2015年05月15日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2015(3)
5月も早半ばだが、
皇居見物から戻ってきた後の5月2日ラ・フォル・ジュルネ初日の続き。
この日はあと2つの演奏を聴いた。
場所はどちらも巨大なAホール。
階段の下で改札口というかチケット確認。
中2階のようなところでグッズを売っている。
美術展にもよく行くが、美術館の売店と同じようなノリの品揃え。
Tシャツは買いたいのにXLサイズがないんだよなあ。
これは可愛かった。
緑の服がバッハで黒がベートーベン。
Aホールの1階真ん中あたりから後ろの様子。
5008名収容というのはとにかく巨大な空間。
27列目の私の席からの光景。2000人規模の「普通サイズの大ホール」ならほとんど一番後ろに相当するというのは前回書いた通り。
【公演番号115】
曲名
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」
演奏
ロベルト・トレヴィーノ (指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア(オーケストラ)
ラ・フォル・ジュルネはクラシック音楽とはいえ、カジュアルな音楽祭なので小編成のアンサンブル(2人以上で演奏すること)では服装もカジュアルなことがある。でもオーケストラではそれなりにフォーマルな服装。指揮者はモーニングや燕尾服のような裾の長い服を着ている場合が多いが、このポーランドのオーケストラであるシンフォニア・ヴァルソヴィアでは、男性の演奏者もそういう服を着ていて格調高い雰囲気。
久しぶりに聴くベートーベンの英雄は、他に演奏を評価するボキャブラリーを持っていれば思うが、普通によかった。音量は本日2つめに聴いた公演とほぼ同じ座席位置だからあまり迫力はないが、だんだんと耳が慣れた以上に演奏の後半は音が大きくなったように感じた。オーケストラもだんだんとノッテきたのかな。
ちなみに全部で9つあるベートーベンの交響曲のうち
第3番:英雄
第5番:運命
第6番:田園
の3つだけにタイトルがついている。それで3番だけは英雄ではなく、そのイタリア語やフランス語であるエロイカといった方が通っぽい。英雄というタイトルがついている曲は他にもあるかも知れないけれど、クラシック音楽界でエロイカといえばベートーベンの交響曲第3番を指す。「ベートーベンの英雄」というより「エロイカ」といったほうがそれっぽいから、ハッタリを効かす必要がある時は思いだして。でも間違っても運命のことをディスティニーなんていわないように。
次の公演まで1時間ちょっとあるので、また会場をブラブラ。
こちらはホールではなくガラス棟と呼ばれる建物。全部で31の会議室が入っている。この船のような屋根のデザインが東京国際フォーラムのシンボル。
もうこの時間になるとチケット売り場も人は少ない。
地階にある展示ホール。このエリアに入るにはラ・フォル・ジュルネの公演チケットか、その半券を見せる必要がある。
前夜祭の様子のパネル写真。
前夜祭があるなんて知らなかった。来年は来てみようかな。
LFJはもちろんラ・フォル・ジュルネの略だが、
アルファベット3文字で書くと銀行みたい。
協賛メーカーの宣伝ブースもある。
CD売り場。
展示ホールの半分を使っておこなわれている無料コンサート。
私がいた時はまだ音合わせ中で演奏は聴けなかった。
外はすっかり日が落ちているが、
人の多さは相変わらず。
本日3回目のAホールに向かう。
ホールに入ってみると、
まだ楽団員が練習していた。
普通は開演前にホールに入ると音が聞こえる場合でもステージには誰もいないから、練習はステージの裏かどこかでやるものだと思っていた。だから珍しいものを見られてラッキー。ステージで練習することを事前に知っていたらブラブラしないでまっすぐ会場に来たのに。残念ながら私が着いてすぐ練習は終わってしまった。
それで今回は7列目。しかもど真ん中の席!
【公演番号116】
曲名
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
演奏
アジス・ショハキモフ (指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
指揮者とオーケストラは
本日2つめに聴いたブラームスのピアノ協奏曲と同じ組み合わせである。
この公演はとても楽しみにしていた。ベルリオーズの幻想交響曲は第4楽章で「♪ター、タンタタ、ドゥバァー」とドゥバァーのところでチューバの重低音が炸裂する。以前にちょっとガタツキのある棚にスピーカーを入れていた時は、そのドゥバァーで床に振動が伝わってきたくらいである。それを生のオーケストラで聴いたら、どんな風なんだろうかとずっと思っていた。それがいよいよ実現する。しかも7列目の席。この歳になって期待に胸高鳴るなんて経験をするとは思わなかった(^^ゞ
演奏が始まった。さすが7列目。遠くで音楽が鳴っているのではなく、身体の周りが音で包まれる。ベルリオーズの幻想交響曲は「幻想」というタイトルからイメージされる華麗に流れるような音楽ではなく、とてもリズミカルで立体的な交響曲。オーケストラも弾けるべきころは弾け、うねるべきところはうねってとても素晴らしかった。指揮者のショハキモフはブラームスの時もアクションが大きかったが、このベルリオーズでは「もし猫が後ろ脚で立ってダンスを踊ったらこんな感じか」というような動きでノリノリ(わかりづらい比喩でゴメン)。
ところで期待していたチューバのドゥバァー。結論から言うとチューバの音は聞こえなかった(>_<) よく考えればそれは当たり前で、あそこはすべての楽器がフォルテシモで鳴っているのだから、2〜3人しかいないチューバの音だけが特別に響いて聞こえるはずがない。たぶん私の持っているCDは、ドゥバァーのところでチューバがよく聞こえるようにミキシング(音量調整)する演出をおこなっているのだろう。それはそれでありだと思うし、会場ではオーケストラ全体でのドゥバァーが大迫力だったので大満足。
いままではステージと席が遠かったので、何となく耳をそばだてて聴いているようなところがあった。集中して全体を俯瞰的に聴くと曲のことがわかった(ような気になって)それも面白かったけれど、やっぱりオーケストラの醍醐味を味わうにはある程度以上の音量が必要。Aホールの48列目、29列目、27列目、7列目で聴いた経験からいうと、このホールは少なくとも15列までのシートを確保する必要があると思う。
ーーー続く
皇居見物から戻ってきた後の5月2日ラ・フォル・ジュルネ初日の続き。
この日はあと2つの演奏を聴いた。
場所はどちらも巨大なAホール。
階段の下で改札口というかチケット確認。
中2階のようなところでグッズを売っている。
美術展にもよく行くが、美術館の売店と同じようなノリの品揃え。
Tシャツは買いたいのにXLサイズがないんだよなあ。
これは可愛かった。
緑の服がバッハで黒がベートーベン。
Aホールの1階真ん中あたりから後ろの様子。
5008名収容というのはとにかく巨大な空間。
27列目の私の席からの光景。2000人規模の「普通サイズの大ホール」ならほとんど一番後ろに相当するというのは前回書いた通り。
【公演番号115】
曲名
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」
演奏
ロベルト・トレヴィーノ (指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア(オーケストラ)
ラ・フォル・ジュルネはクラシック音楽とはいえ、カジュアルな音楽祭なので小編成のアンサンブル(2人以上で演奏すること)では服装もカジュアルなことがある。でもオーケストラではそれなりにフォーマルな服装。指揮者はモーニングや燕尾服のような裾の長い服を着ている場合が多いが、このポーランドのオーケストラであるシンフォニア・ヴァルソヴィアでは、男性の演奏者もそういう服を着ていて格調高い雰囲気。
久しぶりに聴くベートーベンの英雄は、他に演奏を評価するボキャブラリーを持っていれば思うが、普通によかった。音量は本日2つめに聴いた公演とほぼ同じ座席位置だからあまり迫力はないが、だんだんと耳が慣れた以上に演奏の後半は音が大きくなったように感じた。オーケストラもだんだんとノッテきたのかな。
ちなみに全部で9つあるベートーベンの交響曲のうち
第3番:英雄
第5番:運命
第6番:田園
の3つだけにタイトルがついている。それで3番だけは英雄ではなく、そのイタリア語やフランス語であるエロイカといった方が通っぽい。英雄というタイトルがついている曲は他にもあるかも知れないけれど、クラシック音楽界でエロイカといえばベートーベンの交響曲第3番を指す。「ベートーベンの英雄」というより「エロイカ」といったほうがそれっぽいから、ハッタリを効かす必要がある時は思いだして。でも間違っても運命のことをディスティニーなんていわないように。
次の公演まで1時間ちょっとあるので、また会場をブラブラ。
こちらはホールではなくガラス棟と呼ばれる建物。全部で31の会議室が入っている。この船のような屋根のデザインが東京国際フォーラムのシンボル。
もうこの時間になるとチケット売り場も人は少ない。
地階にある展示ホール。このエリアに入るにはラ・フォル・ジュルネの公演チケットか、その半券を見せる必要がある。
前夜祭の様子のパネル写真。
前夜祭があるなんて知らなかった。来年は来てみようかな。
LFJはもちろんラ・フォル・ジュルネの略だが、
アルファベット3文字で書くと銀行みたい。
協賛メーカーの宣伝ブースもある。
CD売り場。
展示ホールの半分を使っておこなわれている無料コンサート。
私がいた時はまだ音合わせ中で演奏は聴けなかった。
外はすっかり日が落ちているが、
人の多さは相変わらず。
本日3回目のAホールに向かう。
ホールに入ってみると、
まだ楽団員が練習していた。
普通は開演前にホールに入ると音が聞こえる場合でもステージには誰もいないから、練習はステージの裏かどこかでやるものだと思っていた。だから珍しいものを見られてラッキー。ステージで練習することを事前に知っていたらブラブラしないでまっすぐ会場に来たのに。残念ながら私が着いてすぐ練習は終わってしまった。
それで今回は7列目。しかもど真ん中の席!
【公演番号116】
曲名
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
演奏
アジス・ショハキモフ (指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
指揮者とオーケストラは
本日2つめに聴いたブラームスのピアノ協奏曲と同じ組み合わせである。
この公演はとても楽しみにしていた。ベルリオーズの幻想交響曲は第4楽章で「♪ター、タンタタ、ドゥバァー」とドゥバァーのところでチューバの重低音が炸裂する。以前にちょっとガタツキのある棚にスピーカーを入れていた時は、そのドゥバァーで床に振動が伝わってきたくらいである。それを生のオーケストラで聴いたら、どんな風なんだろうかとずっと思っていた。それがいよいよ実現する。しかも7列目の席。この歳になって期待に胸高鳴るなんて経験をするとは思わなかった(^^ゞ
演奏が始まった。さすが7列目。遠くで音楽が鳴っているのではなく、身体の周りが音で包まれる。ベルリオーズの幻想交響曲は「幻想」というタイトルからイメージされる華麗に流れるような音楽ではなく、とてもリズミカルで立体的な交響曲。オーケストラも弾けるべきころは弾け、うねるべきところはうねってとても素晴らしかった。指揮者のショハキモフはブラームスの時もアクションが大きかったが、このベルリオーズでは「もし猫が後ろ脚で立ってダンスを踊ったらこんな感じか」というような動きでノリノリ(わかりづらい比喩でゴメン)。
ところで期待していたチューバのドゥバァー。結論から言うとチューバの音は聞こえなかった(>_<) よく考えればそれは当たり前で、あそこはすべての楽器がフォルテシモで鳴っているのだから、2〜3人しかいないチューバの音だけが特別に響いて聞こえるはずがない。たぶん私の持っているCDは、ドゥバァーのところでチューバがよく聞こえるようにミキシング(音量調整)する演出をおこなっているのだろう。それはそれでありだと思うし、会場ではオーケストラ全体でのドゥバァーが大迫力だったので大満足。
いままではステージと席が遠かったので、何となく耳をそばだてて聴いているようなところがあった。集中して全体を俯瞰的に聴くと曲のことがわかった(ような気になって)それも面白かったけれど、やっぱりオーケストラの醍醐味を味わうにはある程度以上の音量が必要。Aホールの48列目、29列目、27列目、7列目で聴いた経験からいうと、このホールは少なくとも15列までのシートを確保する必要があると思う。
ーーー続く


























