2016年12月23日

フレンチプレス その2

フレンチプレスの使い方は簡単である。

  1.ポットの中に粗目に挽いたコーヒー豆を入れる。
  2.お湯をポットに注ぐ。
  3.フィルターを引き揚げた状態で上蓋をはめる。
  4.4分待つ。
  5.フィルターを押し下げる。
  6.カップにコーヒーを注ぐ。

これだけで基本的にテクニックは必要ない。誰が淹れても同じレベルになるのがフレンチプレスのいいところ。お湯を一気に全部注ぐ、あるいは最初はドリップの時のように蒸らす程度に入れる、お湯を注いでからスプーンでかき混ぜるなど、いろいろ試してみたがほとんどコーヒーの味は変わらない。

ドリップだと低めの温度のお湯で入れると甘みが出て、高めだと苦みが強くなるが、そういう差もなぜかあまりでない。お湯に浸している時間が長いからかな。しいていえば豆の挽き度合い。使っているミルの目盛りは8まであるが、今のところ6に設定。ちなみにマキネッタの時は2で、ペーパードリップでは3.5にしている。

言葉で味の表現は難しいが、ペーパードリップとマキネッタで作るカフェ・アメリカーノの中間くらいのイメージで、やや深めでまろやかな味となる。ドリップで丁寧に入れた時のような繊細さやキレのよさはない。フレンチプレスで繊細さを出すテクニックをひとつ思いついているのだが、まだ試していない。


ところで新たに購入したフレンチプレス器具の容量は500ml。マグカップ2杯分用として選んだことは前回のエントリーに書いた。でも、これが微妙に小さかった。私はカップの上までナミナミと注ぐのが好きなので、500mlだと2杯目の時に1センチほど足りなくなる。買ったのはボダム(メーカー名)のコロンビアという製品で、容量は350ml〜500ml〜1000ml〜1500mlという区分。500mlでは足りないかなあ、でも大は小を兼ねるといっても1000mlじゃ大きすぎるしと悩んでの選択だった。実は他のメーカーも同じような容量区分のラインナップだったと認識していたのだが、今改めて調べてみると600mlとか800mlを出しているメーカーもあった(>_<)

金属製のフレンチプレスを選んだのは、前回に書いたようにガラス製だとすぐ割ってしまうのが一番の理由。もうひとつは魔法瓶構造による保温性も魅力だった。フレンチプレスは好みによるが4分ほどコーヒー豆をお湯に浸すことになる。ガラス製だとその間に冷めそうな気がしたから。でも、この保温機能がショボかった。上蓋は魔法瓶構造になっていないし、ポット部分もお湯を入れて触ると熱くなっているから保温性能は推して知るべし。続けてお代わりを飲む場合は大丈夫でも、30分ほど間隔が空くと温め直したくなる。

また上蓋にはプラスティック製の内蓋のようなものがついており、その一部にスリットが切ってあって、そこを通ってコーヒーが注ぎ口に流れていく仕組み。
こちらの写真を参照

先ほど書いたように容量が足りないのでポットにはギリギリこぼれないレベルまでお湯を入れている。スリットと注ぎ口の位置が一致していると、上蓋をセットした時やフィルターを押し込む時にお湯があふれ出してしまう。だからスリットは注ぎ口と違う向きにしておいて、カップに注ぐ時に上蓋を回してスリットの位置を注ぎ口に揃えている。上蓋は魔法瓶構造ではなく単なる金属板だから、とても熱くなっており、それを回す時に指がアッチッチとなる。これが目下の最大の悩み。


フレンチプレスの欠点は抽出し終えたコーヒー豆を捨てにくい点だろう。ペーパードリップならフィルターごと捨てられるし、マキネッタもバスケットと呼ばれる部分でコーヒー豆が湿って固まっているので、ゴミ箱の上でそれを降ればポトリと落ちる。フレンチプレスの場合はかなり水分を含んだ状態のコーヒー豆であり、ポットを逆さまにしても全部は落ちてこない。手でゴミ箱にかき出したとしたら水もゴミ箱に入るし、完全にコーヒー豆を捨てたいなら、さらに水を足してゆすぐようにして捨てなければならない。シンクに三角コーナーがあればそこで処理すればいいが私の家では使っていない。

それでどうしているかというと、そのままシンクにバシャーッと(^^ゞ 最初は少し気になっていたが、数ヶ月ほぼ毎日使って排水溝が詰まることもないから大丈夫みたい。



フレンチプレスのフィルターは金属のメッシュでできている。
フィルター

かなり目は細かいが、フィルターを細かなコーヒー豆がすり抜けることもあるし、フィルターの縁からコーヒーに混ざることもある。それが気になる人はカップに注ぐ時に茶こしを使うといいだろう。私は気にならないタイプのつもりだったが、試しに使ってみると、やっぱりコーヒー豆が混じっていない方が快適なので、今は使うことが多い。

それである時に気がついた。フレンチプレスはポットでお湯にコーヒー豆を浸して、抽出したコーヒーに豆が混ざらないように金属のメッシュを挟んだだけの構造である。それだったら、急須と茶こしの組み合わせと同じじゃないか!!!

まだ試していないけれど、そのうち急須でコーヒーを淹れてみようと思っている(^^ゞ


おしまい

wassho at 20:25│Comments(0) 生活、日常 

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