2015年10月09日

富士山とススキ

10月3日に富士山五合目で短い短い登山体験をしたエントリーの続き。


富士山スカイラインの登山区間はそのまま引き返すしかルートがない。そして周遊区間を西に進んでから「広域基幹林道・富士山麓線」経由で御殿場に戻ることにした。グーグルマップでラインを引くと、どんな道路でも同じ線になってしまうが、富士山麓線はグーグルマップをかなり拡大しないと画面に現れないマイナーな道路。ただし並の県道以上に立派な道路であることは以前のエントリーにも書いた。
林道地図



富士山麓線を走るのは1年数ヶ月ぶりで今回が3回目。夏、春と経験して秋は初めてとなる。冬は標高的にちょっと無理かな。


走り出すとススキが生えているところがあったので記念撮影。
もうそんな季節なんだと感じいる。
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ところで、この時点では久し振りに見たススキで、珍しさも手伝ってバイクを停めたのだが、実はこの周辺はススキだらけだというのを後に知ることになる。


富士山麓線で富士山のビューポイントは2箇所しかない。そして西から東へ走ると、上の地図を見てわかるようにと富士山から離れていく方向になる。つまり富士山が背になるので、そのビューポイントも気付きにくい。

しかしまあ3回目なので見落とすこともなく。このあたりもススキだらけ。別に先ほどのところで停まる必要はなかった。ここは以前にも書いたが道路の富士山側に電線が通っている場所。
DSC06945


という訳で「富士山とBMW F800Rと電線」という構図(/o\)
DSC06944



電線を避けて富士山とススキを一緒に。
ちょっとススキの割合が少なかったが。
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写真右側の山頂に向かって植物が途切れるところに、先ほどまでいた五合目の売店建物が見える。水ヶ塚公園ではほぼ正面に見えた宝永火口がここでは右端にあるから、富士山を見る角度が90度違う位置にいることになる。また水ヶ塚公園では富士山と被って存在感がなかった宝永山が、1つ上の写真では富士山の稜線にコブのように突き出ている様子もわかる。


改めて見ると富士山の山肌はかなり赤い。
五合目で見たときはグレー8割・レンガ色2割程度の地面だったが、離れて眺めるとずいぶんと違うものだ。

ところで絵の世界では「赤富士」という朝日に赤く照らされた富士山を描いた絵がある。人気があるジャンルなので赤富士を専門に描いている画家もいるくらい。それは知っていたが、しかし富士山の山肌自体が赤みを帯びているとは今まで思ってもみなかった。単なる土の色じゃなくて、深みや趣があってとても美しいと思う。



次のビューポイントは見事なススキの草原になっていて、めでたく「富士山とススキとBMW F800R」の図。今までツーリングの度に撮ってきたバイクの写真で一番出来がいいかも知れない。
DSC06965


見渡す限りのススキ。こんな景色は予想していなかったので感激。
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富士山麓線は全長10キロほどで東端は国道469号に接続している。469号でさらに東に進むと自衛隊の演習場を横切るところがある。上に貼った地図でグレーになっている部分が演習場。それで演習場の中に入ると両サイドはとてつもなく広い草原が広がっている。そしてその全面がススキになっていた。東京近郊でススキといえば箱根の仙石原が有名。しかしここと較べたら仙石原は猫の額ほどの面積でしかない。

富士山の南側エリアにススキが多いとは知らなかったし、メディアやネットでもあまり取り上げられてもいないように思う。でも見渡す限りのススキを見たかったら富士山裾野の演習場である。残念ながら演習場内にクルマを駐めるスペースはないので走りながら眺めることになる。なんたって演習場だから。バイクなら路肩が広くなったところなら、何とか無理やり駐めることは可能。でも散歩したり草原の中に入ることは難しい。まあ弾は飛んでこないにしても。


全体のルート。
地形図で見ると、いかに富士山が唯一孤高の存在かがよくわかる。ちなみに地図左上側で山がゴツゴツしているところが南アルプス。
全体



走行270キロで午後6時半頃帰宅。「富士山に一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」と江戸時代からいわれているらしい。五合目で30分ほど登山道をうろついてきた私は、ちょうどいい程度の馬鹿かな(^^ゞ


おしまい

wassho at 08:09│Comments(0)   *ツーリング | お花畑探訪

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