2015年10月05日
富士山スカイラインで五合目へ その2
いよいよ富士山スカイラインを登っていく。
五合目までの登山区間の距離は13キロ。日本の名道百選とか、バイクで走るべき道などには必ず選ばれている場所。でも実際に走ってみての感想はごく普通の山道。走りながらいい景色が見えるわけでもないし、一部を除いて両サイドに木が生えているから開放感も特にはない。富士の山頂がたまにチラッと見える程度。期待していただけにちょっとガッカリした。ヘアピンカーブはたくさんあるから、クネクネ大好きな人にはいいかも。道幅は割と広いが路面はかなり荒れたところも多かった。
降りてくるクルマが途切れることはなかったが、登りは五合目手前まで貸し切り状態。一応そのことも計算して当日は少し遅めに自宅を出たのは正解。20分くらいで五合目到着。広い駐車場があるわけではなく、五合目エリアの道路沿いにクルマを駐めるようになっている。バイク用の駐車場はなく適当な場所に駐める。
想定外だったのは気温。水ヶ塚公園の16.5度と変わらず。登山区間を登っている途中では18度を指したこともあった。どうなってる物理の法則! ただし風は少しあったので公園よりは寒く感じた。
この階段を上ったところから山頂への登山ルートが始まる。
他に行くところもないので登ってみる。
階段の途中からバイクを駐めた場所を見おろす。
あそこで標高2380メートル。これは国内でバイクやクルマが通れる最高地点である。
標高2400メートルの看板。
ここからが登山道。
せっかくなので触りだけ登ってみることにした。
地面はいかにも火山から吹き出したものが冷えて固まってできたという感じ。レンガ色とグレー系のものが混ざっている。
まだほんの最初なのに結構ハード。
最初の坂を登り切ったところはトイレだった。
トイレで折り返すのもしゃくなので、もう少し登ることにする。
岩がゴツゴツしていて歩きにくい。
早くも息が切れ始めたのは私の身体が鈍っているからじゃなく空気が薄いからーーーと思いたい(^^ゞ 標高2400メートルだと0メートル地点と較べて空気の密度は74%になる。その分だけ酸素も少ない。よく酸素濃度が低いというけれど、濃度(空気に占める酸素の割合)は平地でもエベレストでも500キロメートル上空までの大気圏内なら同じ(だったと思う)。
低酸素状態による高山病は、だいたい高度2500メートルあたりから起きるという。だから富士山ではそれに相当する五合目エリアに登山口があり、広いスペースが確保されている。山頂まで登山をする人はここで1時間ほど過ごして、身体を薄い空気に慣らしてから登るそうである。私はバイクを駐めてすぐ登り始めたが、まあ少し登るだけだから大丈夫なはず。
これはたぶんカラマツ。気象条件が厳しいからかなり変形している。多少は背丈のある木は、このあたりが最後。
富士山は思っていたよりなだらかな山だった。オフロード用のバイクなら真っ直ぐに突っ切って数分で山頂に到着するような気もする。
少し上のエリアにあるカラマツをアップで。
地面に這いつくばって生えている。この生命力を見習おう。
足元の草。名前はわからず。
一番上から転がってきたら、小石でも相当な破壊力になるんだろうな。
下界を眺める。天気はいいし雲海もキレイで最高の景色。スイングパノラマで2枚合わせて広く撮りたかったが、なかなかつなぎ目の位置を合わせられず。だから2段重ねの合わせ技。雲のあたりを目印に雄大さを感じられたし。
スイングパノラマで山頂方向。同じような写真を何枚も載せているけれど、不思議なことにこの荒涼とした景色がまったく見飽きない。日本ではないというより、ここは地球ではないんじゃないかと思わせるところもある。雪を被っていない富士山はつまらないと常々思っていたのに、五合目から山頂を眺めて考えが少し変わった。
もっと先を歩く人々。私は彼らの道中無事を祈りながら見送った(^^ゞ
バイクの革パンは膝にプロテクターが入っているので歩きにくい。革ジャンも肩と肘のプロテクターがギブスのように窮屈。普通に歩く分には問題はないが、こんなゴツゴツ道を全身を使って歩くと体力を2割くらい余分に消耗する。それに中に着込んだダウンのせいで汗をかくくらい暑かったーーーと言い訳番長。
暖かくていい天気なのだが、実は富士山の登山道はどのルートも、既に冬季閉鎖ということになっている。例年なら9月の終わりくらい、今年は気温が低いので10日から15日まで閉鎖された。ただし富士宮ルートは6合目までは通行可能。
もっとも冬季閉鎖といっても、入り口がゲートで閉じられていたり登ったら法律に触れるわけでもない。ただし山小屋などの施設は営業を停止する。富士山はいわゆる観光登山の山なので、そういう飲食や寝床が提供される登山ができるのは夏の間だけというような意味。
だから秋以降、特に冬に富士山に登るのは登山のエキスパートのみ。気象条件によってはヒマラヤなみにハードらしい。でもいつか周囲360度すべて雪景色の冬の山頂に立ってみたい。もちろんヘリコプターの往復で(^^ゞ
南アルプス方向の雲海を眺めながら下って、短い短い富士山の登山体験は終了。
登山道上にいた時間は30分ほどだったが、想像していた何倍も楽しめたし何となく感激もあった。山頂を目指すのではなくて、途中まで登って宝永火口の横を通って下るルートもあるみたいだから、そういうのなら機会があればトライしてみたい。
ーーー続く
五合目までの登山区間の距離は13キロ。日本の名道百選とか、バイクで走るべき道などには必ず選ばれている場所。でも実際に走ってみての感想はごく普通の山道。走りながらいい景色が見えるわけでもないし、一部を除いて両サイドに木が生えているから開放感も特にはない。富士の山頂がたまにチラッと見える程度。期待していただけにちょっとガッカリした。ヘアピンカーブはたくさんあるから、クネクネ大好きな人にはいいかも。道幅は割と広いが路面はかなり荒れたところも多かった。
降りてくるクルマが途切れることはなかったが、登りは五合目手前まで貸し切り状態。一応そのことも計算して当日は少し遅めに自宅を出たのは正解。20分くらいで五合目到着。広い駐車場があるわけではなく、五合目エリアの道路沿いにクルマを駐めるようになっている。バイク用の駐車場はなく適当な場所に駐める。
想定外だったのは気温。水ヶ塚公園の16.5度と変わらず。登山区間を登っている途中では18度を指したこともあった。どうなってる物理の法則! ただし風は少しあったので公園よりは寒く感じた。
この階段を上ったところから山頂への登山ルートが始まる。
他に行くところもないので登ってみる。
階段の途中からバイクを駐めた場所を見おろす。
あそこで標高2380メートル。これは国内でバイクやクルマが通れる最高地点である。
標高2400メートルの看板。
ここからが登山道。
せっかくなので触りだけ登ってみることにした。
地面はいかにも火山から吹き出したものが冷えて固まってできたという感じ。レンガ色とグレー系のものが混ざっている。
まだほんの最初なのに結構ハード。
最初の坂を登り切ったところはトイレだった。
トイレで折り返すのもしゃくなので、もう少し登ることにする。
岩がゴツゴツしていて歩きにくい。
早くも息が切れ始めたのは私の身体が鈍っているからじゃなく空気が薄いからーーーと思いたい(^^ゞ 標高2400メートルだと0メートル地点と較べて空気の密度は74%になる。その分だけ酸素も少ない。よく酸素濃度が低いというけれど、濃度(空気に占める酸素の割合)は平地でもエベレストでも500キロメートル上空までの大気圏内なら同じ(だったと思う)。
低酸素状態による高山病は、だいたい高度2500メートルあたりから起きるという。だから富士山ではそれに相当する五合目エリアに登山口があり、広いスペースが確保されている。山頂まで登山をする人はここで1時間ほど過ごして、身体を薄い空気に慣らしてから登るそうである。私はバイクを駐めてすぐ登り始めたが、まあ少し登るだけだから大丈夫なはず。
これはたぶんカラマツ。気象条件が厳しいからかなり変形している。多少は背丈のある木は、このあたりが最後。
富士山は思っていたよりなだらかな山だった。オフロード用のバイクなら真っ直ぐに突っ切って数分で山頂に到着するような気もする。
少し上のエリアにあるカラマツをアップで。
地面に這いつくばって生えている。この生命力を見習おう。
足元の草。名前はわからず。
一番上から転がってきたら、小石でも相当な破壊力になるんだろうな。
下界を眺める。天気はいいし雲海もキレイで最高の景色。スイングパノラマで2枚合わせて広く撮りたかったが、なかなかつなぎ目の位置を合わせられず。だから2段重ねの合わせ技。雲のあたりを目印に雄大さを感じられたし。
スイングパノラマで山頂方向。同じような写真を何枚も載せているけれど、不思議なことにこの荒涼とした景色がまったく見飽きない。日本ではないというより、ここは地球ではないんじゃないかと思わせるところもある。雪を被っていない富士山はつまらないと常々思っていたのに、五合目から山頂を眺めて考えが少し変わった。
もっと先を歩く人々。私は彼らの道中無事を祈りながら見送った(^^ゞ
バイクの革パンは膝にプロテクターが入っているので歩きにくい。革ジャンも肩と肘のプロテクターがギブスのように窮屈。普通に歩く分には問題はないが、こんなゴツゴツ道を全身を使って歩くと体力を2割くらい余分に消耗する。それに中に着込んだダウンのせいで汗をかくくらい暑かったーーーと言い訳番長。
暖かくていい天気なのだが、実は富士山の登山道はどのルートも、既に冬季閉鎖ということになっている。例年なら9月の終わりくらい、今年は気温が低いので10日から15日まで閉鎖された。ただし富士宮ルートは6合目までは通行可能。
もっとも冬季閉鎖といっても、入り口がゲートで閉じられていたり登ったら法律に触れるわけでもない。ただし山小屋などの施設は営業を停止する。富士山はいわゆる観光登山の山なので、そういう飲食や寝床が提供される登山ができるのは夏の間だけというような意味。
だから秋以降、特に冬に富士山に登るのは登山のエキスパートのみ。気象条件によってはヒマラヤなみにハードらしい。でもいつか周囲360度すべて雪景色の冬の山頂に立ってみたい。もちろんヘリコプターの往復で(^^ゞ
南アルプス方向の雲海を眺めながら下って、短い短い富士山の登山体験は終了。
登山道上にいた時間は30分ほどだったが、想像していた何倍も楽しめたし何となく感激もあった。山頂を目指すのではなくて、途中まで登って宝永火口の横を通って下るルートもあるみたいだから、そういうのなら機会があればトライしてみたい。
ーーー続く
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