2016年05月21日
石橋あやめ園でジャーマンアイリス
アヤメ、ハナショウブ、カキツバターーーこの3つは似たような花。何度か見に行っているし、それほど大規模でなければあちこちの公園でも植えられている。去年は横須賀しょうぶ園を訪れた。その西洋品種にあたるのがジャーマンアイリス。こちらは花屋や生け花以外では見た記憶がない。というわけでジャーマンアイリス鑑賞が本日の第1目的。
和種のアヤメ類を植えている公園はたくさんあるが、ジャーマンアイリスとなると数は少ない。それなりの規模で、かつ日帰りツーリングの範囲内にあるのは3カ所しか見つけられなかった。今回はその中で一番近い栃木県の宇都宮近郊にある石橋あやめ園。残り2つは軽井沢の近くと福島県の白河。千葉にもいくつかあるようだが規模は小さいみたい。
ツーリングでこんなに広い範囲の地図を載せるのは久し振りかな。
石橋あやめ園までのルートはシンプルで、首都高で都心部を抜け東北自動車道に入り北上、栃木都賀ジャンクションで北関東自動車道に乗り換えて東に進む。そこから2つめの壬生(みぶ)インターで降りて7〜8キロ。壬生インターを降りた先の地名は「おもちゃのまち」。ニックネームではなくそれが正式な地名。おもちゃ工場が多いらしくバンダイの博物館もある。その住所は「栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち3-6-20」と楽しそう。

午前10時前に出発。このところの暑さはひと休みで、気温は20度とやや低めだった。北に向かうともっと寒くなるのかと心配したが、時間と共に26度くらいまで上昇。渋滞もなく12時前に石橋あやめ園到着。
駐車場の先の池を越えたところが石橋あやめ園。
のどかでいい光景。ただし写真にじゃまな電線あり(/o\)
入口で売られていたメダカ。
5匹入りで500円。高っ!
隣の1000円の楊貴妃というのはメダカを観賞用に品種改良したものらしい。まったく知らなかったが、この専門店ページには57種類の観賞用メダカが載っている。
石橋あやめ園は公園ではなくジャーマンアイリスの生産と販売をしている農園。シーズン中はこのビニールハウスにあるものを選んで買うことができる。入園料はなく見るだけなら無料である。
ジャーマンアイリスはヨーロッパ産のアヤメ類を観賞用に品種改良したもの。ただしジャーマンアイリスあるいはドイツアヤメと、ドイツをつけた名前で呼ぶのは日本だけらしい。ベースとなったのはゲルマニカという品種でドイツやフランスで品種改良が始まったが、その後に多くの品種が開発されたのはアメリカとのこと。
一目見ればアヤメの仲間だとわかるが、
和種のものよりゴージャスな印象で花のサイズも大きい。
6枚ある花びらは、3枚が上に立ち上がり3枚が横に広がる。下の花びらには毛虫みたいなものが乗っかっているのが特徴。この毛虫も花びらの一部らしい。知らなかったらドッキリするね。
色数が豊富なのもジャーマンアイリスの特徴。
この2つは色は同じだが花びらの模様が微妙に異なる。
フリンジといって花びらの縁がギザギザになったジャーマンアイリス。チューリップでもそうだが、なぜかフリンジのあるものが好き。いろんな花をフリンジに品種改良して欲しい。
フリンジだけエコヒイキしてツボミも撮影。
すべての品種の名前が表示されているが、数が多いので名前までは写真には撮らなかった。石橋あやめ園では200種類くらいのジャーマンアイリスを栽培しているらしい。
石橋あやめ園は線路沿いにある立地。高架の上が東北新幹線で下に在来線が走っている。電車が通ると少しうるさいが、そんなに頻繁には来ない。
基本的にはハウス栽培のようだが、ハウスの外にも少し植えられていた。
時期的には1週間ほど遅かったかな。花が終わったジャーマンアイリスはこんな感じになる。不思議なことに花の色にかかわらず、花殻(はながら:咲き終わった花のこと)はすべてこの色に変色するようだ。
だから「いかにも枯れた」という色ではないので、花と花殻が混ざっていてもあまり気にならない。もっと多く花の種類があったのかもしれないが、こんなにたくさんのジャーマンアイリスを見たのは初めてなので充分に満足した。
こちらはツートンのジャーマンアイリス。
紫色系のツートンは色の対比が鮮やかできれい。
こんな色の組み合わせがあるのもジャーマンアイリスならでは。
ジャーマンアイリスのビニールハウスは10棟ほどで丸屋根。こちらは平たい屋根のビニールハウスで別の花が育てられている。
ジャーマンアイリスばかり見ていると飽きてくるのでいい箸休め。これはアルストロメリアという花。日本名は百合水仙。見た目にユリとの共通性はあってもスイセンには似ていないと思うけれど。
ここは夜に暖房を入れているのか少し石油の匂いがした。それと壁部分が取り払われて屋根だけになっているジャーマンアイリスのハウスと違って、壁も少し残されているので暑かった。
全体の色にかかわらず、短い筋模様が出る部分は花びらが黄色になるようである。ピンクの花の筋模様を見ているとキツネに見えてくる(^^ゞ
ハウス内で鉢植えも売られているし、メダカの横で切り花も売られていた。
アルストロメリアのハウスはそのまま売店につながっている。
日陰になっているベンチで休憩。お客さんは私以外に6〜7組程度。最盛期を過ぎているのでノンビリしたムード。ゆっくりと花を見て回ることができた。ハウス内で花の列の間の通路は狭いので、混んでいたらけっこう大変かも。
駐車場に戻る途中にもいくつか植物が植えられている。
ポピー。
シャクナゲ。
4月終わりに見てきた高蔵寺のシャクナゲより勢いがあったかも。
津久井湖城山公園で先週見たルピナスも少しだけ。
石橋あやめ園で1時間少々過ごした後、次の目的地へ向かう。
ーーー続く
和種のアヤメ類を植えている公園はたくさんあるが、ジャーマンアイリスとなると数は少ない。それなりの規模で、かつ日帰りツーリングの範囲内にあるのは3カ所しか見つけられなかった。今回はその中で一番近い栃木県の宇都宮近郊にある石橋あやめ園。残り2つは軽井沢の近くと福島県の白河。千葉にもいくつかあるようだが規模は小さいみたい。
ツーリングでこんなに広い範囲の地図を載せるのは久し振りかな。
石橋あやめ園までのルートはシンプルで、首都高で都心部を抜け東北自動車道に入り北上、栃木都賀ジャンクションで北関東自動車道に乗り換えて東に進む。そこから2つめの壬生(みぶ)インターで降りて7〜8キロ。壬生インターを降りた先の地名は「おもちゃのまち」。ニックネームではなくそれが正式な地名。おもちゃ工場が多いらしくバンダイの博物館もある。その住所は「栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち3-6-20」と楽しそう。

午前10時前に出発。このところの暑さはひと休みで、気温は20度とやや低めだった。北に向かうともっと寒くなるのかと心配したが、時間と共に26度くらいまで上昇。渋滞もなく12時前に石橋あやめ園到着。
駐車場の先の池を越えたところが石橋あやめ園。
のどかでいい光景。ただし写真にじゃまな電線あり(/o\)
入口で売られていたメダカ。
5匹入りで500円。高っ!
隣の1000円の楊貴妃というのはメダカを観賞用に品種改良したものらしい。まったく知らなかったが、この専門店ページには57種類の観賞用メダカが載っている。
石橋あやめ園は公園ではなくジャーマンアイリスの生産と販売をしている農園。シーズン中はこのビニールハウスにあるものを選んで買うことができる。入園料はなく見るだけなら無料である。
ジャーマンアイリスはヨーロッパ産のアヤメ類を観賞用に品種改良したもの。ただしジャーマンアイリスあるいはドイツアヤメと、ドイツをつけた名前で呼ぶのは日本だけらしい。ベースとなったのはゲルマニカという品種でドイツやフランスで品種改良が始まったが、その後に多くの品種が開発されたのはアメリカとのこと。
一目見ればアヤメの仲間だとわかるが、
和種のものよりゴージャスな印象で花のサイズも大きい。
6枚ある花びらは、3枚が上に立ち上がり3枚が横に広がる。下の花びらには毛虫みたいなものが乗っかっているのが特徴。この毛虫も花びらの一部らしい。知らなかったらドッキリするね。
色数が豊富なのもジャーマンアイリスの特徴。
この2つは色は同じだが花びらの模様が微妙に異なる。
フリンジといって花びらの縁がギザギザになったジャーマンアイリス。チューリップでもそうだが、なぜかフリンジのあるものが好き。いろんな花をフリンジに品種改良して欲しい。
フリンジだけエコヒイキしてツボミも撮影。
すべての品種の名前が表示されているが、数が多いので名前までは写真には撮らなかった。石橋あやめ園では200種類くらいのジャーマンアイリスを栽培しているらしい。
石橋あやめ園は線路沿いにある立地。高架の上が東北新幹線で下に在来線が走っている。電車が通ると少しうるさいが、そんなに頻繁には来ない。
基本的にはハウス栽培のようだが、ハウスの外にも少し植えられていた。
時期的には1週間ほど遅かったかな。花が終わったジャーマンアイリスはこんな感じになる。不思議なことに花の色にかかわらず、花殻(はながら:咲き終わった花のこと)はすべてこの色に変色するようだ。
だから「いかにも枯れた」という色ではないので、花と花殻が混ざっていてもあまり気にならない。もっと多く花の種類があったのかもしれないが、こんなにたくさんのジャーマンアイリスを見たのは初めてなので充分に満足した。
こちらはツートンのジャーマンアイリス。
紫色系のツートンは色の対比が鮮やかできれい。
こんな色の組み合わせがあるのもジャーマンアイリスならでは。
ジャーマンアイリスのビニールハウスは10棟ほどで丸屋根。こちらは平たい屋根のビニールハウスで別の花が育てられている。
ジャーマンアイリスばかり見ていると飽きてくるのでいい箸休め。これはアルストロメリアという花。日本名は百合水仙。見た目にユリとの共通性はあってもスイセンには似ていないと思うけれど。
ここは夜に暖房を入れているのか少し石油の匂いがした。それと壁部分が取り払われて屋根だけになっているジャーマンアイリスのハウスと違って、壁も少し残されているので暑かった。
全体の色にかかわらず、短い筋模様が出る部分は花びらが黄色になるようである。ピンクの花の筋模様を見ているとキツネに見えてくる(^^ゞ
ハウス内で鉢植えも売られているし、メダカの横で切り花も売られていた。
アルストロメリアのハウスはそのまま売店につながっている。
日陰になっているベンチで休憩。お客さんは私以外に6〜7組程度。最盛期を過ぎているのでノンビリしたムード。ゆっくりと花を見て回ることができた。ハウス内で花の列の間の通路は狭いので、混んでいたらけっこう大変かも。
駐車場に戻る途中にもいくつか植物が植えられている。
ポピー。
シャクナゲ。
4月終わりに見てきた高蔵寺のシャクナゲより勢いがあったかも。
津久井湖城山公園で先週見たルピナスも少しだけ。
石橋あやめ園で1時間少々過ごした後、次の目的地へ向かう。
ーーー続く