2016年05月26日
大谷資料館の巨大地下空間 その2
前回のエントリーで写真を載せた、違和感ありありのアルミ引き戸をくぐって、いよいよ巨大地下空間に降りていく。
入り口に扉があるのは冷気を遮断するためだと思う。冷気は下に溜まるものだが、巨大地下空間ゆえ下から順に冷やされて、この入り口まで冷たくなるのだろう。この場所で既に大谷資料館の室内より温度が低く感じる。しかし見学を終えて下から階段を登ってきた人は、この場所に来て「暑いっ!」と声が出ていたから内部は相当寒そうである。
階段を下っていく。
ちょっとピラミッド探検気分になる。
相当下るのかと思いきや、以外と早く巨大地下空間が現れた。
右側に壁のような柱が何本かあって、その奥にも空間が広がっている。ホームページによると広さは約2ヘクタール(東京ドームがドーム全体で4.7ヘクタール、グランド部分だけなら1.3ヘクタール)。深さは平均で地下30メートル、最深部が60メートルに達するとのこと。
何とも表現しがたい独特の「広大感」である。
ところどころに置かれているオブジェ。
デジカメでは実際より明るく写っている。
2枚目は画像加工でさらに明るくして天井まで見えるようにしたもの。
気温は9度。地下に降りた時はそれほど寒くなかったが、しばらくすると徐々に身体が冷えてくるのを感じる。もちろんバイクの革ジャンは着たまま。ポロシャツ1枚じゃとても無理。
ところどころに、この先立ち入り禁止の看板。
この写真はピンぼけになってしまった。実は地下で撮った写真の1/3位がピンぼけ写真だった。ここはカメラで撮影するには暗すぎる場所である。
解説によると機械化によって手堀りの5倍の生産性を得たとある。
これが上に書かれている機械堀りでつくミゾ。
手掘りの後で機械りをしたと思われる現場。
ここでロケが行われた映画などの紹介パネル。
ドンペリのイベントもあったらしい。
さらに巨大地下空間をあちこち見て回る。暗いし広いので自分がどこにいるかよく分からない。一応全部見て回ったと思うが、全体図と現在位置を示した案内看板が欲しい。
エヴァンゲリオンの基地の地下深くにありそうな光景(^^ゞ
スタート地点に戻ってきた。写真中央でハの字型の階段になっている部分から地下空間見学が始まる。最初の写真はそこから見下ろしたもの。
採掘関連の展示もある。
先ほどの説明で「五十石だと1人あたり〜」と書かれていたのは切り出す大谷石のサイズのこと。ここにはいろんなサイズが並べられている。
プレートを読むと五十石は縦90センチ・幅30センチ・厚み15センチで重さ75キロ。大谷石は石の中では軽い部類だが、それでもかなりの重量。ちなみに墓石で使う花崗岩なら同じサイズで105キロ前後になる計算。
このサイズを表す五十石は「ごじゅっこく」ではなく「ごとお・いし」と読むらしい。尺(約30センチ)単位のはずだから他のプレートと読み較べると、五が厚みで十が幅を現していると思われる。これだと1尺が3センチになってしまうが語呂合わせのための変換だろう。またサイズにかかわらず縦の長さは固定だったみたい。
最後にスタート地点から下を眺めて、
巨大地下空間を後にする。引き戸のある入り口に戻るとやっぱり暑く感じた。「300段の階段」ということであるが、一気に上り下りするのではないから、それほど負担を感じることはない。
地下空間は事前に想像していた以上に圧倒された。とても巨大さを感じるのだが、でも考えてみれば地上で空を見上げた方が空間としては広い。その時に巨大だとは思わないから、人間は閉ざされて範囲が限られているほうが広さを感じるものなのか。あるいは普段接している屋内空間と無意識に比較するから広さを感じるのかもしれない。
それとここではある種の荒涼感も感じる。採掘跡とは廃墟みたいなものだから両者には通じるものがある。ただこれも考えてみれば、暗くて大谷石はよく見えないのだから単なる思い込み効果かもしれない。真新しいコンクリートで囲まれた空間だったらどう感じたものか。そんなひねくれた考察も含めて印象的な場所だった。
ともかく他では決して味わえない体験ができることは確か。一度見ておく価値は絶対にある。先日クラシックのコンサートを聴いてきたが、神秘的な曲をここで演奏したらさぞ素晴らしいに違いない。でも寒すぎるか(^^ゞ
ーーー続く
入り口に扉があるのは冷気を遮断するためだと思う。冷気は下に溜まるものだが、巨大地下空間ゆえ下から順に冷やされて、この入り口まで冷たくなるのだろう。この場所で既に大谷資料館の室内より温度が低く感じる。しかし見学を終えて下から階段を登ってきた人は、この場所に来て「暑いっ!」と声が出ていたから内部は相当寒そうである。
階段を下っていく。
ちょっとピラミッド探検気分になる。
相当下るのかと思いきや、以外と早く巨大地下空間が現れた。
右側に壁のような柱が何本かあって、その奥にも空間が広がっている。ホームページによると広さは約2ヘクタール(東京ドームがドーム全体で4.7ヘクタール、グランド部分だけなら1.3ヘクタール)。深さは平均で地下30メートル、最深部が60メートルに達するとのこと。
何とも表現しがたい独特の「広大感」である。
ところどころに置かれているオブジェ。
デジカメでは実際より明るく写っている。
2枚目は画像加工でさらに明るくして天井まで見えるようにしたもの。
気温は9度。地下に降りた時はそれほど寒くなかったが、しばらくすると徐々に身体が冷えてくるのを感じる。もちろんバイクの革ジャンは着たまま。ポロシャツ1枚じゃとても無理。
ところどころに、この先立ち入り禁止の看板。
この写真はピンぼけになってしまった。実は地下で撮った写真の1/3位がピンぼけ写真だった。ここはカメラで撮影するには暗すぎる場所である。
解説によると機械化によって手堀りの5倍の生産性を得たとある。
これが上に書かれている機械堀りでつくミゾ。
手掘りの後で機械りをしたと思われる現場。
ここでロケが行われた映画などの紹介パネル。
ドンペリのイベントもあったらしい。
さらに巨大地下空間をあちこち見て回る。暗いし広いので自分がどこにいるかよく分からない。一応全部見て回ったと思うが、全体図と現在位置を示した案内看板が欲しい。
エヴァンゲリオンの基地の地下深くにありそうな光景(^^ゞ
スタート地点に戻ってきた。写真中央でハの字型の階段になっている部分から地下空間見学が始まる。最初の写真はそこから見下ろしたもの。
採掘関連の展示もある。
先ほどの説明で「五十石だと1人あたり〜」と書かれていたのは切り出す大谷石のサイズのこと。ここにはいろんなサイズが並べられている。
プレートを読むと五十石は縦90センチ・幅30センチ・厚み15センチで重さ75キロ。大谷石は石の中では軽い部類だが、それでもかなりの重量。ちなみに墓石で使う花崗岩なら同じサイズで105キロ前後になる計算。
このサイズを表す五十石は「ごじゅっこく」ではなく「ごとお・いし」と読むらしい。尺(約30センチ)単位のはずだから他のプレートと読み較べると、五が厚みで十が幅を現していると思われる。これだと1尺が3センチになってしまうが語呂合わせのための変換だろう。またサイズにかかわらず縦の長さは固定だったみたい。
最後にスタート地点から下を眺めて、
巨大地下空間を後にする。引き戸のある入り口に戻るとやっぱり暑く感じた。「300段の階段」ということであるが、一気に上り下りするのではないから、それほど負担を感じることはない。
地下空間は事前に想像していた以上に圧倒された。とても巨大さを感じるのだが、でも考えてみれば地上で空を見上げた方が空間としては広い。その時に巨大だとは思わないから、人間は閉ざされて範囲が限られているほうが広さを感じるものなのか。あるいは普段接している屋内空間と無意識に比較するから広さを感じるのかもしれない。
それとここではある種の荒涼感も感じる。採掘跡とは廃墟みたいなものだから両者には通じるものがある。ただこれも考えてみれば、暗くて大谷石はよく見えないのだから単なる思い込み効果かもしれない。真新しいコンクリートで囲まれた空間だったらどう感じたものか。そんなひねくれた考察も含めて印象的な場所だった。
ともかく他では決して味わえない体験ができることは確か。一度見ておく価値は絶対にある。先日クラシックのコンサートを聴いてきたが、神秘的な曲をここで演奏したらさぞ素晴らしいに違いない。でも寒すぎるか(^^ゞ
ーーー続く
wassho at 07:57│Comments(0)│
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