2015年11月28日
平林寺の紅葉
今年の紅葉ツーリングは埼玉県新座市にある平林寺(へいりんじ)。「紅葉の穴場として有名」なところらしい。表現としては矛盾しているが(^^ゞ
新座市は練馬区の隣にあってかなり近場。バイク的には物足りないが、そろそろ朝早く出発すると寒いし夕方に日は落ちるのも早くなってきたから、この季節には都合よし。ところで秋になって暖かい気候が長く続いたので、今年は関東の紅葉はどこも色づきが悪いらしい。それがちょっと心配だったが、この距離ならハズレでもまあいいかと。
地図は下からスタートして反時計回り。出発は正午頃。渋滞していないのを確認して富ヶ谷インターから首都高の山手トンネルに入る。山手トンネルは換気が悪くて内部の温度がベラボーに高い。この日も15.5度を指していた温度計がトンネルに入ったとたんに35度まで上がった。寒い季節ならありがたいようにも思えるが、寒くなれば暖かい服装でバイクに乗るので、やっぱりバイクには向いていないルート。5号池袋線で北に向かう場合、都心中心部を回る都心環状線経由のほうが距離的には短いのだが、山手トンネルは流れが速いので時間的には短縮できる。
高島平までは順調に走行。そこから8キロ位なのに、下道に降りてからがやたら混んでいてた。ひょっとして紅葉見物渋滞?と不安になる。平林寺近くでもビッシリ渋滞していたが、駐車場に入るクルマは少なく、単なる普通の渋滞だったようだ。
自宅から1時間半ほどで到着。平林寺自体に一般参拝客向けの駐車場はなく、お寺を挟んだ向かい側の駐車場に入れる。バイクは200円。中は空き地のような感じ。ひるねの森とは何か施設があるのかどうか、奥まで進まなかったのでわからず。
総門とよばれる正面玄関。
拝観料は500円。紅葉シーズンだけでいくら稼げるのかな? ちなみにJRや東武線の駅が近くにあるからか、そこからバスで来ている人が多いみたい。
総門をくぐってすぐのところ。
期待が高まる。
案内図はかなりデフォルメして書かれている。
実際の散策コースはかなり左右に広がっている。平林寺は相当に広い寺で敷地面積は13万坪=43ヘクタール。有名どころと比較すると東京ディズニーランドが51ヘクタールでUSJが39ヘクタール。
参道の横の紅葉を眺めながら、
次にあったのは山門。
金剛力士は迫力抑えめ。口をひらいているのが阿形(あぎょう)で、閉じているのが吽形(うんぎょう)ね。
裏から見ると高床式の倉庫みたい。
山門の奥にあるのが仏殿。
格子越しに見る内部の様子は真っ暗でほとんど何も見えない。試しにデジカメで撮ったら小さな仏像が三体写っていた。見えなきゃありがた味もないので、薄くていいから照明をつけてくれたらいいのに。
山門と仏殿の中間にあった高野槙(こうやまき)。樹齢600年といわれる古木。高野山に多く生えているから高野槙というが、一般のマキとは植物学的に別の系統らしい。根本から2つに分かれている形はめずらしいと思う。
山門から仏殿にかけては紅葉した木が多い。
鐘楼(しょうろう)。残念ながら勝手に突くことはことはできなかった。
仏殿の奥のエリアは立ち入り禁止のところが多かった。
こんな古い建物を眺めながら境内を進む。ちょっと京都にでも来た気分。
本堂につながる中門。入り口でもらったパンフレットには本堂も立ち入り禁止エリアになっていたのだが、すんなり入ることができた。
茅葺きの総門・山門・仏殿と較べると本堂は比較的新しい建物。
本堂の前庭はたいしたことなかった。いつも思うが、こういうところが京都の神社仏閣とは造った人の美意識レベルが決定的に違う。
このイチョウのイエローオータムは見事。
本堂に近寄って。
この本堂は明治13年(1880年)の再建とある。再建とは、まるまる建て替えたのか不明だが、雰囲気的にはもう少し古い時代の建物に思える。
平林寺は1375年に現在のさいたま市岩槻区に創建された。参考までに室町幕府が1336年から。そして1663年にこの地に移転。4代将軍徳川家綱の時代。山門と仏殿は移転直後に建てられたものらしい。全国的にそれほど知名度はないと思うが、2009年には天応皇后両陛下も訪れているステイタスの高いお寺。臨済宗の妙心寺派に属する。
仏殿と違って本堂には照明あり。しかし仏像まではかなり距離があるので、またもやありがた味を感じるに至らず。
僧堂門。
禅宗(メジャーなのは臨済宗と曹洞宗)の修行僧が雲水。雲水が修行する場所が僧堂。ここはその僧堂につながる門。この先には厳しい修行が待っているのかも。
片割れ地蔵とパンフレットにあったが意味はよくわからず。
放生池。
放生池(ほうじょうち)とは捕らえた魚などを放すためのもので、殺生を禁じた仏教の教えに沿ったもの。オレンジ色のコイは観賞用に飼っていると思うけど。
このあたりで建物のある区画は終了。
ここからは奥に広がる雑木林を散策することになる。
ーーー続く
新座市は練馬区の隣にあってかなり近場。バイク的には物足りないが、そろそろ朝早く出発すると寒いし夕方に日は落ちるのも早くなってきたから、この季節には都合よし。ところで秋になって暖かい気候が長く続いたので、今年は関東の紅葉はどこも色づきが悪いらしい。それがちょっと心配だったが、この距離ならハズレでもまあいいかと。
地図は下からスタートして反時計回り。出発は正午頃。渋滞していないのを確認して富ヶ谷インターから首都高の山手トンネルに入る。山手トンネルは換気が悪くて内部の温度がベラボーに高い。この日も15.5度を指していた温度計がトンネルに入ったとたんに35度まで上がった。寒い季節ならありがたいようにも思えるが、寒くなれば暖かい服装でバイクに乗るので、やっぱりバイクには向いていないルート。5号池袋線で北に向かう場合、都心中心部を回る都心環状線経由のほうが距離的には短いのだが、山手トンネルは流れが速いので時間的には短縮できる。
高島平までは順調に走行。そこから8キロ位なのに、下道に降りてからがやたら混んでいてた。ひょっとして紅葉見物渋滞?と不安になる。平林寺近くでもビッシリ渋滞していたが、駐車場に入るクルマは少なく、単なる普通の渋滞だったようだ。
自宅から1時間半ほどで到着。平林寺自体に一般参拝客向けの駐車場はなく、お寺を挟んだ向かい側の駐車場に入れる。バイクは200円。中は空き地のような感じ。ひるねの森とは何か施設があるのかどうか、奥まで進まなかったのでわからず。
総門とよばれる正面玄関。
拝観料は500円。紅葉シーズンだけでいくら稼げるのかな? ちなみにJRや東武線の駅が近くにあるからか、そこからバスで来ている人が多いみたい。
総門をくぐってすぐのところ。
期待が高まる。
案内図はかなりデフォルメして書かれている。
実際の散策コースはかなり左右に広がっている。平林寺は相当に広い寺で敷地面積は13万坪=43ヘクタール。有名どころと比較すると東京ディズニーランドが51ヘクタールでUSJが39ヘクタール。
参道の横の紅葉を眺めながら、
次にあったのは山門。
金剛力士は迫力抑えめ。口をひらいているのが阿形(あぎょう)で、閉じているのが吽形(うんぎょう)ね。
裏から見ると高床式の倉庫みたい。
山門の奥にあるのが仏殿。
格子越しに見る内部の様子は真っ暗でほとんど何も見えない。試しにデジカメで撮ったら小さな仏像が三体写っていた。見えなきゃありがた味もないので、薄くていいから照明をつけてくれたらいいのに。
山門と仏殿の中間にあった高野槙(こうやまき)。樹齢600年といわれる古木。高野山に多く生えているから高野槙というが、一般のマキとは植物学的に別の系統らしい。根本から2つに分かれている形はめずらしいと思う。
山門から仏殿にかけては紅葉した木が多い。
鐘楼(しょうろう)。残念ながら勝手に突くことはことはできなかった。
仏殿の奥のエリアは立ち入り禁止のところが多かった。
こんな古い建物を眺めながら境内を進む。ちょっと京都にでも来た気分。
本堂につながる中門。入り口でもらったパンフレットには本堂も立ち入り禁止エリアになっていたのだが、すんなり入ることができた。
茅葺きの総門・山門・仏殿と較べると本堂は比較的新しい建物。
本堂の前庭はたいしたことなかった。いつも思うが、こういうところが京都の神社仏閣とは造った人の美意識レベルが決定的に違う。
このイチョウのイエローオータムは見事。
本堂に近寄って。
この本堂は明治13年(1880年)の再建とある。再建とは、まるまる建て替えたのか不明だが、雰囲気的にはもう少し古い時代の建物に思える。
平林寺は1375年に現在のさいたま市岩槻区に創建された。参考までに室町幕府が1336年から。そして1663年にこの地に移転。4代将軍徳川家綱の時代。山門と仏殿は移転直後に建てられたものらしい。全国的にそれほど知名度はないと思うが、2009年には天応皇后両陛下も訪れているステイタスの高いお寺。臨済宗の妙心寺派に属する。
仏殿と違って本堂には照明あり。しかし仏像まではかなり距離があるので、またもやありがた味を感じるに至らず。
僧堂門。
禅宗(メジャーなのは臨済宗と曹洞宗)の修行僧が雲水。雲水が修行する場所が僧堂。ここはその僧堂につながる門。この先には厳しい修行が待っているのかも。
片割れ地蔵とパンフレットにあったが意味はよくわからず。
放生池。
放生池(ほうじょうち)とは捕らえた魚などを放すためのもので、殺生を禁じた仏教の教えに沿ったもの。オレンジ色のコイは観賞用に飼っていると思うけど。
このあたりで建物のある区画は終了。
ここからは奥に広がる雑木林を散策することになる。
ーーー続く