2015年12月11日

イヤホンのケーブル〜ソニーMDR-XB90EX

2007年9月
iPod付属のイヤホンが断線したので、生まれて初めてお金を出してイヤホンを買う。オーディオテクニカ製の3000円くらい商品。これまた生まれて初めての体験である挿入型イヤホンの着け心地に感激する。


2011年12月
音楽CDをパソコンに取り込む際の圧縮方法の違いを確かめようと実験をしたら、まったく違いが聴き取れず落ち込む(/o\)
それよりもイヤホンとヘッドホンの音質の違いに愕然とし、いいイヤホンが欲しくなってゼンハイザーのCX870という1万円くらいのものを買う。この時はかなりいろいろなイヤホンを聴き較べて選んだ。


2012年7月
たった8ヶ月でゼンハイザーCX870が(内部)断線。1万円もしたのに(涙)
次に買い換えたイヤホンは音も確かめたけれど、最終的にはケーブルが絡みにくいと謳っていたことが決め手になってソニーのMDR-XB60EXというのを選んだ。6980円。


このMDR-XB60EXは気に入っていた。いい音だなあ、音楽を聴くのが楽しいなあと悦に入ったことは幾度かある。名称のXBはエクストラ・ベースの略で、メーカーの位置づけとしては低音重視型イヤホンらしい。しかし私がメインで聴くクラシックはロックやポップスと較べれば低音が控えめだから、これくらい低音が強調されているほうがフラットなバランスに感じられた。

それよりも何よりも気に入ったのが謳い文句どおりケーブルが絡まないこと。ケーブルが絡むことによるストレスは、ゼンハイザーを使っていた頃と較べたら1/1000に減ったといっても大げさじゃない。ソニーのケーブルはセレーションコードという名称で、ケーブルに縦溝が彫られている。英語でserrationとはノコギリの歯のようなという意味。最初はこんな溝が役に立つのかと半信半疑だったが効果は絶大である。
コード



というわけで音も使い心地も満足していたXB60EXだが、
残念ながら11月30日に断線(/o\)


今回は3年と4ヶ月=40ヶ月の寿命ということになる。ゼンハイザーの8ヶ月と較べれば5倍長持ちしたと言えるが、メインである音が出る部分はまったく劣化していないのに、付属的位置づけともいえるケーブルが切れて使えなくなるのはどうも納得がいかない。それに高級なイヤホンだと5万円とか10万円を超えるものもある。それがケーブルの断線で使えなくなったら泣くに泣けないじゃないか。まあ買う気もないけど(^^ゞ とにかくソニーには是非とも「セレーションコード超ストロング」を開発してもらいたい!!!!!


次の新しいイヤホン選びは最初からソニー製品一択だった。セレーションコードに慣れると、もうあのケーブルが絡む面倒くささには戻れない。同じ価格で音が2倍いいイヤホンが他メーカーにあれば考えなくもないが、そういうこともないだろうし。

とはいっても店頭で他メーカーのイヤホンも、ケーブルが絡まないことをアピールしているものがないかとチラッとは確認した。どうもなさそうである。少し厚めの平べったいケーブルのものは2〜3点あった。しかし絡まないかもしれないが、かさばる印象だったので深く見当せずにスルー。メーカー名も忘れた。セレーションコードはソニーの特許なのかな。他のメーカーも音質向上と同じ優先順位で絡まないケーブルの開発を競争してもらいたいし、ソニーはセレーションコードを他メーカーにも供給して欲しい。

それでソニーの売り場に行くと、どのイヤホンもXB60EXよりかなり細いケーブルが付いていた。エッ!セレーションコードやめたの?と不安になる。iPhoneでソニーのホームページを確認すると、それらもセレーションコードということだった。よく見ればケーブルに溝も付いている。でもかなり細くて断線が気になる。8ヶ月でダメになったゼンハイザーも細いケーブルだった。コストダウンで細くしたのか? 強度の計算くらいしているだろうが何となく心配。

でも仕方ないのでソニーの5,000円から10,000円くらいのイヤホンをいくつか聴いてみる。3年前と較べて商品数も増えているし、商品ごとの音の違いもバラエティに富んでいるように感じた。でもケーブルが細いなあと思っていたら、棚の下の方にXB90EXという商品を見つけた。

これはXB60EXを買った時に30EX〜60EX〜90EXと松竹梅のラインアップだったものである。30EXと60EXはもう廃番だが90EXはまだ販売されているらしい。当時は9980円だったものが今は2000円ほど安い。もちろんケーブルの太さは60EXと同じ。最新型じゃないけれど60EXの上級機でいい音がするだろうと音を確かめもせずに即決。というか90EXは試聴できるようには展示されていなかった。完全に売れ残り商品扱い(^^ゞ

90EXは60EXと同じ音の系統なので違和感なく聴けている。60EXと較べて若干音の厚みが増して響きも多いかな。でも形はほとんど同じだから、もし誰かに断線していない60EXをiPhoneに差し替えられていたら気がつかないかも(^^ゞ
90



ところで11月30日に断線した時はかなり遅めのランチを食べに出かけているところだった。ザーッという雑音が断続的に入ったので、何だろうと思ってiPhoneをポケットから取り出して確認した。だから、それがいつだったのかを覚えている。
その後に知ることになるが、その時刻は前回のエントリーで書いたダーさんが亡くなった時刻だった。「棺桶まで担いだのに、ナニ祟ってケツカンネン!」と冗談半分で思っていた。

断線というのは最初はプラグの差し込み口を回したりすると治まるが、だんだんと症状が悪化する。次の日にはケーブルのどこかをしごいたり握ったりしていないと音が途切れるようになりイライラした。だからその日に買い換えた。その翌日は葬儀に参列するために大阪に向かった。往復すれば5時間新幹線に乗るわけで、音楽なしでは退屈である。ダーさんも音楽好きだったので、そのことを考えて断線しかけていたケーブルを30日にプチッと切ってくれたのかもしれないと今は亡き友に感謝。でもそんな霊界パワーがあるなら断線しないようにつないで欲しかったなあ(^^ゞ

wassho at 08:38│Comments(0) 音楽、オーディオ 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔