2015年05月27日

ヴェルニー公園でバラと軍艦 その3

ダイエーの側からヴェルニー公園に入ると、護衛艦は一番奥(のまだ先)に停泊している。大きな船なので公園の入り口から姿は見えているけれど、グレーの地味な色彩だから、あまりその存在は感じない。
DSC04339


でも近づけば、それなりにミリタリーな雰囲気に。遠くから見ている時は、左側の護衛艦の後ろに潜水艦がいるとは気付かなかった。
DSC04396

正面の護衛艦は艦首に116と書いてあるので調べてみると「てるづき」という船名。全長150.5メートル全幅18.3メートルで基準排水量5000トン。2013年就役だからまだ新しい。

話は変わるが船の大きさはトン数で表すことになっていて、何トンの船が遭難したとか沈没したなどとニュースでよく聞く。でもそれで船の大きさがわかるのは船舶・港湾関係者だけだと思う。視聴者の目線で全長何メートルとか、もう少し理解しやすい報道を心掛けて欲しいね。

護衛艦というのもわかりにくいネーミング。自衛隊は軍隊ではないという建前からスタートしたから、軍事用語を独自の自衛隊用語に置き換えていることが多い。戦車のことを以前は特車と呼んでいたし、大佐・中佐・少佐などの階級は一佐・二佐・三佐と数字で表す。でも戦闘機という呼称は昔から使っているから、どういう基準で置き換えているのかはよくわからない。もちろん自衛隊という言葉自体が置き換えでもある。

それで護衛艦は軍艦の置き換えだけれど、戦艦・巡洋艦・駆逐艦などと大きさと用途によって分かれていたネーミングをまとめて護衛艦に置き換えたものだから、護衛艦は海上自衛隊の船舶ということがわかるだけで、どんな種類かはわからない用語になっている。「てるづき」は自衛隊では中規模の船のようだが、これも護衛艦だし、4月に就役して話題になった全長248メートルのヘリコプター空母「いずも」も護衛艦である。もしアメリカの原子力空母クラスの船を持ったとしても、やはり護衛艦と呼ばれることになる。



ベルニー公園から護衛艦が見えるとはいっても、当たり前だがすぐそばまで近寄ることはできない。画質は悪くなるがカメラのデジタルズームを最大倍率にして撮ってみる。

「てるづき」の艦首。
y1

これは口径5インチの砲で大砲というイメージじゃない。口径というのは砲身の内径=砲弾の直径。5インチ=2.54cm x 5 つまり直径12.7cmの砲弾を飛ばす。砲身の長さは約8メートル。射程距離は40km弱らしい。ちなみに戦艦大和の主砲は口径46cm、砲身21.13メートルと桁違いに大きい。射程距離は42kmとそれほど変わらない。ついでに大和の大きさは全長263メートル全幅38.9メートルで基準排水量6万4000トン。


ブリッジ(艦橋)部分。
窓がほとんどなくて景色を楽しめないね(^^ゞ
y2


後ろのヘリコプター格納庫部分。
右側に何枚もあるカラフルなパネルのようなものは何なんだろう?右側に何枚もあるカラフルなパネルのようなものは何なんだろう?(写真をクリックして拡大するとカラフルなことがわかる)
y3




後ろ姿の護衛艦は「あすか」という名前だった。全長151メートルと「てるづき」と同じ大きさ。これは実戦配備されている護衛艦ではなく試験艦という実験船。そんなものがあるとは知らなかった。どうせなら黄色く塗れば人気がでるのに(^^ゞ
u1


格納庫の内部。
けっこうフツー。
u2



潜水艦は名前の手がかりとなるものが見当たらなかった。
s1


少し違う角度から。
この部分をなんと呼ぶか知らないが、側面部にシワが寄っているのが気になる。それと上の方にガラス窓のようなものがある。潜水艦って潜望鏡だけだと思っていた。
s2

本物の潜水艦を見るのは初めて。
最初は興奮したが、ほとんどの部分が水に沈んでいるので意外とつまらない。


以上で軍事偵察任務終了!
軍港巡りの遊覧船ならもっと近くに寄れるのだと思う。
DSC04466


ヴェルニー公園と2隻の護衛艦・潜水艦の位置関係はこんな感じ。海に突き出した右側の半島と真ん中の島は米軍施設。米軍の軍艦は半島中程に停泊しているので(航空写真では空母が写っている)ヴェルニー公園からは見えない。海上自衛隊もメインはもっと左側なので軍港巡りの遊覧船が出ているという訳。
航空写真




軍艦を見た後は、またバラと芝生の平和なヴェルニー公園を駐車場まで戻る。
DSC04365



ーーー続く

wassho at 23:52│Comments(0)   *ツーリング 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔