2017年06月27日

オンキョー DP-X1A その3

前回に書いたように、
オンキョーDP-X1Aに対する私の評価をまとめると次の3つである。

    音質は最高  \(^o^)/
    操作性は最悪  (/o\)
    デザインは凶悪 (>_<)

今回は操作性が最悪な話。
いつもと違ってこのテーマに関して専門用語の解説はしないが、加えて今回は目の前で操作して見せないでわかりやすく書くことは難しい。だからそれは諦めた(^^ゞ

   とにかく使いにくい(怒)
   もう買ってから半年経つが毎日イラつく。


iPhoneで音楽を聴いていた時は説明書など読まなくても(説明書ってあったっけ?)最初から迷うことなど何もなかった。アルバムのボタンをタップして、そこにリストアップされたものから選ぶだけ。

ところがDP-X1Aはアルバムを選ぶ画面までたどり着くのに何度もスワイプする必要がある。さらに再生画面からアルバムリストに戻るにも(あるいはその逆も)何通りかの方法があって、また戻り方も微妙に違うのでなかなか思ったように戻れない。たまに一発で希望の画面がでてきたら、今日は縁起がいいゼと感じるくらいである。また戻る印のボタンは「現在どの画面にいる、またはどんな動作をしているか」によって機能が変わるようで、とにかく思ったように操作できなくてイライラする。

まあ文章を読んでもナンノコッチャ意味がわからないと思うので、毎日が平和すぎてたまにはイライラしたい人はDP-X1Aを買ってみてください(^^ゞ



またアルバムアーティストに対応していないのも信じがたい。
CDからリッピングする時はどこかのデータベースにアクセスして

    アルバムのタイトル
    曲名
    その曲を演奏しているアーティスト

などの情報が音楽ファイルに書き込まれる。例えば交響曲とピアノ協奏曲の2つが収められたアルバムがあるとする。指揮者とオーケストラは2曲とも共通であるが、ピアノ協奏曲にはピアニストが加わる。つまり

   交響曲のアーティスト:   指揮者&オーケストラ
   ピアノ協奏曲のアーティスト:指揮者&オーケストラ&ピアニスト

となる。この場合iTunesなどの音楽管理ソフトは、交響曲とピアノ協奏曲を別のアーティスト(群)の演奏と見なし、アルバムのタイトルが同じでも、それらを別のアルバムと認識する。つまりアルバムのリストには、それぞれの曲別に同じタイトルのものが2つ並ぶのである。

別々のアルバムと認識されない方法のひとつがアルバムアーティストの設定。それを指揮者のアルバムとしたければ指揮者を、オーケストラでならオーケストラをアルバムアーティストに指定する。つまりアルバムの代表アーティストを決める機能。誰にするか特に決まりはないので自分で決めることになる。

iPhone(にインストールされているミュージックというアプリ)では、アーティストの画面でアルバムアーティストのリストが表示される。しかしDP-X1Aは【指揮者&オーケストラ&ピアニスト】といった個別のアーティスト群なのである。そのリストが役に立つ人もいるかもしれないが、アルバムアーティストのリストからアルバムを選べないのは不便きわまりない。なぜアーティストとアルバムアーティストの二本立てにしなかったのか理解に苦しむ。


話はそれるがCDからリッピングする時には作曲者の情報も書き込める。それを利用して作曲者リストからアルバムを選ぶ仕組みが是非欲しいと前から願っている。これはiPhone、DP-X1A共に対応していない。

私が聴くのはクラシックが多い。例えば「今日はモーツァルトのアルバムから選びたい」と思ったとする。クラシックのアルバムのタイトルは「モーツアルト交響曲〇〇番」など最初に作曲家の名前を記したものが多いから、アルバムリストでだいたいは選べる。しかし中にはまったくオリジナルのタイトルが付いている場合ある。また「ベートーベン弦楽4重奏〇〇番、モーツアルト弦楽4重奏〇〇番」というカップリングでのタイトルもあって、これだと語順に並べたアルバムタイトルのリストから見つけるのは難しいのである。



話は戻ってDP-X1A。とにかく操作性は最悪である。他にも再生に関する設定が音楽ソフトとOSに分かれてそれぞれあるのも煩わしい。またロックレンジアジャストという設定があって、これはワイド→ノーマル→ナローと狭くするほど音質がよくなるというシロモノなのだが「狭くすると音切れが発生する場合があります」という注意書きがある。そんな未完成なものを搭載するな!といいたい。実際ナローに設定するとブチブチと音が飛んで使い物にならない。


ところでDP-X1AはAndroidのOSで動いている。ということは別の音楽アプリをインストールすれば操作性に関してはカバーできるのかもしれない。今のところそれが可能なのか、どんな音楽アプリがあるのかなどは調べていない。そんな面倒なことをするために買った訳じゃないから、オンキョーには一刻も早い内蔵ソフトの改良を求めたい。


そしてアプリでは解決しないこともある。

スリープから復帰させる時はボディ側面の電源ボタンを押す。これが小さくて爪の先でしか押せないサイズ。実に使いにくい。仮にもう少し大きかったとしても、あんな場所じゃ同じだろう。iPhoneなら画面下にわかりやすく押しやすいボタンがあるのに。

操作性ではないがバッテリーの減りも早い。アルバム1枚でバッテリー表示は7〜8%減少する。ということは約10数枚分のCDを聴けるわけだから携帯音楽プレーヤーとしては充分ともいえるが、しかしiPhoneなら1〜2%程度である。

ムカツクのは音楽を再生していないスリープの状態でも、どんどんバッテリーが減ること。一晩で20%近く減る。もちろんWi-FiやBluetoothは切ってあるし、バックグランドで何も走らせていない。こいつは一体何に電力を消費しているのだ。そんなわけで電源もこまめに切るので、先ほど書いた電源ボタンの押しにくさに毎回毎回イラッとするのである。

ひょっとしたらと思い、デフォルトでインストールされていたアプリから、携帯音楽プレーヤーとして必要のないものをすべて無効にもしてみた。わずかに改善された程度で効果なし。ますます何に電力を消費しているのかナゾ。



まだ他にも不満があったかもしれないがこのくらいで。

iPhoneの時は部屋の明かりをつけたり水道の蛇口をひねるのと同じで「操作している」という感覚はなかった。このDP-X1Aは押しにくい電源ボタンを押し、見つけにくいアルバムリストを探すなどと何かと機械に意識を向けざるを得ない。些細なこととはいえ、それはチリも積もれば山となるストレスなのである。


すっかり忘れていたが、昔オンキョーのCDプレーヤーを2台続けて買って、2台とも同じところが壊れたことがあった。この会社とは相性悪いのかも(^^ゞ


ーーー続く




2017年07月19日 追記

DP-X1Aには作曲者リストの画面があって、そこからアルバムを選ぶことができることを発見。何度もスワイプしないとその画面にたどり着かないので見落としていた。

またDP-X1Aの最初の画面は「フォルダ」という名前がつけられたパソコンでいえば第1階層の表示。携帯音楽プレーヤーの最初の画面にこんなものを持ってくるのが、これを設計したエンジニアがインターフェイスのイロハをわかっていない証拠。

ただし音楽ファイルをアルバムアーティスト毎のフォルダに分けてDP-X1Aに格納してあれば、例えば「フォルダ」画面でSDカードを選んで開けば、アルバムアーティストのフォルダのリストが表示される。つまりアルバムアーティストから選ぶことも一応できる。ただしアルバムのジャケット画像が表示されないので、私のようにアルバムはタイトルではなくジャケットでしか内容を覚えていない人間には実用性は低い。

wassho at 06:42│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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