2016年05月18日

上野公園で美術三昧(未遂)その2

え〜、すでに5月18日であるが、
これは5月3日に書いたエントリーの後半である。

ゴールデンウイークのラ・フォル・ジュルネ関連は、同時に出かけた皇居公園のエントリーも含めると7本にもなったし、先日は津久井湖までツーリングしてルピナスを見てきたりしたので後回しになってしまった。5月3日に見た黒田清輝とカラヴァッジョの2つの展覧会はこれとは別エントリーにする予定だし、チューリップ2016総集編もまだ「その1」しかアップしていない。当分はブログネタに不足はなさそうである(^^ゞ



さて5月3日に話を戻すと。

東京国立博物館の見学を終えて上野公園に戻る。
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伊藤若冲(じゃくちゅう)の展覧会は公園入り口のチケット売り場で70分待ちといわれたので買わなかったのだが、公園中央に戻ると東京都美術館に並ぶ行列がチラッと見えた。
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どんな風になっているのか確かめたくて美術館入り口までいってみると、
相変わらず70分待ち。
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しかもチケットを買うのは別の行列!
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とにかく長〜い長〜い行列。
3つ上の写真は美術館の敷地外、この写真の建物の左側裏に伸びた行列である。
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公園に来た時から3時間近く経っているから、ひょっとして多少は空いているかもという期待は見事に打ち砕かれる。今はゴールデンウイーク中だし、それが終わったら見に来ようかとも考えていたのだがーーー。

実はその後、若冲の展覧会はたいへんなことになっている。展覧会のホームページに待ち時間の案内が表示されていて、それによると

【混雑状況5月17日(火)】
  10時00分現在、チケット売り場の待ち時間は約30分、
  入室までの待ち時間は約240分です。

  10時15分現在、チケット売り場の待ち時間は約40分、
  入室までの待ち時間は約260分です。

  12時30分現在、チケット売り場の待ち時間は約20分、
  入室までの待ち時間は約210分です。

  15時45分現在、チケット売り場の待ち時間は約5分、
  入室までの待ち時間は約120分です。

  16時00分現在、チケット売り場の待ち時間は約5分、
  入室までの待ち時間は約90分です。
  入室終了時間となりました



チケット待ち40分+入室待ち260分=300分=なんと5時間待ちである!

日によって多少の差はあるが、ゴールデンウイーク明けからずっと入室待ち時間だけで午前中は200分前後、最終入場時刻でも90〜120分はかかっている。会期は5月24日まで。何となくこの勢いは収まりそうにない。今になって思えば5月3日の70分待ちなら並べばよかったと激しく後悔(/o\)

ちなみにこのギネスブック級の行列、常識があれば入場時間を指定した整理券でも配ろうと考えるはず。しかし東京都美術館はひたすら並ばせて平気らしい。




東京都美術館から国立西洋美術館へ向かう途中で、こんな看板が目についた。
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上野の東照宮なんて知らなかったが、とりあえず行ってみる。
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ぼたん苑は有料だったので入らず。
もう最盛期は過ぎているだろうという判断もあった。
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さらに奥に進むと東照宮らしい金ピカな建物が現れた。
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有料なので再び入らず。
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神君家康公のご加護がありますように。ちなみに上野東照宮は家康以外に8代吉宗(よしむね)と最後の将軍である15代慶喜(よしのぶ)が祀られている。
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何度も上野公園に来ているが、なぜか今まであまり眺めなかった五重の塔。
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これは旧寛永寺のもので、今は上野動物園の敷地内となっている。オリジナルは1631年に建てられ、これは火事で焼失後の1639年に再建されたもの。江戸初期の建物が幕末の戦争や関東大震災、空襲をくぐり抜けて残っているのは素晴らしい。

上野公園とその周辺は、もともと家光が開いた徳川家の菩提寺である寛永寺があったところ。東照宮=家康を祀る神社があるのもその関係かな。しかし明治維新の時、幕府軍が寛永寺に立てこもって戦場となり主要な建物のほとんどを焼失。敷地も明治政府に没収されて、後に上野公園となった。本堂は5月3日のエントリーで紹介した噴水広場の場所にあったらしい。現在の寛永寺は上野公園の北側に、江戸時代と較べれば数十分の一の規模で明治8年に再建されたもの。15名いる徳川将軍中6名の墓地もある。


動物園を出た向かいの遊園地。
マーケティング的に実に正しい立地といえる。
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動物園の入り口は工事中で別の場所に移っていた。
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カラバッジョ展が行われている国立西洋美術館の午後4時の様子。上野公園に来た時はチケットを買うのに15分くらいの待ち時間だったが、既に行列は解消していた。
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展覧会の感想はまた別のエントリーで。ところで展覧会をハシゴしたのは実に久し振り。黒田清輝も洋画家だが、カラバッジョと較べると魚を食べて育った人間と肉を食べて育った人間はやっぱり違うなあと実感。そういうのは見較べないと、なかなか気付くことがないので興味深かった。


以上、5月3日のお話でした。


おしまい

wassho at 08:19│Comments(0) 美術展 

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