2015年12月02日
平林寺の紅葉 その3
(11月28日の続き)
平林寺の雑木林は国の天然記念物。
「武蔵野の面影を残す〜」という表現が使われることがある。風景の描写だったりマンションの宣伝の枕詞だったり。この武蔵野の面影というのは基本的に雑木林のこととされている。もっともマンションが雑木林の隣に建つことはあまりないから、その場合は雑木林から転じて緑が豊かです程度の意味合い。昔は東京と埼玉あたりのエリアを武蔵国と呼んでいた。武蔵野というのは武蔵国の土地・野原を指す言葉。だから東京や埼玉には雑木林が多かったということになる。しかし雑木林なんて全国どこにでもあるから、なぜ雑木林が武蔵野を代表する風景とされるのかはよく知らない。
ここは雑木林じゃなくて松ばかり。
ゴルフをしていた頃はこういうところから打ち出すことが多かった(^^ゞ
古墳のように盛り上がっているのは、
野火止塚(のびどめつか)。地面を高くして野火の見張り台としたと看板に書いてある。
野火止はこのあたりの地名にもなっている。火を放ったということは、当時この付近の雑木林は切り倒されていたはず。平林寺の雑木林は意外と新しいものかも。
しばらく歩くとこんな標識。
散策路からは少し外れたところにあって、そこまで見に行く人は少なかった。話は変わるが、踏み固められて道となっているところから少し外れると、地面がとても柔らかいことに驚いた。いかにも天然の腐葉土・堆肥がたっぷりでいい土といった感じ。掘り起こしてベランダ園芸用に持って帰りたかったくらい。
業平塚はちゃっちくて期待はずれ。
在原業平(ありわら の なりひら)は和歌で有名な平安時代の貴族。不遇な一時期があって、その時に関東や東北まで旅行していたという言い伝えがある。真偽不明の伝説なんだけれど話としては有名なので、それに乗っかって野火止め用に盛り上げた塚に業平の名前をつけたものらしい。業平の名前を利用した町おこしみたいなものか。
業平が当地に来たという伝説は各地に残っており東京墨田区には業平という地名もある。上流貴族で和歌が上手く、美男子でプレイボーイだったので業平は昔から人気者だったのである。もっとも全国に3000箇所以上といわれる「弘法大師がこの地でーーー」伝説には及ばないが。
それでまた散策路をテクテク。
業平塚を過ぎたあたりが一番紅葉がきれいだった。
レッドオータム × イエローオータム
グリーンがミックスしているのも色彩が豊かで好き。
そして紅葉スポットは終了。
その先は秋の森の気配を感じながらの単なる散歩。
歴代住職の塔所(たっしょ)=お墓のこと。
もうお墓は見飽きたのでスルーした。
最後のほうは紅葉していないが森林浴は充分に楽しめた。とても山深いところを歩いているようなイメージがあるが、平林寺は新座市の市役所の向かいにある。つまり郊外都市とはいえ、ここは街のど真ん中。
参道に戻ってきて散策終了。
写真は初めに見た山門を横から。
最初のエントリーにも書いたように、今年は暖かかった秋の影響で紅葉の色づきが悪い。平林寺も例外ではないようで、ネットで他の年の紅葉をみるともっときれいだった。私が好きな鮮やかに真っ赤な紅葉はなかったけれど、そういうのは河口湖以外ではあまり見かけないことがわかってきたので、一応は期待していたものの想定内。
しかしなんといっても都内から近いし、人出は多くても散策路は広いからそれほど混んでいない。写真でも紹介したように境内に入ってしまえば、どこか遠くまで来たような感覚も味わえる。例年並みの紅葉なら量的にも満足できるはず。だから手軽に紅葉を見に行きたい場合にはベストな場所かも知れない。さずが「穴場として有名(^^ゞ」といわれるだけのことはある。
平林寺にいたのは2時間ちょっとくらい。寺の前から首都高のインター方向が渋滞していたので、反対向きに適当に走って環八〜井の頭通り〜環七と下道で帰ってきた。走行85キロ。1時間少しかけて午後5時に帰宅。
あっという間に今年も12月。年内は後何回バイクに乗れるかな。
おしまい
平林寺の雑木林は国の天然記念物。
「武蔵野の面影を残す〜」という表現が使われることがある。風景の描写だったりマンションの宣伝の枕詞だったり。この武蔵野の面影というのは基本的に雑木林のこととされている。もっともマンションが雑木林の隣に建つことはあまりないから、その場合は雑木林から転じて緑が豊かです程度の意味合い。昔は東京と埼玉あたりのエリアを武蔵国と呼んでいた。武蔵野というのは武蔵国の土地・野原を指す言葉。だから東京や埼玉には雑木林が多かったということになる。しかし雑木林なんて全国どこにでもあるから、なぜ雑木林が武蔵野を代表する風景とされるのかはよく知らない。
ここは雑木林じゃなくて松ばかり。
ゴルフをしていた頃はこういうところから打ち出すことが多かった(^^ゞ
古墳のように盛り上がっているのは、
野火止塚(のびどめつか)。地面を高くして野火の見張り台としたと看板に書いてある。
野火止はこのあたりの地名にもなっている。火を放ったということは、当時この付近の雑木林は切り倒されていたはず。平林寺の雑木林は意外と新しいものかも。
しばらく歩くとこんな標識。
散策路からは少し外れたところにあって、そこまで見に行く人は少なかった。話は変わるが、踏み固められて道となっているところから少し外れると、地面がとても柔らかいことに驚いた。いかにも天然の腐葉土・堆肥がたっぷりでいい土といった感じ。掘り起こしてベランダ園芸用に持って帰りたかったくらい。
業平塚はちゃっちくて期待はずれ。
在原業平(ありわら の なりひら)は和歌で有名な平安時代の貴族。不遇な一時期があって、その時に関東や東北まで旅行していたという言い伝えがある。真偽不明の伝説なんだけれど話としては有名なので、それに乗っかって野火止め用に盛り上げた塚に業平の名前をつけたものらしい。業平の名前を利用した町おこしみたいなものか。
業平が当地に来たという伝説は各地に残っており東京墨田区には業平という地名もある。上流貴族で和歌が上手く、美男子でプレイボーイだったので業平は昔から人気者だったのである。もっとも全国に3000箇所以上といわれる「弘法大師がこの地でーーー」伝説には及ばないが。
それでまた散策路をテクテク。
業平塚を過ぎたあたりが一番紅葉がきれいだった。
レッドオータム × イエローオータム
グリーンがミックスしているのも色彩が豊かで好き。
そして紅葉スポットは終了。
その先は秋の森の気配を感じながらの単なる散歩。
歴代住職の塔所(たっしょ)=お墓のこと。
もうお墓は見飽きたのでスルーした。
最後のほうは紅葉していないが森林浴は充分に楽しめた。とても山深いところを歩いているようなイメージがあるが、平林寺は新座市の市役所の向かいにある。つまり郊外都市とはいえ、ここは街のど真ん中。
参道に戻ってきて散策終了。
写真は初めに見た山門を横から。
最初のエントリーにも書いたように、今年は暖かかった秋の影響で紅葉の色づきが悪い。平林寺も例外ではないようで、ネットで他の年の紅葉をみるともっときれいだった。私が好きな鮮やかに真っ赤な紅葉はなかったけれど、そういうのは河口湖以外ではあまり見かけないことがわかってきたので、一応は期待していたものの想定内。
しかしなんといっても都内から近いし、人出は多くても散策路は広いからそれほど混んでいない。写真でも紹介したように境内に入ってしまえば、どこか遠くまで来たような感覚も味わえる。例年並みの紅葉なら量的にも満足できるはず。だから手軽に紅葉を見に行きたい場合にはベストな場所かも知れない。さずが「穴場として有名(^^ゞ」といわれるだけのことはある。
平林寺にいたのは2時間ちょっとくらい。寺の前から首都高のインター方向が渋滞していたので、反対向きに適当に走って環八〜井の頭通り〜環七と下道で帰ってきた。走行85キロ。1時間少しかけて午後5時に帰宅。
あっという間に今年も12月。年内は後何回バイクに乗れるかな。
おしまい