところまで降りていきたかったが、次の公演の時間が迫っていたので断念。無料コンサートでこんな大規模なものもあるとは知らなかった。来年は無料コンサートのこともしっかり調べることにしよう。
Aホールは5008名収容の大ホールである。去年はここでチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを聴いたが最後尾2列目の席だったので、音があまり届かず残念だった。
今年もチケットを買うのが遅かったが、左右のことは気にせず1番隅っこでもいいからできるだけ前の席をチケットを買う時にリクエスト。それで今年は29列目。ちなみにAホールは1階席が49列、2階席は26列ある。2000人規模の「普通サイズの大ホール」なら29列目というのは最後尾に相当するから、去年ほどではないにしても音量はあまり期待できない。
【公演番号113】
曲名
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 op.15
演奏
アジス・ショハキモフ (指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
アブデル・ラーマン・エル=バシャ (ピアノ)
アジス・ショハキモフは20歳代後半の若い指揮者。
かなりオーバーアクションでエネルギッシュな振り方をする。
デュッセルドルフ交響楽団はドイツで2番目に古く、メンデルスゾーンやシューマンが音楽監督を務めたとあるから名門楽団なんだろう。バレンボイム、ヤルヴィ、シャイーといった私がCDを持っている指揮者とも競演しているので実力が期待できる。
ピアニストのアブデル・ラーマン・エル=バシャの名前は覚えていなかったし、ラ・フォル・ジュルネのホームページの写真は横顔だったので気付かなかったが、会場で顔を見たら何となく見覚えがあった。持ってはいないけれどCDは見たことがある。演奏している時も含めて立ち振る舞いの姿勢のよさが印象的。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番は馴染みのある曲。どちらかというと2番の方が好きだけれど演奏は普通によかった。というか演奏の評価をできるほどクラシック音楽通じゃない。知っている曲が知っているように流れてきてリラックスして演奏を楽しめたというところ。
ただし音量はやはり物足りなかった。不思議なことにだんだんと耳が慣れてきて、それなりにしっかりと聴けるようになってはくるが。音量についていえば、ピアノはやはり大きな音のする楽器で、オーケストラの音に全然負けていなかった。
演奏が終わったのが午後3時前頃で、次の公演までに3時間半ほどある。というかわざと途中に時間が空くように公演を選んだ。それで東京国際フォーラムから歩いて行ける距離にある、前から行きたいと思っていたところへ出かけてきた。
ーーー続く