2016年06月18日

湯河原 吉浜〜こごめの湯〜熱海 その2

玄関にある靴ロッカーの鍵は4桁の暗証番号をダイヤルでセットする方式。つまり手に持てる鍵や札はないからロッカーの番号を覚えておかねばならず、ちょっと面倒。バイクブーツ代わりに履いているハイカットの安全靴も横にしたら入れることができた。ちなみにスリッパはなく館内は裸足で歩かされる。


その先のカウンターで1000円の入場料を払う。このページにアクセスしてスマホに割引券を保存しておけば900円になる。保存してあったのに、カメラを落として動揺したのか、そのことをすっかり忘れて1000円を払ってしまった。「割引券をお持ちですか?」くらい尋ねてくれればいいのに。

その代わりに?尋ねられたのはタオルは持っているかどうかということ。1000円にタオルは含まれず有料のレンタルもなく、タオル200円・バスタオル500円の販売のみ。こういうところへ来たのは初めてなので、そういう仕組みや価格が妥当なのかどうかはよくわからない。もっとも事前に調べてあったのでこの日はタオル持参。ハイテク繊維のタオルでかなり薄いのだが、それでもタオルとバスタオルのセットだとかさばる。

バイクには前回のエントリーで書いた白黒のディパックの前方に、黒い大型のウエストバッグもくくりつけてあって普段はカッパが入っている。カッパを抜いてタオルを入れて運んできた。クルマと違ってバイクは荷物運びに苦労する。ちなみにツーリング途中で激しい雨に遭遇したことは何度かあるが、面倒くさいので今までカッパを着たことは一度もない。


お風呂に入る前に、昭和な旅館情緒?漂う食堂で遅めのランチ。
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お腹も空いていたが、駐車場で落としてしまったレンズのダメージを落ち着いて確認したいという気持ちもあった。観察するとレンズのボディはいくつかの筒が連結して構成されている。コンクリート地面と接触して一部がへこんでしまった筒と、隣の筒との接合面に数ミリの隙間ができていることを発見。グッと押し込んだらかなり戻ったが、1ミリ程の隙間がまだ残る。これ以上は凹んだ部分を元に戻さないと無理。この隙間からホコリや水滴がレンズ内部に入る悪影響があるのか、修理に出したらいくらかかるのか、あるいは凹みを自分で直せるのかなどは今後の検討課題。ヤレヤレ(/o\)

ところで担々麺(たんたんめん)は挽肉と辛いスープが特徴のラーメン。湯河原はその担々麺の焼きそば版をご当地名物にしているらしい。あまり聞いたことがないからスベってるぽいが。この食堂では坦々焼きそばよりも、イカソース焼きそばが写真入りでアピールされていたのでそれを頼んだ。出てきたのはイメージしていた「イカソース」の焼きそばではなく、「具にイカも入っているソース焼きそば」だった(^^ゞ まっ、そこそこおいしかったけれど。



いよいよ温泉タイム。脱衣場には脱衣カゴの他にコインロッカーがある。お金を入れて鍵を閉め、鍵を開けたらお金が戻ってくる方式ではなく、きっちり100円取られる。

こごめの湯は内湯と露天風呂が続きになったお風呂が2つある。日によって男湯と女湯を入れ替えているらしい。ホームページでは景色がよく見えて開放感溢れる造りだが、当日の男湯はそちらではなかった。

写真では日が差し込んで撮られているが、実際にはかなり暗い。特に露天風呂は壁に囲まれていてちょっと閉塞感あり。(写真は http://shizuoka.mytabi.net/onsen/hakone/archives/kogomenoyu.php より拝借)
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お湯に浸かった最初の感想は「ぬるい!」。デジタル式の湯温表示があって39度だった。露天風呂には、お湯がチョロチョロと浴槽(という表現はおかしいかもしれないが)に落ちてくるところがあって、そのお湯は触れられないくらい熱い。だからそのお湯が落ちてくるすぐ近くに陣取って、ほとんどを露天風呂で過ごした。昔は熱いお風呂が苦手だったが、今は熱めが好き。皮下脂肪の断熱効果皮下脂肪の断熱効果かもしれない。

お湯はわずかにヌメリ気のあるタイプ。そして柔らかなお湯に感じる。よく「この温泉のお湯は柔らかい」というような言い方をするが(そういえば硬いといわれているのは聞いたことがない)、あれって何が違うのだろう。軟水・硬水は水に溶けているカルシウムとマンガンの濃度で区別される。飲めば柔らかい・硬いの違いはわかるとして、それは味覚的な比喩表現であって物理的に硬さが違うわけじゃない。だから触れても違いは感じないはず。ヌメリ気があれば柔らかく感じる気もするけれど、そもそもヌメリ気の正体は何? まあそのうち気が向いたら調べましょう。

こごめの湯は源泉掛け流しではない。ホームページによればお湯は毎日入れ替えているとのこと。循環方式の温泉で、ひどいところになるとプールの匂い=塩素臭がするところもあるらしいが、そういうことはなく快適。でも硫黄系の匂いとはまた違う独特な匂いがごく僅かに感じられる。私には「生のサザエ」の匂いに似ていると思えた。もちろん風呂場が生臭いわけじゃない。念のため。

泡風呂とか打たせ湯とかを期待していたのに、極めてシンプルな温泉のみだったのは残念。サウナもなかった。入った時は内湯に2名、露天風呂に5名いただけで空いていた。その後に露天風呂は10名くらいまで増えたものの、混雑ということはまったくなく、ノンビリとお湯につかることができたのは幸い。最大の誤算は普段の条件反射で、やたら歯磨きをしたくなったこと。次からは歯磨きセットも持っていこう。

お湯につかっていたのは30分くらい。お湯がぬるいからそんなに長く入っていられたともいえるわけで、ゆったりと温泉を楽しむにはこれくらいの温度がいいのかもしれない。東京の銭湯は460円らしいから1000円なら充分にリーズナブル。



お風呂は地下で休憩室は2階にある。
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まだ身体が火照っているが、この時点でバイク用の革パンツを履いているのが辛いところ。温泉メインのツーリングをするなら、館内用の着替えを持ってくるか、浴衣レンタルのある温泉施設を選んだほうがいいだろう。

初めての日帰り温泉体験はリラックスした気分になれてよかった。ただし好印象の50%位は人が多くなかったことが影響しているかもしれない。でも、これからあちこちの日帰り温泉をツーリング目的地に組み込もうかなとは思っている。


建物を出てバイクのところに戻る。
来た時にカメラを落とすというアクシデントがあったが、またさらなるトラブル発生!
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下り勾配で壁で行き止まりになっている場所に駐めたから、バイクをバックさせないと道路に出られない。それほどの傾斜ではないから大丈夫と思って駐めたのだが、いざ動かしてみるとバイクが重くて、とてもじゃないがバックさせられない。結局、温泉から出てきた人に押すのを手伝ってもらった。隣のバイク(帰る時にはいなかったが)がどうして敷地外の側溝の上に駐めているのか不思議だったが、壁を避けていたのだとこの時に気付く。カメラも落としたし、どうもこの駐車場とは相性が悪い。



当初の予定では湯河原から箱根に抜けるつもりだった。でも、せっかく伊豆半島の入口まで来たのでもう少し海沿いを走りたくなり、熱海まで行くことにした。もっとも有料道路である熱海ビーチラインを使わずに135号線を走ったから、海はあまり見えなかったが。

135号線で少し山側から熱海に入ると熱海サンビーチと呼ばれる砂浜がよく見える。寛一お宮の銅像を横目で見ながら中心部を走り抜け、バイクを駐めたのは漁港の近く。
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このあたりは中心部と較べると古びた感じのするエリア。
こんな大きなパームツリーのあるホテルも建っている。
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熱海からは県道11号線で十国峠に登り、そこから県道20号線で箱根峠に向かう。11号は初めて通ったけれどなかなかいい道だった。20号線は稜線を走るクネクネ道。箱根峠からは芦ノ湖には下りずに箱根新道で小田原に。そこから先は小田原厚木道路で往きと同じルート。
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午後6時半帰宅で走行230キロ。途中で温泉に入ったらツーリングの疲労度が普段と違うかというと、それはほとんど感じなかった。それよりも温泉の後に宴会がないのに違和感を感じた日帰り温泉初体験だった(^^ゞ


おしまい

wassho at 15:58│Comments(0)   *ツーリング 

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