2017年06月11日
潮来あやめ園
関東地方は6月7日に梅雨入りしたと発表されたものの、ほとんど雨は降っていないような。梅雨入りとは気圧配置や前線の状況などで判断され、雨が降り続くかどうかは結果であって梅雨入り宣言とは直接関係ないらしい。木曜日には土日とも東京は晴れの予報だった。梅雨の合間ならぬ梅雨の初めの晴天というのは何となく間抜けな感じ。でも、せっかくなのでバイクでひとっ走り。
梅雨の花といえばアジサイだが各地の名所はまだ見頃になっていない模様。ということでアヤメ目的のツーリングに(実際にはハナショウブ/花菖蒲)。昨年は西洋種のジャーマンアイリスを見てそのゴージャスさを堪能したが今年はオーソドックスに和種で。
訪れたのは茨城県潮来市(いたこ・し)の潮来あやめ園。このあたりはアヤメが多い土地柄らしい。常陸利根川を挟んで隣接する千葉県香取市の佐原あやめパークも有名。両者は2キロほどしか離れていない。アヤメ好きは両方を見て回るらしいが、ホームページを見ると似たような内容である。どちらかはジャーマンアイリスを栽培すればいいのに。ちなみに潮来あやめ園は無料で佐原あやめパークは入園料800円。
ルートは左下から反時計回り。往きは首都高の湾岸線から成田空港に向かう東関東自動車道に入れば終点が潮来とシンプル。インターから潮来あやめ園までは4〜5キロくらい。アヤメを見た後は霞ヶ浦の東岸を北上し、それから鹿島灘に抜けて大竹海岸へ。つまり湖と海をダブルで眺めるという趣向。帰りは大洗(おおあらい)まで北上して、水戸大洗インターから東水戸道路。これは北関東自動車道を延長した支線みたいなもの。10キロほど走ると北関東自動車道になり、友部ジャンクションで常磐自動車道に乗り換えて東京に戻る。
本当は土曜日にツーリングする予定だったが諸事情で本日に。快晴だった前日と違って朝から暗めの曇り空。そして気温も低い。メッシュ革ジャンを持ってガレージに向かっている途中でこれじゃ寒いかなと思いつつ、また自宅まで引き返すのも面倒で。出発は午前8時前で走り出しのバイク気温計は22.5度。首都高に入りスピードが上がるとけっこう寒い。それよりも湾岸線〜東関道と進んでも雲の厚さが変わらないのが心配だった。成田を過ぎた頃からようやく雲の色が薄くなってきてひと安心。
潮来観光協会のホームページを見ると「普通車は臨時駐車場であるアイモアというショッピングセンターの屋上に駐める」と書かれていた。それでバイクは?と思って電話で確かめると潮来駅の高架下に駐められるとの返事。
午前9時40分頃に高架下の駐輪場到着。しかし自転車は散乱しているしスクーターもひっくり返っていたりと治安状態に一抹の不安あり。昼間なら大丈夫と思うが、とりあえず革ジャンはいつものように鍵付きロープでバイクに巻き付けるのではなく、シートに設置してあるカバンに入れておいた。
駐輪場は駅から徒歩1分程度しか離れていない。しかしとても駅周辺とは思えないくらいに寂しい雰囲気が漂っている。
潮来駅。駅前もこんな感じ。駅の周りにはほとんど何もない。しかしなぜかビジネスホテルだけは数軒あった。よくわからない土地柄。
駅の中を覗いてみてビックリ。自動改札じゃない!
潮来駅の路線はJR鹿島線。山奥のド田舎じゃあるまいし、今時こんな駅があるとは思わなかった。ところでこういう場合、Suicaなどで乗り継いできた時にどうなるんだろう?
駅から潮来あやめ園に向かって歩く。
すぐに後100メートルの表示。
あやめ園は駅から500メートルあるかないかくらいの距離である。
クルマの臨時駐車場からだとその倍くらい。歩いても10分ほどだが、あやめ園周辺にはいわゆる呼び込みをやっている観光地駐車場もたくさんある。値段は500円と良心的。
潮来あやめ園は常陸利根川に注ぐ前川という細い川の左岸(上流から見て左ね)に造られている。駅から歩いてきて前川を渡る橋の上から見た上流側の風景。
下流側。
薄緑色の構造物が霞ヶ浦から流れてくる常陸利根川との合流地点にある水門。観光客用の船は8名程度が乗れる手漕ぎ式と、もう少し大型の船外モーター付きのボートがあった。
橋のたもとから園内に入り上流側から見て回ることにする。
民芸風衣装の栽培お手入れ係。雰囲気の演出のためによく見かける光景。
ここではこの人しかいなかった。
園内の中央にある大きな太鼓橋は水雲橋という名前。江戸時代後記に地元に貢献した人物の名前が由来。オリジナルは交通手段として先ほどの水門のあたりに昭和初期に架けられた。これは観光用にその名前を復活させたもの。
登ってみると園内の展望台としてだけではなく、その先にも伸びて前川も渡れるようになっていた。
橋の上から下流方向。
上流方向。あやめ園の面積は1.3ヘクタールでそれほど広くはない。
水雲橋の周りは広場になっている。
郵便局も出店。
これが「あやめ笠」という名前なことを知る。
小型のものは風鈴に。
このあたりは水郷筑波国定公園に指定されている。
といってもやたら広い範囲。霞ヶ浦周辺は水郷だけれど、なぜか犬吠埼の海岸までが含まれる。さらに筑波山までを加え水郷&筑波の国定公園という強引な組み合わせとネーミング。
※図はweblioから引用
国定公園に指定されているので観光用のキャッチフレーズは水郷潮来となる。ライバルの佐原あやめパークも正式名称は「水郷佐原あやめパーク」である。
潮来といえば
♪♪♪潮来の伊太郎〜ちょっと見なれば
橋幸夫そのものより漫才ブームの頃のモノマネしか思い出せないが(^^ゞ
水雲橋の下に並んでいる行列は「ろ舟(櫓舟・ろぶね)」に乗る人。ろ舟は船頭が漕ぐ方のボート。
一番上流側まで行って水雲橋を背景に。
川の畔には提灯。夜にはライトアップもされるとのこと。
いろいろ見て回る。
ところで潮来あやめ園という名前でも、ここで栽培されているのはハナショウブであってアヤメではない。佐原あやめパークも同じく。この地域はハナショウブのことも通称でまとめてアヤメって呼ぶのかなあ。まあ「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉があるくらいこの3種類は似たような花。
今までにもブログで書いた簡単な見分け方は
アヤメ:花びらの根本に黄色い網の目模様がある。網の目→アヤメ
カキツバタ:花びらの根本に白い筋がある
ハナショウブ:花びらの根本に黄色い筋がある
ハナショウブは水田のように水を張って栽培する。だから水郷地帯に多い。
こちらはキャンペーンガールのあやめ娘。
プロのカメラマンが撮影していたので横から便乗。
左側の女性は安倍首相に表敬訪問していた人かな。
ーーー続く
梅雨の花といえばアジサイだが各地の名所はまだ見頃になっていない模様。ということでアヤメ目的のツーリングに(実際にはハナショウブ/花菖蒲)。昨年は西洋種のジャーマンアイリスを見てそのゴージャスさを堪能したが今年はオーソドックスに和種で。
訪れたのは茨城県潮来市(いたこ・し)の潮来あやめ園。このあたりはアヤメが多い土地柄らしい。常陸利根川を挟んで隣接する千葉県香取市の佐原あやめパークも有名。両者は2キロほどしか離れていない。アヤメ好きは両方を見て回るらしいが、ホームページを見ると似たような内容である。どちらかはジャーマンアイリスを栽培すればいいのに。ちなみに潮来あやめ園は無料で佐原あやめパークは入園料800円。
ルートは左下から反時計回り。往きは首都高の湾岸線から成田空港に向かう東関東自動車道に入れば終点が潮来とシンプル。インターから潮来あやめ園までは4〜5キロくらい。アヤメを見た後は霞ヶ浦の東岸を北上し、それから鹿島灘に抜けて大竹海岸へ。つまり湖と海をダブルで眺めるという趣向。帰りは大洗(おおあらい)まで北上して、水戸大洗インターから東水戸道路。これは北関東自動車道を延長した支線みたいなもの。10キロほど走ると北関東自動車道になり、友部ジャンクションで常磐自動車道に乗り換えて東京に戻る。
本当は土曜日にツーリングする予定だったが諸事情で本日に。快晴だった前日と違って朝から暗めの曇り空。そして気温も低い。メッシュ革ジャンを持ってガレージに向かっている途中でこれじゃ寒いかなと思いつつ、また自宅まで引き返すのも面倒で。出発は午前8時前で走り出しのバイク気温計は22.5度。首都高に入りスピードが上がるとけっこう寒い。それよりも湾岸線〜東関道と進んでも雲の厚さが変わらないのが心配だった。成田を過ぎた頃からようやく雲の色が薄くなってきてひと安心。
潮来観光協会のホームページを見ると「普通車は臨時駐車場であるアイモアというショッピングセンターの屋上に駐める」と書かれていた。それでバイクは?と思って電話で確かめると潮来駅の高架下に駐められるとの返事。
午前9時40分頃に高架下の駐輪場到着。しかし自転車は散乱しているしスクーターもひっくり返っていたりと治安状態に一抹の不安あり。昼間なら大丈夫と思うが、とりあえず革ジャンはいつものように鍵付きロープでバイクに巻き付けるのではなく、シートに設置してあるカバンに入れておいた。
駐輪場は駅から徒歩1分程度しか離れていない。しかしとても駅周辺とは思えないくらいに寂しい雰囲気が漂っている。
潮来駅。駅前もこんな感じ。駅の周りにはほとんど何もない。しかしなぜかビジネスホテルだけは数軒あった。よくわからない土地柄。
駅の中を覗いてみてビックリ。自動改札じゃない!
潮来駅の路線はJR鹿島線。山奥のド田舎じゃあるまいし、今時こんな駅があるとは思わなかった。ところでこういう場合、Suicaなどで乗り継いできた時にどうなるんだろう?
駅から潮来あやめ園に向かって歩く。
すぐに後100メートルの表示。
あやめ園は駅から500メートルあるかないかくらいの距離である。
クルマの臨時駐車場からだとその倍くらい。歩いても10分ほどだが、あやめ園周辺にはいわゆる呼び込みをやっている観光地駐車場もたくさんある。値段は500円と良心的。
潮来あやめ園は常陸利根川に注ぐ前川という細い川の左岸(上流から見て左ね)に造られている。駅から歩いてきて前川を渡る橋の上から見た上流側の風景。
下流側。
薄緑色の構造物が霞ヶ浦から流れてくる常陸利根川との合流地点にある水門。観光客用の船は8名程度が乗れる手漕ぎ式と、もう少し大型の船外モーター付きのボートがあった。
橋のたもとから園内に入り上流側から見て回ることにする。
民芸風衣装の栽培お手入れ係。雰囲気の演出のためによく見かける光景。
ここではこの人しかいなかった。
園内の中央にある大きな太鼓橋は水雲橋という名前。江戸時代後記に地元に貢献した人物の名前が由来。オリジナルは交通手段として先ほどの水門のあたりに昭和初期に架けられた。これは観光用にその名前を復活させたもの。
登ってみると園内の展望台としてだけではなく、その先にも伸びて前川も渡れるようになっていた。
橋の上から下流方向。
上流方向。あやめ園の面積は1.3ヘクタールでそれほど広くはない。
水雲橋の周りは広場になっている。
郵便局も出店。
これが「あやめ笠」という名前なことを知る。
小型のものは風鈴に。
このあたりは水郷筑波国定公園に指定されている。
といってもやたら広い範囲。霞ヶ浦周辺は水郷だけれど、なぜか犬吠埼の海岸までが含まれる。さらに筑波山までを加え水郷&筑波の国定公園という強引な組み合わせとネーミング。
※図はweblioから引用
国定公園に指定されているので観光用のキャッチフレーズは水郷潮来となる。ライバルの佐原あやめパークも正式名称は「水郷佐原あやめパーク」である。
潮来といえば
♪♪♪潮来の伊太郎〜ちょっと見なれば
橋幸夫そのものより漫才ブームの頃のモノマネしか思い出せないが(^^ゞ
水雲橋の下に並んでいる行列は「ろ舟(櫓舟・ろぶね)」に乗る人。ろ舟は船頭が漕ぐ方のボート。
一番上流側まで行って水雲橋を背景に。
川の畔には提灯。夜にはライトアップもされるとのこと。
いろいろ見て回る。
ところで潮来あやめ園という名前でも、ここで栽培されているのはハナショウブであってアヤメではない。佐原あやめパークも同じく。この地域はハナショウブのことも通称でまとめてアヤメって呼ぶのかなあ。まあ「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉があるくらいこの3種類は似たような花。
今までにもブログで書いた簡単な見分け方は
アヤメ:花びらの根本に黄色い網の目模様がある。網の目→アヤメ
カキツバタ:花びらの根本に白い筋がある
ハナショウブ:花びらの根本に黄色い筋がある
ハナショウブは水田のように水を張って栽培する。だから水郷地帯に多い。
こちらはキャンペーンガールのあやめ娘。
プロのカメラマンが撮影していたので横から便乗。
左側の女性は安倍首相に表敬訪問していた人かな。
ーーー続く